誰もが楽しめる「八ヶ岳」を守ろう!長野県茅野市がふるさと納税で登山道整備の支援を呼び掛け
2021.11.16ライフスタイル
年間を通して多くの登山者が訪れる「八ヶ岳」。初心者歓迎の日帰りルート、泊りがけで思う存分山を楽しむ縦走ルート、日本有数のクライミングの岩場、初心者から上級者まで幅広く楽しめるバリエーションに富んだ山として人気の場所です。しかし今、その登山道の維持が危ぶまれています。そんな現状を改善するために、登山道を管理する茅野市がふるさと納税を利用して支援を募集中です。
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C&M
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登山者に愛され続ける「八ヶ岳」
本州のほぼ中央、長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳は、個性的な山々が連なる火山群で、信仰の山として古くから親しまれています。夏沢峠を境に、北は「北八ヶ岳」、南は「南八ヶ岳」と呼ばれ、北と南でまったく違った魅力を楽しむことができるのも特徴。日本の百名山のひとつとしても有名で、年間を通して多くの登山客が訪れる人気のスポットです。
登山道の保全が、多くの愛好家を生んだ
南北に長い八ヶ岳連峰には広範囲に登山道が整備され、初心者をはじめ、多くの人がその自然を楽しむ手助けとなっていました。しかしルートが多いということは、それだけ整備にも手がかかるということ。八ヶ岳登山が長年多くの人に愛されている背景には、登山道の整備や修繕を続ける関係者の地道な努力があります。
近年目立つ、老朽化や自然災害による破損
これまでも継続して行われていた登山道の整備ですが、近年では老朽化や自然災害による破損が目立ってきており、費用負担などが課題になっています。また、整備は各山小屋がボランティア的に行っているのが現状で、昨今のコロナ禍でスタッフの人的余裕がない事も悩みの種です。
誰もが楽しめる「八ヶ岳」を守ろう
「『誰もが楽しめる八ヶ岳』を維持し、これからも八ヶ岳の魅力を多くの方に知ってもらたい」と、登山道を管理する茅野市がふるさと納税を利用したクラウドファンディングに挑戦。集まった支援金をもとに登山道を整備することで、安心・安全に登山を楽しむ環境を整えることを目指します。そこには「登山の魅力を発信することで多くの人の環境への意識を高めたい」という願いが込められています。
昨年度の取り組み
八ヶ岳の登山道整備は、自治体と山小屋関係者が協力しながら毎年定期的に行われています。整備箇所は、茅野市が関係者と協議して優先順位を決定。昨年度も多くの場所が安心・安全に通れるように改善されました。
夏沢峠整備前
夏沢峠整備後
雨水によって表土が流され、石がむき出しになった夏沢峠。階段状に岩を設置することで転倒の危険を減らすことができました。
茶臼山整備前
茶臼山整備後
地面がぬかるんでいた茶臼山に木道を設置。周囲の景色を楽しみながら木漏れ日の中をゆったりと歩けるようになりました。
箕冠山整備前
箕冠山整備後
箕冠山では斜面が崩壊して通行できなくなる危険性があった箇所に、新しいルートが整備されました。
夏沢鉱泉上整備前
夏沢鉱泉上整備後
夏沢鉱泉上では、崩壊の進行を防ぐ整備がされました。
リターンは山小屋宿泊券など充実した内容
ふるさと納税を使ったクラウドファンディングの目標額は100万円。募集期間は2021年10月22日から2022年1月19日までの90日間です。リターンには、ここでしか手に入らない共通山小屋宿泊券などをはじめ、魅力的なアイテムが多数用意されています。
大自然を享受するため、私たちにできる事
自然の中を自分の足で歩き、頂上を目指す登山。すばらしい景色を楽しんだり、新鮮な空気を味わったりできるのは、安心・安全な登山道があってこそ。八ヶ岳登山を維持するためには、多くの方々の協力が必要です。山を、そして自然を愛する多くの方の間に支援の輪が広がることを祈ります。
詳細はこちら:ふるさとチョイスをみる