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フリーライターの池上隆太さん

キャンプ仲間と夜な夜な集う「立呑 たこ焼き なんば」(三軒茶屋)/ライター 池上隆太さん

2024.05.21ノウハウ

お酒が好きなキャンプの達人たちは、普段どんな店に通っているのでしょうか?アウトドア業界人にお気に入りのお酒、おつまみなどを紹介してもらう本連載。2回目のゲストは男性ライフスタイル誌の元編集長で、現在はフリーライター/エディターとして活躍する池上隆太さん。三軒茶屋の夜をにぎやかにするドリンクと料理について語ってくれました。

冒険心をくすぐるようなキャンプが好き

お酒を飲む池上さん
【池上隆太さん】月刊男性ライフスタイル誌の編集長を経て、フリーランスのライター・エディターとしてアウトドアやファッション分野で活躍。hinataでも「1分酒場」などの人気連載を担当している
カルチャーとしての“遊び”に興味を持ち、アウトドアを楽しむ男性のためのライフスタイル誌に携わるようになった池上隆太さん。キャンプにハマるきっかけも雑誌の仕事を通じてだったそう。 もともと外遊びやフェスが好きで、なじみがあったというキャンプ。取材で多くのキャンプ場を訪れたり、詳しい人たちと関わったりする中で、さらに好きになったといいます。
お酒を飲む池上さん
キャンプギアも好きで、日常の暮らしにもアウトドア系雑貨を取り入れているという池上さん。好きなキャンプスタイルのキーワードは“冒険”だといいます。
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池上さん

テントでまったりするよりもそこを拠点に山や川に遊びに行くのが好きですね。 忘れられないキャンプ場が、道志川の渓谷沿いにある「青野原 野呂ロッジキャンプ場」(神奈川県)。川沿いを歩いて岩を登っていくと、目の前にドーンと大きな滝が現れたんですよ!非常に感動しましたね。

居心地の良い、三茶のたこ焼き酒場

立呑 たこ焼き なんばの外観
たこ焼きをイメージした丸のイラストがかわいい「立呑 たこ焼き なんば」の看板。レトロでありながら、どこか都会的な雰囲気があり、街になじんでいます
キャンプやアウトドア好きの友人が多い池上さん。仲間と集まる店として教えてくれたのが、東京・三軒茶屋にある「立呑 たこ焼き なんば」です。大阪のおいしさを東京に届けたいという、大阪出身のオーナー2人の思いから生まれました。
名物女将のあけみちゃんと話す池上さん
名物女将のあけみちゃん(左)とは、いつもゲームの話で盛り上がるそう
夜も更ければ、店外に人があふれるほどの人気店。にぎわいの中心にいるのは、笑顔が絶えない女将さん・あけみちゃんです。“ほんまもん”のたこ焼き屋には、あたたかくて気さくな“大阪のおばちゃん”が必要と考えた「なんば」のオーナーたち。何度も大阪に通い、当時会社員だったあけみちゃんを口説き落としました。 当初は不安がいっぱいだったというあけみちゃん。今や、すっかり三軒茶屋の名物店の女将さんとして、多くの人に愛されています。 店名が大阪の地名から来ているように、「なんば」はお酒も料理も“大阪尽くし”。たこ焼き、どて焼き、チャンジャなど大阪の名物がそろいます。調味料も大阪から取り寄せて本場の味を再現。
棚に酒が並ぶ
池上さんが「なんば」に通うようになったきっかけは、アウトドア仲間であるライターからの紹介だそう。最初に訪れたときから居心地の良さにひかれ、今では多いときで月2〜3回訪れることもあるといいます。
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池上さん

仕事関係の人と一緒に、また、一人で来ることもあります。スタッフさんとお客さんの距離感が絶妙で、一人でも居心地がいいんですよ。後輩や前職で一緒だった人に偶然会うことも多くて、あれ?来てたの?みたいな出会いがよくあります。
仲間との話題は、やっぱりアウトドアやキャンプ。立ち飲みならではの距離の近さも相まって、ほかのお客さんと仲良くなることも少なくないそうです。ワイワイと盛り上がれば、お酒も料理も進むこと間違いなし!

シュワッと弾けるハイボールが、料理によく合う

ハイボールが置かれている
「ハイボール」 550円(税込)。丸いイラストが入ったオリジナルグラスには、こだわりの丸い氷が入っています
池上さんが「なんば」でお気に入りのドリンクはハイボール。炭酸水にサントリーの「トリス」を合わせています。ウイスキー特有のクセがなく、軽い飲み口で飽きないおいしさです。
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池上さん

バイスサワー、梅干しサワーなどいろいろ飲んだ結果、ハイボールに落ち着きました。ハイボールはすっきりしていて飲みやすくたこ焼きやどて焼きによく合うんです。ウイスキーが好きで、家でもよく飲みますね。
皿に盛られたどて焼き
写真手前から「どて焼きこんにゃく」200円、「どて焼きスジ」300円(いずれも税込)
お気入りのおつまみは、大阪のソウルフード「どて焼き」です。「どて焼き」は牛スジ肉をみそやみりんで長時間煮込んだ料理。鉄鍋のふちに土手のようにみそを盛っていたことから“どて”と呼ばれるようになりました。 「なんば」では専用の鉄鍋を大阪から取り寄せ、あけみちゃんが家庭で作っていたレシピをベースに味付け。甘く優しい味わいのどて焼きは味が染み、ホロッとやわらかい牛スジの食感がたまりません。
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池上さん

どて焼きは「なんば」で初めて食べました。色が濃くてこってりしているように見えるんですが、全然しつこくなくて食べやすいんです。これをつまみにすれば、ハイボールを軽く3杯は飲めますね!
器に入った「たこ焼き」
「たこ焼き 塩マヨ 4個入り」 350円(税込)
もう一つ、欠かせないメニューが「たこ焼き」。だし汁がたっぷり入ったたこ焼きはふんわり丸く、中がトロリとしたやわらかさ。生地自体に味が付いているので、そのままでもおいしく食べられます。 ソース、塩、ポン酢、しょうゆと4種類の味付けのうち、一番人気は塩にマヨネーズをプラスした「塩マヨ」。だしのうまさが塩で引き立ち、いくらでも食べられます。
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池上さん

どて焼きを食べながら友人を待ち、皆がそろってからたこ焼きを頼みます。たこ焼きは4個から頼めるので、いろいろな味をシェアできるのもうれしいです。

もっとアクティブなキャンプを楽しみたい

あけみちゃんと話す池上さん
あけみちゃんといつものように会話しながら、お気に入りを紹介してくれた池上さん。キャンプでは、また違ったお酒を楽しむといいます。
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池上さん

キャンプでは、もっぱら缶ビールを飲みます。「アサヒスーパードライ」「Budweiser(バドワイザー)」などのすっきりしたタイプをゴクゴク飲むか、ガツンと重いIPAをじっくり楽しむか、シチュエーションで飲み分けていますね。
自然を身近に感じながら、非日常的な雰囲気の中でお酒を楽しむのが、キャンプ飲みの醍醐味。「なんば」に集まる仲間とも、キャンプでは違う話題で盛り上がるといいます。いつもの仲間の新しい一面を発見するのも、キャンプの大きな楽しみの一つですね。
たこ焼きを焼く様子
アツアツのたこ焼きはテイクアウトも可能
池上さんがこれからやってみたいのは、“チャレンジするキャンプ”だそう。
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池上さん

これからは、キャンプの料理でも過ごし方でも、まわりがやっていないことにチャレンジしたいですね。まだ具体的に何をするかは全然考えていませんが(笑)。きっと僕のキャンプ仲間もおもしろがってくれるんじゃないかな。
冒険心があるキャンプが好きな池上さんにぴったりなテーマ。そこから生まれる新たなキャンプ情報にも期待大です。
【取材協力】
  • 店名:「立呑 たこ焼き なんば」
  • 住所:東京都世田谷区太子堂1-15-15
  • 電話番号:なし
  • 営業時間:月曜~金曜 19:00~25:00、土曜17:00~25:00、日曜17:00~23:00
  • 定休日:当面の間、火曜が定休
  • 公式インスタグラム:立呑 たこ焼き なんば
撮影/木下 誠 取材・文/OdanakaMasako

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