【ltm】着れば納得!登山YouTuberこうたろさんのベースレイヤー愛が凝縮
登山系YouTuberとして活躍する一方で、自らの体験に基づいたこだわりを細部まで行き渡らせたベースレイヤーが人気のブランド「ltm」を運営するこうたろさん。1年の約3分の1はフィールドに繰り出すという登山愛と、40~50着は持っているというベースレイヤー愛が生み出した究極のインナーについてお話を聞きました。
1年の3分の1は登山やロングトレイルへ!“生涯登山”を地で行くブランド
2023年にYouTuberのこうたろさんが立ち上げた「ltm(エルティーエム)」は、“lifetime mountaineering(生涯登山)”というメッセージを込めて、ベースレイヤーを中心に山行を快適にしてくれるアイテムを開発。
最近はロングトレイルにもハマっているというこうたろさん
メリノウールと高機能素材を使ったインナーで知られる「super.natural(スーパーナチュラル)」とのコラボレーションにより、技術と感性を融合させたプロダクトを展開しています。
2024年も115日間山かロングトレイルに出かけていたという、アウトドアでのさまざまな環境を体感し続けているこうたろさんが、どんなこだわりを詰め込んでものづくりをしているのか聞いてみました。
ただの発熱インナーでは補えない!ベースレイヤーの重要さ
そもそも、こうたろさんがベースレイヤーに目覚めたきっかけは、登山を始めたばかりのころ、価格を理由にベースレイヤーの購入を後回しにし、発熱インナーで代用していたことに端を発します。
「発熱インナーにはレーヨンの割合が高い製品も多く、汗冷えしやすくて休憩のたびにがくがく震えてたんです。これは怖いなと思いました」
そこでアウトドア向けに製造されたベースレイヤーを着てみたら、汗をかいても一瞬で乾いたのだそう。「ベースレイヤーって大事なんだ」と感動し、素材ごとの違いを確かめたりシーズンごとの使い分けを検討したりと、気付けば購入したベースレイヤーは40枚超え。すっかり“ベースレイヤーオタク”になりました。
「ベルト」がきっかけでスーパーナチュラルとコラボがスタート
メリノウールを使った高機能インナーウェアをつくっているスーパーナチュラルとともに開発した、素材、仕上げ加工、糸、厚みまでこだわったベースレイヤーの生地
Youtubeでベースレイヤー愛も発信することが増えていた、2022年のこと。
愛用していたROKXのベルトの修理のため、日本の正規総代理店のエスエヌジャパンに連絡を取ったところ、意外な縁がつながりました。
スーパーナチュラルといえば、メリノウールや高機能素材で知られるインナーウェアやスポーツウェアのブランド。こうたろさんのベースレイヤー愛と熟練パターンナーのスキルが化学反応を起こし、2023年に「4seasons long T(4シーズンロングティー)」が完成しました。
山でも街でも“ゆるりと”着られる心地よさと動きやすさ
代表アイテムの「4seasons long T(4シーズンズロングT)」。1枚でもサマになるゆったりとしたシルエットもこだわりのひとつ
こうたろさんが追い求めてきたベースレイヤーは、
不安定な環境が続く連泊の山中でも、ずっと心地よく着ていられるもの。すなわち、
- くさくならない
- 何日間も着ていられる
- 気温変化に対応できる
- 手首の血管を暖めてくれるサムホールがある(指先まで血流が行くから指先が凍えにくい!)
- 着丈が長めで寝がえりを打ってもめくれない
- だけどもっさりしない、絶妙なシルエット
- いろいろなシャツやパンツに合わせられるシンプルなデザイン
と、かなりのハードルの高さです。においや調温・調湿、速乾性はウールとポリエステルを50%ずつ使い、厚みにもこだわった生地で解決しました。でも、もうひとつ譲れなかったのが、
「ゆるりと着られるデザイン」。
腕を大きく上げても裾がめくれにくい「Yジョイントスリーブ」や、前身ごろ・後ろ身ごろに両サイドも加えた合計4枚の生地を使う「4面構造」を採用。アクティブなシーンでも寝返りを打つときなどのリラックスシーンでもストレスを感じにくいシルエットです
こうたろさんのこだわりとして、「着丈が長め」というものがあります。これは、短いと寝返りを打ったときなどに背中がめくれてしまい、目が覚めるのがストレスだったから。
とはいえ、長すぎると裾を出したときにコーディネートが野暮ったくなったり、レイヤリングしたときにもったりした印象になったりしてしまいます。そうならない絶妙な着丈とゆとり、そしてもちろん山での活動しやすさも妥協せず、何度も調整を重ねて、理想のシルエットが完成しました。
人気アイテムに「hinata別注」も登場!2025年5月のマストバイ3選
こうたろさんとスーパーナチュラルがお互いの得意分野を惜しげなく注ぎ込んでつくったベースレイヤーは、発売からわずか2年弱ですっかり登山愛好家やハイカーの間でもおなじみの存在に。
2025年5月にはhinata別注カラー「日なたのオレンジ」も登場し、ますます目が離せません。エルティーエムファンも初めての人も、今こそ手に入れたい3アイテムを紹介します。
【hinata別注 ltm × [sn] 4seasons longT】年中活躍!本命ベースレイヤーの限定カラー
まず紹介したいのは、やっぱりエルティーエムのアイコン的な存在でもある「4seasons longT(4シーズンズロングティー)」のhinata別注カラー!
4シーズンズロングティーは、メリノウールの中でも10%ほどしか採れない貴重なオーストラリア産メリノウールとポリエステルを50%ずつ使用しており、防臭、調温・調湿・速乾という、アウトドアに欲しい機能が凝縮。
さらに、長すぎず短すぎない絶妙な着丈とゆったりした構造は、体型カバーになるほか、肌にぴったりくっつかないために通気性が良く、オーバーヒートもしにくいという利点があります。通常のウールのベースレイヤーに比べてやや薄手ですっきりと着られますが、夏のアルプスなど高度の高い山でも対応できる暖かさ。
そんな看板アイテムを、特別にhinata別注カラー「日なたのオレンジ」でつくってもらったのがこちら。明るいオレンジ色は、1枚でもレイヤリングのアクセントにしても映えて、コーディネートの使い勝手も抜群です!
【hinata別注 ltm × [sn] Merino Poly 50/50 Sleeveless】行動中の快適度が爆上がり!
2品目は、シャツと合わせて着るのをおすすめしたい「ltm × [sn] Merino Poly 50/50 Sleeveless(エルティーエム×スーパーナチュラル メリノポリ50/50スリーブレス)」のhinata別注カラー。
シャツの下にこのスリーブレスを着るだけで、快適さが格段にアップ!腕まわりが開放的なので、急登やアップダウンの連続でも動きやすく、何より腕に風が抜けていく感じが最高に心地いい!暑がりだったり、行動中に熱がこもるのが悩みという人にこそ、ぜひ試してほしい1枚です。
着心地はゆったりしているものの、首が詰まっていてアームホールも小さいため、かがんだときや腕を上げたときの肌がチラ見えも心配ありません。
こちらも、限定でhinata別注カラー「日なたのオレンジ」が登場。シャツとのコーディネートを楽しみながら街で着るのにもおすすめな一枚です。
【大人のガベッジバッグ】3泊以上の縦走もおまかせなたっぷりサイズ
ラストは、こうたろさんが「ベースレイヤー以外の自信作といえば…」と教えてくれた「大人のガベッジバッグ」。
フィールドで出たゴミは持ち帰るのがマナー。でも、一般的に多く出回っている4Lのガベッジバッグでは、連泊する長期の縦走ではちょっと心もとないのが事実。
「実際、山にはゴミを捨てる場所もないからゴミがどんどん溜まっていくんです」と、こうたろさんの実体験から生まれた8Lのビッグサイズ!「みんなで鍋をしたときのゴミも引き受けられるんですよ」と、できる大人のたしなみとしても一目置かれること間違いなしのアイテムです。
ノートパソコンが入るため、オフィスでも使えるという汎用性の高さもうれしいところ!
街と山をシームレスにつなぐ「生涯登山」の伴走者
機能性の高さは言うまでもなく、
上質でベーシックな大人の山服と、遊び心のある小物を提案しているエルティーエム。今後はザックカバーやテーブルクロス、レインスカートにも使えるくらい大きな撥水風呂敷や、山でも街でも着られる薄手のメリノシャツなど、より幅広いアイテム展開を予定だそう。
「生涯登山を楽しんでもらえたら」と、一過性ではなく、生活の一部のように登山やハイクを楽しむスタイルを提案するエルティーエム。最新情報は公式サイトでチェックを!
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