「高さ」を変えればキャンプが変わる!ハイスタイルとロースタイル、自分にとってベストはどっち!?
キャンプの楽しみ方を細分化するとそのスタイルは多岐に渡りますが、あえてギアの高さで大別すると「ハイスタイル」と「ロースタイル」の2種類に分けられます。今回は、両者それぞれのスタイルでキャンプ楽しむための道具と心構えをご紹介。あわせて、まだまだ寒い冬には欠かせない焚き火を満喫するためのギアもお伝えします!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
好みのキャンプスタイルに合わせて高さを考えよう!
日本オートキャンプ協会によれば、2021年に1泊以上のオートキャンプに参加した人は750万を超えました。キャンプ人口の増加に比例して、キャンプスタイルも人の数だけある、と言っても過言ではありません。
使用するギアの高さでざっくり2つに分類すると「ハイスタイル」と「ロースタイル」。テントサイトで使用するギアを背の高いものと低いものに大別し、どちらか一方に統一することで快適に過ごすやり方です。
両者は、「どんなふうにキャンプを楽しみたいか」という視点によって選ぶべきスタイルが変わります。この記事ではハイとローそれぞれのスタイルの魅力をお届けするので、ぜひともにチェックしてみてください!
食事や会話をメインに楽しむならハイスタイル!
背の高いギアは2名以上のキャンプにぴったり
まずはハイスタイルです。一般に、自宅内のダイニングテーブルは脚が長いものが選ばれがち。そのためキャンプの食事の際にもハイテーブルとハイチェアを選ぶことで、普段の生活に近い感覚で過ごせるのがポイントです。
ゆえにグループやデュオキャンプなど、複数名で食事をするには最適。ギアの背が高ければ立ちながら作業ができるため、調理がしやすいのもうれしいところ。そんなハイスタイルキャンプで使える便利なギアを見ていきましょう。
まずはこちら。ホールアースの「リクライニングシエスタチェア」。その名の通りリクライニング機能が付いており、背もたれを倒して脚が伸ばせる優れもの。
自然の中で思いきり足を伸ばせるなんて、ぜいたくですよね。両サイドに設けられた肘掛けのドリンクホルダーは、缶やペットボトルの飲み物を入れておくのにうってつけ。
広げた状態だと大きめのサイズ感ですが、ショルダーベルト付きの収納ケースが付属しているため、持ち運びも楽ちん。サイトまで車を乗り入れできないキャンプ場などでは、運搬時に両手が空くのはありがたいですよね。
続いてはこちら。同じくホールアースの「ラッキータイムチェア」です。
上のリクライニングシエスタチェアと比べるとやや簡易的な印象を受けますが、その分重さも約3分の1の約2.1kg。手軽に持ち運べるのが利点です。
シンプルな構造ですが、こちらも両サイドにドリンクホルダーを配するなど気の利く設計。ホルダーにはスマートフォンも収まるので、エモい瞬間の焚き火の写真などを逃すことなくサッと撮れるんです。
お次は「シラキリビングテーブル120/4」です。こちらもホールアース製。
長辺120cmの天板、そして40〜70cmまで高さが4段階で調整可能なので、ハイはもちろんロースタイルでも活躍してくれるマルチな一品となっています。
高さの調整は簡単。天板の裏に収納された脚を任意の長さに装着するだけなので、30秒とかからずに高さを変えることができます。天板が2つ折りになるので持ち運びもイージー。このサイズ感ながら重量は約4.5kgと、女性でも片手で携行できるのも触れておきたい点です。
そして、おすすめの焚き火台がこちら。ロゴスの「ロゴス ザ ピラミッド タキビ L」です。
数あるロゴスの焚き火台のなかでも、ハイスタイルで選びたいのはこちらのLサイズ。受け皿がついているため地面に灰が散る心配がなく、面倒な後片付けも皿を取って捨てるだけの設計。耐荷重性に優れているため、ダッチオーブンの直置きができるのも料理好きキャンパーには助かるポイント。
さらに串焼きプレートも付属しているため、釣ったばかりの魚をこの焚き火台で簡単に焼くことができるんです。別売りの網を購入すれば、バーベキューグリルとしても活躍すること必至!
自然をよりダイレクトに感じたいならロースタイル!
ポジショニングが低ければ焚き火が近いと言うメリットも
さて、ハイスタイルの魅力は上でお伝えした通りですが、ロースタイルはどうでしょうか。
ロースタイルのメリットは、ハイよりも地面の近くに身体の位置をとれるため、自然を身近に感じやすいという点にあります。背の低いチェアにどっしりと座り、普段とは違う視点で周囲の自然を見渡せば、非日常感がグッと増すこと間違いなし。
また、キャンプの醍醐味である焚き火に関してもうれしいポイントが。炎との距離がハイスタイルのチェアよりも近いため、その温かさを身体全体で受け止めることができます。
コンパクトで軽量なギアが多いので、車からサイトへの持ち運びも楽ちん!
そんなロースタイル空間を作り出すにあたって、外せないチェアがこちら。ホールアースの「ボーンファイヤーチェア」です。座面高は13cmとかなり低め。地面スレスレに座っているような感覚を味わえます。
生地には難燃加工生地を使用しているため、火の粉が飛んできても燃えにくく、焚き火のそばでも安心して使えるのが嬉しいところ。折りたたむと高さが66㎝とコンパクトになるので、車内の隙間をうまく使って収納できるのがありがたいですね!
座ったときの脚の置き場所はこんな感じ。伸ばしてよし、あぐらをかいてよしと、多様な座り方ができるので、長いこと腰掛けても脚が疲れにくい優秀なチェアとなっています。
そして、ボーンファイヤーチェアの横にはこんなローテーブルがしっくりきます。こちらはホールアースの「ヒートレジスタントサイドテーブルミニ」。幅39×奥行26×高さ24cmのコンパクト設計で、マグカップや食事用のプレート、スマホなどを置いておくのにちょうどいいサイズ感。
天板には耐熱塗装を施しているため、加熱した鍋などの直置きが可能なんです。さらに、サイドバーにはシェラカップなどを掛けておくことができるから、余分なスペースを取ることなく天板を目一杯使えるのもポイント!
脚は天板の裏にしまうことができます。ロック付きなので、外れる心配もなし。使い勝手のいいディテールを施しました。
焚き火台と身体との距離が近くなるロースタイルでこそ、おすすめしたいのがこちら。ホールアースの「クイックアップ焚き火台EX」です。本体の四方のプレートにはメッシュ加工を施しているため、空気が入りやすく燃焼効率が高いのが特徴。少ない薪でも効率よく暖をとることができます。
付属のアンダープレートに本体をロックすれば、大きな薪を積み上げてもバランスを崩して倒れる心配なし。本体に付けられた取っ手が、設営後の移動や片付けをより楽にしてくれます。
座りながらみんなで焚き火のまわりに集うなんてのも、ロースタイルならでは。そんなとき、焚き火台をぐるりと囲む囲炉裏のようなテーブルがあったら便利だと思いませんか?
ホールアースの「マルチイロリテーブル4PC」なら、そんな使い方が可能。もちろん耐熱仕様なので、焚き火台を真ん中に置いて使うことができます。その幅は70×23.5㎝と、食事用のギアを置くには十分なサイズ感。4枚セットで入る付属の収納袋に入れれば、移動時にテーブルがばらつくこともありません!
4枚セットで使うのももちろんいいのですが、1枚ずつ単品で使用するのもアリ。チェアの横にセットしておけば、ちょっとした小物を置いておくミニテーブルとしても活躍してくれます。
焚き火は小物使いで楽しさ&利便性が倍増する
キャンパーのマナーとして、焚き火をする際には地面に耐熱シートを敷きたいところ。おすすめはこちらのロゴス「たき火台シート」。
ファイバーグラスを主な素材とするこちらのシートは、耐熱温度500℃と安心の作り。アウトドア派にとって大切な地面を痛めつけにくい構造です。
焚き火をしていると、どうしても灰や火の粉が地面にこぼれてしまうもの。しかしこんなシートがあれば、芝生などの地面を熱から守ってくれます。また、四隅にはペグを打ち込める穴を設けおり、シートをしっかりと固定してくれるからズレや風でめくれる心配もありません。
そして、あると便利なセットがこちら。コールマンの「ボンファイアーツールセット」です。灰の処理などに使えるショベル、火起こしを楽にしてくれる火吹き棒、そして持ち手がウッドのお洒落な火ばさみまで詰め込んだ万能セット。付属のケースがついているので一式まるっと収めることができ、保管場所に困ることはありません。
焚き火をする際、いわゆるホームセンターなどで見かける銀色のトングなどを使うのももちろんいいのですが、せっかくならおしゃれな小物を揃えて、本格的なキャンプ気分を味わってみるのもいいのではないでしょうか。
お好みの高さのギアをゲットして、より快適なキャンプライフを!
ハイスタイルとロースタイルにはそれぞれメリットがあるため、どちらも楽しみたい場合は週末ごとにスタイルを使い分けるのもいいでしょう。
自分に合っているのはどちらのやり方なのかを探り、発見することで、これまでよりもキャンプ時間の充実度が格段とアップするかもしれません。ここまでご紹介したハイ&ローのギアをゲットして、各々のキャンプ時間をぜひ実りあるものにしてみてください。