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お酒を飲む柴田さん

優しい料理と自然派ワインで和む「ento(学芸大学駅)」/フォトグラファー 柴田樹人さん

2024.07.01ノウハウ

お酒が好きなキャンプの達人たちは、普段どんな店に通っているのでしょうか?アウトドア業界人にお気に入りのお酒、おつまみなどを紹介してもらう本連載。3回目のゲストはhinataでも活躍中のフォトグラファー・柴田樹人さん。おいしい料理と自然派ワインが楽しめるお店について語ってくれました。

キャンプ好きの原点は、子どものころの楽しい思い出

お酒を飲む柴田樹人さん
【柴田樹人さん】2016年、ニューヨークでフォトグラファーとしての活動を開始。風景や旅行、都市空間の撮影を得意とし、国内外の企業の広告に携わる。hinataでも広告記事などの撮影を担っている
ニューヨークの大学に在学中、たまたま受けた授業で写真に出会い、フォトグラファーの道に進んだという柴田樹人(たつと)さん。豊富な海外経験を生かし、日本のみならず海外でも活躍しています。 アウトドア関連の撮影を担当するようになったのは、hinataでの仕事からだといいます。もともと自然豊かな環境で子ども時代を過ごしたことから、アウトドアが大好きだという柴田さん。今でも、森や川、キャンプ場などでの撮影は、ワクワクした気持ちになるといいます。
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柴田さん

夏休みには決まって家族でキャンプに行って、テント泊していました。実家の近くは自然が豊富なので、川にも山にもよく出かけましたね。特に好きなのが川沿いでのキャンプ。魚釣りが楽しかったなあ。
ワイン
ちなみにhinataの撮影を通じてお気に入りになったキャンプギアは、Coleman(コールマン)の「インフィニティチェア」。撮影の待ち時間などに利用していましたが、あまりの心地良さに、自宅のベランダでリラックスタイムに使っているのだそう。

心和む料理と自然派ワインのお店

ento(エント)外観
写真仲間や飲み仲間とキャンプすることが多いという柴田さん。仲間と楽しむ行きつけのお店として教えてくれたのが、東京・学芸大学駅近くにある「ento(エント)」です。 イタリアンでキャリアを積んだオーナーシェフの長谷川利早子(りさこ)さんが、体に優しく、質の良いものを食べてもらいたいという思いでオープンしたお店。
entoの内観
店内はカウンター10席とこぢんまり。レトロな建物の外観に合わせた内装で、どこか昔懐かしい雰囲気です
2024年で7年を迎えた 「エント」。体の健康を気遣う同店では、厳選した国産食材を使用し、お店でつくれるものはできるだけ手づくりするこだわり。その季節に一番おいしい素材を、和洋にこだわらず、ジャンルレスに楽しめます。 訪れてまずお通しとして供されるのが、週替わりのスープと自家製フォカッチャ。優しく滋味豊かな味わいのスープは、これから登場する料理のおいしさを予感させ、ワクワクしてきます。 お酒は自然派ワインがメイン。自然派ワインは飲み口が優しく、酸化防止剤が無添加なことから“体に残りにくい”ともいわれています。お店では信頼できる仕入れ元から長谷川さんが選んでラインナップ。常連さんの顔を思い浮かべながら選ぶこともあるといいます。
お酒に漬け込んだ季節のフルーツ瓶
カウンターにはお酒に漬け込んだ季節のフルーツが並びます。飲みごろになったら、果実酒として登場。待ち兼ねている人も多数いる名物です
柴田さんがお店に通うようになったきっかけは、飲み仲間の紹介。自宅から近いこともあり、多いときは週3、4回も通うほどお気に入りです。柴田さんが感じる一番の魅力は長谷川さんの人柄だそう。
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柴田さん

友達と来たり、一人でふらりと訪れたりするのですが、いつも長谷川さんが気さくに話しかけてくれます。 一人で来ても、ほかの常連さんを紹介してくれることもあって、人の輪が広がっていくのが楽しいですね。

ていねいな前菜盛り合わせにワインが進む

ナチュラルワイン
「ナチュラルワイン グラス(赤・白)」990円(税込)~。ほかにドリンクでは自家製果実酒、自家製コーラなどがそろいます
柴田さんが必ず頼むのが、本日のおすすめワイン。自然派ワインの多くは小規模なワイナリーでつくられ、生産量が多くありません。 出会いは一期一会、どんなワインが飲めるかも楽しみの一つ。柴田さんは仲間と来れば、ボトルワインを2、3本空けてしまうこともあるのだそう。
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柴田さん

赤より白、すっきりしたタイプが好きですね。そのとき飲みたい味わいを伝えて選んでもらったり、これ好きでしょ?と好みに合わせておすすめされたりすることもあります。
お酒を飲む柴田樹人さん
ワインの前にビールをグイッと一杯! 明るいうちから飲みはじめるときは、ビールでスタートが多いそう
この日、おすすめしてもらったのはアルザスの白ワイン。果実味があるすっきりとした飲み心地のワインです。柴田さんも「本当にさわやか!」とにっこり。 ワイン以外の自家製果実酒も柴田さんのお気に入り。季節ごとのフルーツでどんな果実酒ができあがるのか楽しみなんだそう。
ぜんさい5種もりあわせ
「ぜんさい5種もりあわせ」1人前1,320円(税込)。左から時計回りに自家製ロースハム、ニンジンのラペ、季節のピクルス、パテ・ド・カンパーニュ、レバーペースト
初めてお店を訪れたとき、料理のおいしさに感動したという柴田さん。いつも最初に頼むのが「ぜんさい5種もりあわせ」です。自家製ロースハムや野菜の総菜など盛りだくさん。どのメニューも長谷川さんが仕込みから時間をかけてつくったものばかりです。
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柴田さん

特にお気に入りなのが自家製ロースハムです。肉の味わいが生きていてうまい!これでワイン5杯は飲めます。ハムやパテに合わせるマスタードも自家製なんですよ。これをつまみにワインが飲めます!
前菜とワイン
どの惣菜も自然派ワインと相性抜群。ワインがグイグイ進みます!
肉の挽き方まで指定し、脂身や赤身の配合を店で調整してつくる自家製サルシッチャ(ソーセージ)も絶品なんだそう。そして、〆に必ず食べるというのがパスタ。
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柴田さん

季節ごとに内容が変わって、どんなメニューに出会えるのかが楽しみです。先日食べた自家製サルシッチャが入った菜の花のクリームパスタ、おいしかったなあ。パスタを食べないと締まりません!
取材の最中も柴田さんと長谷川さんの楽しい掛け合いに、思わずまわりが笑顔になってしまうこともしばしば。リラックスした雰囲気の中で味わうていねいな料理と自然派ワイン、そんなところが柴田さんを惹きつけるのでしょう。

いつか“熱キャン”をやってみたい

長谷川さんと話す柴田さん
キャンプでは仲間と一緒にのんびり食べたり、飲んだりするのが好きだという柴田さん。どのようにお酒を楽しんでいるのでしょう。
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柴田さん

湧き水を使えるキャンプ場に行ったとき、ウイスキーや焼酎などを湧き水で割って飲んだら冷たくて最高においしかったんです!仲間が持参した炭酸水メーカーを使って、湧き水で炭酸水をつくり、お酒を割って飲んで…とても楽しかったですね。
カウンターの椅子
柴田さんは、hinataの仕事を通じて知ったお酒の飲み方に興味津々。それは、キャンプで熱燗をたしなむ“熱キャン”です。
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柴田さん

とある企画の撮影で、おでんの鍋にちろりを入れて熱燗をつくることを知りました。おでんと熱燗は合うし、寒い冬のキャンプなら体が温まっていいですよね。いつかやってみたいなと思っています。
キャンプと同様、自然の中での撮影も大好きだと語る柴田さん。これからもhinataで、アウトドアの楽しさを伝えてくれる一枚を見せてくれそうです。
【取材協力】 店名:ento(エント) 住所:東京都目黒区鷹番2-5-17 電話番号:03-6412-8698 営業時間:16:00~24:00(L.O.23:00) 定休日:日曜・月曜 公式インスタグラム:ento
撮影/木下 誠、取材・文/OdanakaMasako

キャンプ好きの通う店

お酒が好きなキャンプの達人たちは、普段どんな店に通っているのでしょうか?アウトドア業界人のお気に入りのお酒、おつまみ、よく通うお店を紹介します。



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