ソロキャンプでも、経験者とデビューが成功への近道!「ふたりソロ」でYouTubeだけでは学べないキャンプ体験
「いつかは自分もソロキャンプをしてみたい」という願望を持ちながらも、心の準備ができず、先延ばしにしている人は少なくありません。まずは身近に「ソロキャンパーの先輩」を見つけ、ギアの相談をしたり、思い切って一緒に連れて行ってもらうと良いでしょう。デュオキャンプとは一味違う、ふたりでソロキャンプをする魅力をお伝えします。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
ソロキャンプをふたりで楽しむメリット
ソロキャンパーが複数集う「ソログルキャン」
ソロキャンパーの人口は、年々増加している傾向にあります。とくに冬のファミリーキャンプは防寒対策などで荷物がかさばるため「パパだけ」や、夫婦やカップルでも相方のみソロキャンプに出かけるというケースも。そんな中、現地集合でほどよい距離を保ちながら「ソログルキャン」を楽しむ人たちが増えています。
ソロキャンプ初心者こそ、「ふたりでソロキャンプ」がおすすめ
グループやファミリーでのキャンプ経験があっても、ソロでキャンプをするというのは、いろいろとハードルが高いもの。数人で分担していたことをすべてひとりで担当し、予測不可能なことがあってもひとりで対処しなければなりません。「ソログルキャン」は、ソロキャンプ初心者におすすめですが、いきなり経験者ばかりの集まりに参加するのは気が引けてしまうことも。
まずは、近場の経験者とふたりでソロキャンプに出かけ、小さなことでも聞ける環境でプレデビューしておくと心強いです。
ソロキャンプの王道2幕でプレデビュー
機能性とコストパフォーマンスの高さで、ファミリーキャンプに定評のあるホールアースから、ソロ用テント2幕が登場。ティピー型(円錐形)をベースにした二又ポール仕様で、レイアウトしやすい「アース ピノマッド」と、ソロキャンパーに人気の軍幕(パップテント)をモチーフにした「アース プリマッド」です。どちらも火に強く、耐久性の高いポリコットン素材。トレンドを抑えたデザイン。
ソロキャンプ未経験のKさんと経験者Mさんがこの新作2幕を使い、ふたりでのソロキャンプを決行。KさんはMさんにソロキャンプのいろはを教えてもらいます。
ソロキャン用テント選びのポイントは?
Kさんが購入したのは、先輩キャンパーにおすすめされた「ティピー型テント」
グループでのキャンプ経験は数回あるものの、ソロキャン未経験者のKさん。ソロキャンデビューのときは、ひとりでも設営しやすいティピー型のテントに決めていました。ところが、一般的なティピー型テントは中央にポールがあり、レイアウトに制限があるとの情報が。キャンプにおいては先輩のMさんから、ホールアースの新作テントがソロ用のティピー型、しかも二又ポールでレイアウトが自由にできるとおすすめされ、迷わず「アース ピノマッド」の購入を決めました。
Mさんは焚き火を楽しむためポリコットン素材のテントを購入
達人の域ではないものの、着実にソロキャンプ経験を積んでいるMさん。以前はポリエステル素材の軽量なテントを使用していましたが、焚き火を楽しみたいので燃えづらいポリコットン素材のものに切り替えを希望。ネットでいろいろと探していたところ、ポリコットン素材のソロ用テント「アース プリマッド」を発見。パップテントをモチーフにした男前なデザインと、モダンなベージュのカラーに惚れ購入。左右のメインポールが二又でデッドスペースが生まれにくいところも気に入っています。
テント設営。ふたりでソロキャンプはほどよい距離感で
「アース ピノマッド」は、3ステップで設営完了
ソロキャンプがベースのふたりキャンプ。テントは近すぎず離れすぎず、絶妙な位置に設営するのが肝。フリーサイトでソロテントがふたつ張れる、ちょうどよい場所を見つけたふたりは、さっそくテント設営の作業に入りました。
Kさんの「アース ピノマッド」は、わずか3ステップで設営できます。はじめにフライシートをペグダウンしてから二股ポールを立て、最後に吊り下げ式のインナーシートを取り付ければ完成。
シンプルな作業ですがひとりで完結すると、張ってみたあとでテントが傾いていたり、便利な方法に気がつかないまましばらく使っていたりすることも。先輩キャンパーに確認してもらい、張り方のコツを教えてもらいます。
この日は、「最初にフライシートの対角線同士をしっかり引っ張ってからペグで固定すると、きれいに張れますよ」とMさんにアドバイスしてもらいました。
「アース プリマッド」は、自在なアレンジが魅力
Mさんの「アース プリマッド」は、二又ポールを左右に1本ずつセットし、順番に立ち上げるだけ、という手早さ。サブポールでパネルを跳ね上げたり、巻き上げたりとアレンジは自由自在。フルメッシュのインナーテントを吊り下げた状態でも、ひとりなら十分なリビングスペースが確保できます。
食事は一緒に作っても作らなくてもよし
ソロキャンプが基本のスタイルなので、一緒に買い出しをしたり、必ずしも食事を一緒に作る必要はありません。Kさんはソロバーナーでお湯を沸かし、コンビニで買った袋麺や味付け玉子で即席ラーメンを調理。Mさんは、クッカーで肉まんをあたため、簡単な昼食としました。
自宅でも料理をするというKさんは、コンビニ調達の食材で彩りよくラーメンを盛り付け。凝った料理でなくても、キャンプ場で食べる熱々のラーメンや肉まんは身も心も温まり、満腹感が得られます。
おひとりさま時間を満喫
自由なおひとりさま時間を堪能できるのも、ソロキャンプの醍醐味。ソロキャンプに行ったことがない人は、「ひとりでキャンプに行くと時間を持て余しそう」ということもありますが、過ごし方は十人十色です。
インナーテントに入り、リラックスタイム。二児のパパでもあるKさんは、休日に自宅でこんな風にくつろいでいると子どもたちが戯れてくるそうです。静かすぎる空間に少し寂しそうでありながらも、おひとりさま時間を満喫していました。
バトニング(薪割り)が得意なMさん。斧ではなくコンパクトなナイフで、器用に薪を割っています。「気持ちよくて仕方がない。いつまででもやっていられる」と言い、ひたすら手を動かしていました。
焚き火は、ソロキャンパーにとって語り合う友のようなもの。無心で薪を割ったり、燃えたぎる炎を眺めながら薪を焚べ続ける作業は非日常感があり、なんとも贅沢な時間です。
着火剤、炭、薪の使い分けや、素早く着火し、いかに長く炎を保つか。経験者から直接コツを教えてもらうと新しい発見があったり、慣れるのも早いです。Kさんは、薪割りに初挑戦。「できるだけ細く切って」「下に別の薪を敷くと切りやすいですよ」など、Mさんにアドバイスしてもらいながら、やはり「気持ちいい!」と言って薪割りをしていました。
互いの城に潜入!堂々とテントやギアを見せ合える
キャンプ場で他人のテントサイトって気になりませんか?自分が興味のあるテントを見つけたらなおさら、こっそりのぞき見てしたい欲求を隠し切れません。ふたりでのソロキャンプなら、お互いのテントを堂々と見せ合うことができます。
自分がすすめたテントを、実際に初めて見て「やっぱり、インナーテントはこっちの方が広々していますね〜」とMさん。
「こっちのテントは、隠れ家感ありますね〜!」とKさん。他人のテントを直視することで「次はこういうのもいいな…」と想像をふくらませながらも、他人の芝生は青い。他人のテントはどこまでも快適そうに見えるものです。最後にはやはり自分の城が一番だと気づき、よりいっそう愛着を深めるのでした。
互いに成長しあえる、ふたりでのソロキャンプ
ソロキャンプ未経験者や初心者にとっては学びが多く、経験者にとっても良い意味で刺激になるふたりでのソロキャンプ。デュオキャンプとは違い、ふたりきりではあるもののほどよい距離感が保て、かつ親密度も高まるのが魅力です。友人でも職場の同僚でも、家族でも。ソロキャンプに興味のある人を誘い、ふたりでのソロキャンプに出かけてみましょう。