優しい料理と自然派ワインで和む「ento(学芸大学駅)」/フォトグラファー 柴田樹人さん
アウトドアラバーに聞いた「最高の思い出」と「私の相棒」。三者三様のとっておき体験を巡る
2022.04.01ライフスタイル
「アウトドアでの"最高の思い出"は何ですか?」。こう聞かれたら、あなたは何を挙げますか——?心に刺さる美しい景色や非日常の体験は、一度味わうと「また」「もう一度」とやみつきになるもの。それこそアウトドアが「沼」たるゆえんでもありますが、何に感動するか、何を楽しいと思うかは1人ひとり全く異なります。世のアウトドア好きの"熱狂の素"は何なのか。3名に話を聞きました。
制作者
hinata編集部 中西優花
編集長。出版社にて月刊メンズファッション誌の編集を経て、hinata編集部へ。外で最高のお酒を飲むために、手軽なおつまみ作りはお任せあれ。キャンプと野球観戦をメインに、好きなものは広く深く。アウトドア以外にファッション、料理、美容など多ジャンルに興味あり。
Instagram:@yukantoi
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もくじ
ひと口に「アウトドア」と言っても、楽しみ方は十人十色
出典:PIXTA
キャンプに釣り、ハイキング、サイクリング、パックラフト…。「アウトドア」とくくられる活動でも、種類はさまざま。キャンプの中でもソロ派とグループ派にわかれていたりと、人によって楽しみ方もスタイルも全く異なります。
「私の自慢のアウトドア体験」を愛用ギアとともに聞きました
Instagramでアウトドアラバー3名をピックアップ!
アウトドア好きなら誰しも、「最高に感動したアウトドアでの思い出」があるはず。今回、Instagramで見つけた3名の「外好き」に、今までに味わった最高の思い出と、外遊びの相棒道具を聞きました。
世のみんなはどんなフィールドに繰り出して、どのようにアウトドアを楽しんでいるか…。キャンプ場で隣のサイトにいても、頭の中では自分と全く違った楽しみ方をしているかもしれません。
最高の景色に触れるため、日々森を歩くyasu_hassyさん
渓流釣りから野鳥撮影まで、自宅近くの森で四季を満喫
山梨県北杜市のフィールドで、自然保育の仕事をしているyasu_hassyさん。毎日のように森に繰り出し、渓流釣りや野鳥・野生動物の撮影などにいそしみながら、移り変わる四季を楽しんでいます。
yasu_hassyさんがアウトドアの世界に足を踏み入れたのは、14歳の頃。父親の実家の裏に小川があり、そこで釣れた、小さな婚姻色のウグイのあまりの美しさに魅せられ、渓流釣りの沼に一気にひきこまれました。
今でも自宅近くの小川で、シーズンにはイワナ釣りを楽しんでいますが、最初のきっかけとなったウグイ釣りは忘れられない思い出です。
アウトドアに欠かせないのは、悪路でも足元を支えてくれる「ダナーフィールド」
yasu_hassyさんの外遊びの相棒は、どんな天候でもストレスなくフィールドを歩ける「ダナーフィールド」。野鳥や動物を撮影する際は、歩道のない森の中を長時間歩き続けることも多いので、ダナーフィールドのレザーのしなやかさ、ゴアテックスによる蒸れの少なさにかなり助けられています。
「玄関を出たらすぐに森道が広がる自分にとって、アクティビティのみならず、日常でも欠かせない相棒として大切な一足です」(yasu_hassyさん)。
アウトドアで大好きなワインを満喫!旅するソムリエ、アンナさん
「屋外にいる」。ただそれだけが目的だっていい。
キャンプを通してワインの魅力を発信している「旅するソムリエ」アンナさん。自身も無類のキャンプ好きで、「自然の中でワインを楽しむ」ことをモットーに、景色や森のにおいなど、五感をフルに使って「外ワイン」を味わっています。
アンナさんの特別な思い出は、雨の降る中、森の中のキャンプ場で味わったワインの思い出。「ワインを楽しむ上で、雨はとても魅力的なイベント」と語るアンナさんに話を聞くと、雨粒を受けて生き生きとする植物に森の香り、水のはじける音…。晴れた日よりも自然を近く感じられる気がするのと、五感が研ぎ澄まされて、雨のほうがより強くワインの味わいを感じられるのが良いそう。
アウトドアの相棒は、やっぱり「ワイングラス」
ワインを楽しむのがアンナさんのキャンプの大目的。サイトの設営を済ませたら、チェアにゆったり腰掛けて愛用のワイングラスを取り出します。
「脚のないワイングラスやチタンマグ、シェラカップも持っていますが、やっぱりスタンダードな脚付きグラスが好きですね。雨の日はタープの下で焚き火をしながら、ワインを飲みつつ読書。晴れた日は、ワイングラスを片手にキャンプ場を散策することも多いです(笑)」(アンナさん)。
焚き火を愛する女子キャンパー、りおさん
気のおけない仲間と見た、海と富士山と夕日
Instagramフォロワー2.2万人の女子キャンパー、りおさん。キャンプ歴は4年ほどで、ソロキャンプをメインに、友人とのソログルキャンにもよく出かけています。キャンプの醍醐味は焚き火とお酒。日々物欲と戦いながら、どんどん新しい道具やスタイルに挑戦中。
そんなりおさんの心に残るアウトドア体験は、2021年にキャンプ仲間と訪れた、静岡県沼津市のとあるキャンプ場で見た絶景。一面に広がる青々とした芝生の向こうに、海と富士山、そして真っ赤な夕日が。りおさんが「今まで行ったキャンプ場の中でもトップクラスに感動した」と語る、感動の絶景でした。
この日はたまたま貸切状態だったそうで、友人と二人、心ゆくまで景色を満喫しました。
キャンプの夜時間を充実させる「カンブリアンランタン」が宝物
キャンプを愛するりおさんの相棒は、映画「天空の城ラピュタ」にも登場する、クラシカルなオイルランタン「カンブリアンランタン」。初めて見た時に一目惚れし、すぐ購入したそうです。LEDと違って、着火するのに少し手間がかかる点もかわいいんだとか。
静かに流れる時間の中で、景色や焚き火を楽しむりおさんにとって、欠かすことのできない相棒です。
自分だけの「特別」な思い出を見つけに、アウトドアへ繰り出そう
三者三様の「アウトドアの思い出」と「外遊びの相棒」を紹介しました。同じ「アウトドア」でも人の数だけスタイル、心が動く瞬間があります。それは何も3,000m級の山に登ったり、激しい渓流を下ったりしなくても出会えるもの。晴れた日にちょっとと外に出かけてみる。それだけでも、あなただけの「最高の思い出」と出会うきっかけになるかもしれません。