PROJ.MT. Mikeさん
香港では公共交通機関の発達もあり、都会から山へのアクセスがとても良好です。そのため、仕事のあとにキャンプや夜景トレイルをしに行くという人も多いんですよ。
【PROJ.MT.】2024年6月日本上陸！都市と山をつなぐ香港発のアウトドアウェア
2024.07.16ファッション
四方を山に囲まれ、公共交通機関が発達している香港は、都市での日常と山での非日常がシームレス。そのため、キャンプやトレイルが文化として根付いており、身軽で実用的、さらにおしゃれなアウトドアウェアが求められています。そこに応えて注目を集めているのが今回紹介する「PROJ.MT.」。香港ハイカーを魅了するブランドがついに日本上陸です！
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もくじ
国土の7割が山！目線を変えれば香港はトレイル王国
低山トレイルやハイキングの合間に見えるのは高層ビル群や大きな橋で結ばれた島々。都市を縫いながら縦横無尽に山道を駆けられるロケーションは世界でも稀！
香港といえば、ネオン輝く尖沙咀(チムサーチョイ)や銅鑼湾(コーズウェイベイ)、それに船が行き交うビクトリア・ハーバーのイメージが強いのではないでしょうか。
ところが、地図を見ればそんな都市部は山に囲まれたごく一部の平野で、ほかのエリアは緑豊かな山の国だと気付かされます。日本と同じ？いえいえ、日本よりもっと都市と山が密接で、都市部を縫うように山道が走り、たとえば摩天楼や輝く海をすぐ目の前に眺めながらトレイルランができるほどです。
Mikeさんの「MYOG」が息づく唯一無二のブランド
そんな香港で2019年に生まれたのがPROJ.MT.(プロジェクトマウンテン)。
創業者のMikeさんはもともとサッカーに熱中していましたが、試合中に負傷して膝の手術を受けることになりました。そのリハビリ期間中、友人の勧めで始めたのが登山。幼いころからの趣味だった写真撮影も伴って、徐々に山での時間を楽しむようになったといいます。
都会の風景に慣れていた彼はすっかり山に魅了され、さまざまなアウトドア用品を研究し始めたそう。そんな中で多くの製品に改善の余地があると感じ、自身の経験と考えを反映した、香港にはまだない特別なアウトドアブランドを立ち上げようと決意しました。
PROJ.MT. Mikeさん
SNSなども多く見る中で、これこそ「MYOG」というアウトドア愛好家精神なんだと気が付きました。私のMYOGの根底は、機能性だけではなくデザインの美しさにもこだわるということ。2022年にはリブランディングをし、従来のアウトドアウェアに見られるスポーツ寄りのイメージを脱して、日常的に使えるアウトドアブランドをめざすことに決めたんです。
街も山も等身大で楽しめるデザインと機能
Mikeさんが提案するのは、香港の「都市と山が隣接している」という独特の地形と、そこから生まれるアウトドア文化に根差した、アーバンアウトドアウェア。
その特徴は、ファッション性と機能性の両立です。おしゃれな香港っ子も手を伸ばしたくなるシンプルで洗練されたデザインと、高温多湿な香港で快適なトレイルをかなえる速乾性、通気性、撥水性、それに軽量設計。気負わず自由気ままにそと遊びができる服はハイカーやキャンパーの間でみるみるファンを増やしました。
ファッション性と便利さの両立を諦めなくていい！
DAY&NIGHT SHIRT(デイアンドナイトシャツ)に設けられた、キャンプ中に紛失しがちなライターなどを収納できる隠しポケット
たとえば、アウトドアや登山のウェアでよく見られる大きなポケットは、「便利なものの、実際の着用時にはビジュアルや快適性を損ないがち」だからと、隠しポケットを採用したシャツも。見た目のシンプルさを保ちながら便利さも付与するための細かな工夫を凝らしています。
ほかにも、着脱のしやすさを高めると同時にほかの服とのレイヤリングといったコーディネートも楽しめるサイドジッパーなど、かゆいところに手が届く設計は、これまでの香港のアウトドアウェアになかった発想といえるでしょう。
プロジェクトマウンテンの魅力を体感できるウェア＆ギア3選
高温多湿な香港での快適なそと遊びを想定して設計されたアウトドアウェアは、日本の夏でも大活躍！シャツやプルオーバー、ボトムスなど多くのラインナップの中から、特におすすめなものをMikeさんに教えてもらいました。
また、SPACE PROJECTとコラボしたSFテイストのランタンシェードにも注目。順番に見ていきましょう！
【4Pockets Pullover】都市と山の融合を体現する代表アイテム
Mikeさんがまず最初に挙げたのが、「4Pockets Pullover(フォーポケッツ プルオーバー)」。
プロジェクトマウンテンの設計理念である「山やキャンプで活躍し、見た目も美しいアウトドアウェア」をめざして、最も開発に時間をかけたアイテムなのだとか。
シンプルでゆったりとしたシャツ風のデザインに、コーディネートしやすいアースカラー。スマートフォンや貴重品がすっぽり入る大きなポケットやボタンで留められるサイドスリットもあり、レイヤーコーディネートが楽しめるのも魅力です。
撥水加工も施されており、ちょっとした雨や風の中でも快適に活動できます
でも、細部を見れば大きな動きを邪魔しない襟や肩のデザイン、ゴムを通して絞ることで防風性を上げた袖口など、アウトドアでの快適性を考えた工夫もいっぱい。まさに街と山が密接な、香港を思わせる一枚です。
PROJ.MT. Mikeさん
小さく収納して持ち歩くことも可能なので、バックパックの中に入れておけば天候が急に変化したときに活躍します。一度手に取れば、多くのアウトドアユーザーにとって、必需品となる一着だと思います。
【4Pockets Shorts】コーディネートのしやすさと着心地の良さで一番人気
次に教えてくれたのが、プロジェクトマウンテンで最も人気だという「4Pockets Shorts(フォーポケッツ ショーツ)」。
さまざまなブランドのショーツを参考にして、流行に左右されないデザインと快適な着心地を実現。2024年バージョンは、Taslanナイロン生地に変更することで耐久性と防水性能を大幅に向上させ、ウエストのナイロンコードも丈夫なベルトに変更しました。
防水・速乾性もしっかり！夏の川遊びにも活躍します
あえてヒップのポケットはなくし、座ったときにポケットの中のものが当たらないようにしているのも快適性への工夫。その分、両サイドに独立ポケットを設けています。
中でアイテムが安定しやすいので、ポケットに物が入っていてもストレスなく動けるのはトレイルや登山でうれしいポイント！
【The Dark Side of the Moonほか】SF要素が詰まったコラボアイテム
シリーズの一つ、レッドレンザーML4用のランタンシェード「The Dark Side of The Moon(ザ ダークサイド オブ ザ ムーン)」
最後はアパレルではなく、SF好きにたまらないランタンシェードシリーズの紹介です。
SPACE PROJECTとのコラボで、デザインはPROJ.MTのほか、香港の2大アウトドアブランド「Picharpak Workshop」と「Mount Dimension」が集結。
アポロ月面着陸ミッションの初期に使用された、月面サンプル収集バッグ「LUNAR SAMPLE RETURN BAG」をモチーフにした収納袋もクール！(写真はUFO + Crop circle)
「UFO」「ミステリーサークル」「The Dark Side of the Moon」をモチーフに、カーボンファイバーとアクリル素材を使った、ゴールゼロ用(UFO＋Crop circle)とレッドレンザーのML4用(The Dark Side of The Moon)のランタンシェードを展開しています。
独特の模様や形状により、ランタンを点けるとまるで「未確認現象」のようなエフェクトが出現。ひと味違う雰囲気が楽しめます。
日本のブランドともコラボしつつ、アウトドアを通して香港文化を発信
2022年には日本のアウトドアブランド「Field Record」とのコラボレーションギアを発表するなど、日本のブランドにもアンテナを張っているMikeさん。
「香港の文化を世界に発信していくことが我々のブランドの原点。同時に、海外のアウトドア文化がさらに香港に根付いていくことを願っています」と、香港の都市と山のように、世界に対してもシームレスで柔軟な発想を持っています。
これからも進化を遂げながら香港独特のアウトドア風景を体感させてくれるであろうプロジェクトマウンテン。ぜひチェックしてみてください！
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