愛犬との時間も満喫!ファミキャン卒業のパパが行き着いたソロキャンプの中身とは?
「子どもが成長するにつれて家族でキャンプに行く機会が少なくなった」と感じるパパキャンパーは少なくないのでは。そんなパパたちのネクストステージは、気の向くままに楽しむソロキャンプ。今回は、アウトドア専門店のスタッフにしてパパソロキャンパー歴10年のベテランがハマる、ソロキャンプの中身について教えてもらいました。犬連れキャンプのノウハウも紹介します!
ファミキャン卒業からのソロキャンデビュー、実際なにしてる?
必然的にパートナーや子どもに合わせる部分も多いファミリーキャンプに比べて、とことん自我流を押し通せるソロキャンプ。とはいえ、いままで家族と過ごすのに慣れていただけに、一人のときはどんなテンションで何をしているのか知りたいものです。
ここからは、10年前にファミキャンを卒業して、いまはソロキャンを楽しむパパキャンパーに、玄人ならではの楽しみ方を聞いていきます。
「スロー」に楽しむソロキャンプを教えてもらいました!
エルブレス 立川立飛店
石田さん
埼玉在住。以前はファミリーキャンプがメインだったが、子どもが成長し、10年近く前からソロキャンプへ移行。現在は、自宅の敷地内にある栗畑で愛犬とまったりデイキャンプを楽しむ。焚き火の前で飲むコーヒーは、中細引きでミルク派。
「何気ない時間」が心地よい、愛犬とのキャンプ
愛犬を自然の中へ連れ出すと、耳をピーンと立てて、しっぽをフリフリ。「全身で喜びを表す姿に、こちらもニコニコ和んでしまう」という石田さん。キャンプでは、寝転ぶ愛犬をナデナデしてあげたり、遊んでほしそうな様子をかまってあげたりと、何気ない時間を過ごしているといいます。ワンちゃんとキャンプを楽しむうえで、まずは準備しておいたほうがいいモノやコトについて、聞いてみました。
いきなりお泊りキャンプはNGかも!まずは近場へのお出かけから始めよう
家とは違った環境に連れ出すと、ワンちゃんも知らず知らずにストレスを感じていることも。お泊りキャンプを予定しているのなら、まずはワンちゃんとのデイトリップから始めるのが無難。石田さん愛用の旅行グッズは、ワンちゃんを移動に慣れさせるバックパック型のペットキャリーです。
何度かお出かけして慣れたらいざキャンプ場へ、持ち物は?注意事項は?
ワンちゃんが外出に慣れてきたら、いよいよ宿泊キャンプへ出発!現地に着いたら、ワンちゃんを「リード」につないでキャンプサイトへ向かいます。
「キャンプサイトに向かう途中には、近隣サイトの方たちに挨拶を。中にはワンちゃんが苦手な人もいますし、万一愛犬が吠えたりして迷惑をかけるかもしれませんので、事前のコミュニケーションをとっておく配慮があるといいでしょう」(石田さん)
リードをたすき掛けにしておけば両手が空くので、キャンプギアを持ち運ぶ際も楽でおすすめとのこと。
設営にも使える汎用性の高いペグを「ドッグアンカー」代わりに。「ドッグラン以外は必ずリードを着用し、常に愛犬に気を掛けておきましょう」(石田さん)
キャンプサイトに付いたら、リードを留めて置ける「ドッグアンカー」を設置して、ワンちゃんを係留してから設営に取り組むと身軽です。石田さんは、鍛鉄製の頑丈なペグ、スノーピークの「ソリッドステーク」2本で代用。ワンちゃんが周りをグルグル動いてもリードが外れないようにペグをクロスさせるスタイルです。
設営が終了すれば、愛犬とのキャンプを満喫するのみ。自分用にはチェアを、愛犬用には犬用コットやケージを用意しておくという石田さん。そうすることで、草むらに潜むマダニがワンちゃんに付着するのを少しでも予防できるといいます。ほか、石田さんに聞いた「必要な持ち物」と「あると便利な持ち物」は以下の通り。
必要な持ち物
あると便利な持ち物
- ダニ・ノミよけ首輪(ダニ、フィラリア予防薬は前もって服用)
- 迷子札(首輪に飼い主の携帯番号を書いておくと良い)
- ペットライト(夜でもワンちゃんの存在がわかるように。視認性を高めるため)
自宅の栗畑を活用!プライベートサイトを設営してのんびり
石田さんのもう一つの楽しみが、自宅の栗畑を活用したソロキャンプ。自分だけのプライベートサイトでどのように過ごしているのか聞きました。
栗の木の枝で趣のある焚き火を楽しむ
焚き火台の周りを栗の木の太い幹で囲って雰囲気作り。火の粉が地面の枯草に延焼するのを防く役割もしています
石田家では、毎年12月から2月にかけては栗の木の剪定の時期。うっそうと伸びた枝を切ることで、日当たりと風通しを良くして害虫がつかない健康な状態に保っているといいます。剪定後に切り落とした枝は、集めて乾燥させれば立派な薪に早変わり。栗の木の焚き火は「ブチッ、ブチッ」と低く爆ぜる音が特徴で趣があるそう。石田さんの冬の楽しみです。ここからは栗の木を使った焚き火のやり方を聞きました。
初心者でも扱いやすいマウントスミのファイヤースターター
火をおこす際は、まず落ち葉や枯草を集めてライターやファイヤースターターで着火させます。栗の木は、火つきが多少悪い広葉樹なので火おこしは念入りに。一度火が付けば、あとは長くゆったり楽しめます。
石田さん愛用のホールアース「クイックアップ焚き火台EX」
炎が上がるくらい着火できたら小枝をくべていき、ある程度安定したら太い枝を投入していきます。栗の木は広葉樹で火持ちが良いので、太い枝5~6本で2~3時間位は十分楽しめます。あまり市販されていない栗の木ですが、良く燃え、火力も十分と石田さんのお墨つき。焚き火台は、選定した太めの栗の木がそのまま入る、大きめのサイズを愛用中。バトニングの必要もなく便利だそう。
コーヒーの香りでカフェタイムを満喫
石田さんの楽しみは、焚き火の前でのカフェタイムです。挽きたての香りを楽しむために、コーヒーミルを使って、ガリガリするのが日課。焚き火のはぜる音を聞きながら、のんびり豆を挽く時間は至福のひと時だといいます。石田さんお気に入りのカフェグッズは、ミルとコーヒードリッパーとマグカップ。
左から時計回りにコーヒードリッパー、マグカップ、ミル
ミルは、刃の部分がセラミック製のものをチョイス。金属臭がコーヒー豆に移らずおいしく飲める必需品です。
ミル内部。細引き、中引き、粗びきなど、挽き加減も調節可能。石田さんは、中細引きで挽いてからミルク派
自分の好きなスタイルでスローな時間を過ごす
今回は、10年前にファミキャンを卒業して、現在はソロキャンを楽しむ石田さんに一人の楽しみ方を聞きました。愛犬と過ごす「何気ない時間」や焚き火のパチパチとはぜる音を楽しむ「穏やかな時間」を過ごす石田さんには、スローライフという言葉がぴったり!時間に余裕をもった豊かなソロキャン生活、うらやましい限りです。
キャンプの準備は、アウトドア専門店エルブレスへ
今回、取材に訪れた「エルブレス ららぽーと立川立飛店」は、キャンプをはじめ、クライミングや登山などのアウトドアに詳しいスタッフが常駐。家族連れ・グループ・おひとり様、それぞれのニーズに合った商品知識で買い物をサポートしてくれ、初心者からベテランまで満足できるお店です。
【店舗情報】
エルブレス ららぽーと立川立飛店
住所:東京都立川市泉町935-1 ららぽーと立川立飛2階(スーパースポーツゼビオ店内)
電話番号:042-540-6181
営業時間:10:00~20:00