焼酎お湯割り論争が勃発!?「おつまみ重視」派vs「酒器こそ全て」派の「キャンプ酒の本当においしい飲み方」プレゼンバトル
日没の早い秋冬のキャンプでは、いかに夜の時間を充実させるかがキーワード。気の合う友人と温かい料理、そして大好きなお酒があれば、何時間でも語り合っていられます。寒い季節に飲みたい「焼酎のお湯割り」をテーマに、2名のお酒好きキャンパーが「最高においしい飲み方」を模索。キャンプの晩酌を格上げするのは、こだわりの酒器か、絶品おつまみか…。焚き火とともに、静かに議論が白熱します。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
公式Instagram:@hinata_outdoor
公式X:@hinata_outdoor
もっと見る
もくじ
「焚き火と味わうお酒」こそキャンプの醍醐味
家とは違う非日常感が楽しい
「外で食べるとご飯がおいしくなる」とはよく言われますが、それはお酒にも言えること。ほどよく冷たい空気を感じながら、焚き火を眺めて酒器を傾ける…。普段から自宅で晩酌の習慣がある人でも、キャンプというシチュエーションの中で飲むお酒はやはり格別です。
キャンプ酒にこだわるキャンパー2名が集結。
キャンプ酒にこだわりアリのnaseruさん(左)と渡部竜矢さん(右)
「キャンプで飲むお酒は何よりもうまい」と語るのは、音楽・映像クリエイター集団「neogradation(ネオグラデーション)」代表のnaseruさんと、キャンプ場「negura campground(ネグラキャンプグラウンド)」オーナーの渡部竜矢さん。おいしいお酒を飲むために妥協しないこの2人に、それぞれこだわりの飲み方をプレゼンしてもらいました。
「neogradation」代表・naseruさん(38)
群馬県前橋市を拠点に、音楽制作・映像ディレクターとして活動中。内装業との二足のわらじで多忙な日々を過ごす中、キャンプ場でお酒を飲むのが極上の息抜きに。酒器をはじめ、小物からチェア・テントまで、ギア選びには相当なこだわりアリ。現在「negura campground」の動画制作を進行中。
「negura campground」オーナー・渡部竜矢さん(39)
静岡県函南町に"直火OKなキャンプ場”「negura campground」を作るべく、2022年のオープンに向けて日々土地を開拓中。キャンプ場内にバーカウンターの設置を予定するほどお酒が好きで、フライドポテトやカサゴの姿揚げなど、つまみ作りにもこだわる。
味と雰囲気、どちらも叶える「最高の飲み方」を探る
ゆったり飲んで芯から温まる「焼酎のお湯割り」がテーマ
夏場のお酒といえばキンキンに冷えたビールやハイボールが定番ですが、秋冬キャンプにおすすめなのは焼酎のお湯割り。単純に体が温まるだけでなく、お湯で割ることによって甘みや香りが引き立つので、今まであまり焼酎を飲んだことのない人にもおすすめの飲み方です。
ちなみに、焼酎は大きく「甲類」「乙類(本格焼酎)」の2つに分類されます。甲類はクセのないあっさりした味わいで、サワーや果実酒に最適。一方、本格焼酎は原料の個性が香りや味わいに色濃く出るため、焼酎のうまみをダイレクトに味わうお湯割りやロックに向いています。
選んだ焼酎は、キャンプの静かな高揚感にふさわしい「黒霧島EX」
「焼酎」とひとくちに言っても、商品によって味わいも香りも全く異なります。今回「焚き火とベストマッチする焼酎」として選んだのは「黒霧島EX」。芋焼酎の持つ「あまみ・うまみ・まるみ」と、黒霧島特有の「トロっと感・後味のキレ」という5つの要素がバランス良く、最大限に引き出された特別感のあるお酒です。
原料は九州産の黄金千貫(こがねせんがん)というサツマイモ。デンプン質の多い品種で、焼酎にするとやわらかな甘みが心地よく広がります。「黒霧島EX」をはじめとする本格焼酎は糖質ゼロ(※1)・プリン体ゼロ(※2)とヘルシーなのも大きな特徴。罪悪感なく、大好きなお酒を味わえます。
※1:食品表示基準による
※2:100㎖あたりプリン体0.5mg未満を「プリン体ゼロ」と表示
まずはテイスティング。最高の焼酎に合う「最高の飲み方」は?
naseru:焼き芋のような甘い香りがしますね。味わいも濃厚なんだけど、トゲトゲしくないというか。口当たりと舌触りのなめらかさが特徴的なので、これを生かせるような酒器がいいなぁ…。いつもは冷めにくさ重視で真空タンブラーを使ってばかりだったけど、金属以外のものが合いそうですね。
渡部:口に含むと味と香りが一気に広がります。最初は甘みとトロッと感を強く感じますが、後味はキリッとしていて爽快。多少脂っこい料理にもまろやかになじんで、口の中をスッキリさせてくれそう。きっとガツンと濃い味の料理が合いますね!
酒器にこだわるnaseruさんイチオシの飲み方は?
口当たりのやわらかさを最大限に引き出すなら「ククサ」
木製マグカップの一種である「ククサ」。スウェーデンやフィンランドにまたがるラップランド地方に伝わる伝統的な食器ですが、軽くて持ち運びやすく、見た目もかわいいことから、近年はキャンプで愛用する人も多くいます。
naseru:焼酎のまろやかさ、やわらかさが際立つお湯割りには、温かみのある木材が合うと思ってククサを選びました。ステンレスのタンブラーやシェラカップと比べて口に当たる感じがやわらかいので、黒霧島EXの持ち味であるトロッとした質感を邪魔しない点が相性抜群だと思います。木製なので、お湯割りを入れても持ち手が熱くならないのもいいですね。
作り方は、ククサの容量の半分ほどまでお湯を注ぎ、その後から焼酎を静かに注ぐだけ。焼酎はお湯よりも温度が低いため、後から注ぐことで底まで届き、じっくりとまんべんなく混ざり合います。割合は好みですが、1:1が目安。
焼酎をおいしく飲むために作られた「黒じょか」という選択肢もアリ
芋や麦が主な原料となる焼酎は、日本酒と比べて庶民でも比較的入手しやすいお酒として古くから愛されてきました。特に芋の栽培が盛んな南九州で生まれた酒器が「黒千代香(黒じょか)」。注ぎ口のついた平べったい土瓶で、直火にかけて焼酎を温めるのに使われます。
陶器製なので使い込むほどに焼酎がなじみ、味がまろやかになっていくとも言われています。弱火でじわじわ温め、おちょこに注いでゆっくりと味わうのがオツな楽しみ方。
naseru:見た目が抜群に良いのと、「おちょこで焼酎を飲む」という普段なかなか味わえない体験がキャンプならではという感じで楽しいです。陶器でできているので表面に無数の孔があり、使えば使うほど焼酎の香りやうまみが染み込んで、どんどんおいしく味わえるようになってきます。「使いながら育てていく」感覚がギア好きにはたまらないですね。
味にとことんこだわるなら「前割り」がおすすめ
黒じょかを使う際は、あらかじめ焼酎を水で割っておくのがおすすめ。水割りの状態で一晩〜数日間寝かせることを「前割り」といい、これをお燗にするのが焼酎本来の豊かな香りを最も引き出せる飲み方とも言われています。
焼酎と水の比率は、後から割るのと同じく、1:1を基準に好みの濃度で。焼酎の香りはそのままに、味の角がとれてまろやかな味わいになります。
渡部さんは料理とのペアリング重視。焼酎お湯割りに合う最高のアテは?
手軽さ重視ならサッと炙った焼き鳥缶とサバ味噌缶で
お湯割りを作っている間に手早く用意するなら、缶詰を賢く活用。キャンプ料理にこだわりのある渡部さんが用意したのは、焼き鳥缶とサバの味噌煮缶です。
渡部:缶詰は濃い目に味つけされていることが多いので、黒霧島EXのような華やかな香りの焼酎にとてもよく合います。そのまま食べてもおいしいですが、焼き鳥缶のほうにはネギと刻み海苔をのせてより香りが立つように、サバ味噌缶にはチーズをのせ、バーナーで炙って香ばしさとコクを足しました。食欲をそそる甘辛い味つけが、黒霧島EXのキレのある後味とよく合います!
【作り方】
① 焼き鳥缶(タレ)、サバの味噌煮缶をそれぞれシェラカップにあける。
② シェラカップごとバーナーであぶり、グツグツとしたら火からおろす。
③焼き鳥缶には小口切りのネギと刻み海苔をのせて完成。
④サバの味噌煮缶にとろけるチーズをのせ、バーナーで上から焦げ目がつくまであぶる。
⑤チーズの上から、お好みで七味唐辛子をふって完成!
焚き火でじっくりすき焼き。冷え込む時期に最高のぜいたく
秋冬のキャンプで一度はやりたいすき焼き。しょうゆベースの甘〜いタレが染み込んだ熱々の肉と野菜を、黒霧島EXがトロリと包みこみます。
渡部:焚き火で煮込み料理を作るというだけで楽しいですし、せっかくキャンプに来たなら、こんなぜいたくもいいですよね。溶き卵をたっぷりつけてほおばれば、いろいろな食材のうまみと甘みが一気に広がります。口の中に残った牛肉の脂を、お湯割りでさっぱりと流し込む瞬間が最高ですよ。食材だけ準備すれば、市販のタレで煮込むだけなので簡単です。
【作り方】
① 牛肉、しらたき、春菊、ネギ、豆腐、シイタケ、シメジなど、好みの食材をダッチオーブンに入れる。
② 市販のすき焼きのタレを注ぐ。
③ダッチオーブンを火にかけ、火加減を見ながら15〜20分ほど煮る。食材に火が通ったら完成。
④お好みで溶き卵につけて食べる。
【キャンペーン期間終了】キャンプ×焼酎についてのアンケートに答えて、黒霧島EXを当てよう!
【キャンペーンは2021年12月6日で終了しました】ただいまhinata編集部では、みなさんがキャンプでどんなお酒を楽しんでいるかを調査中!下のボタンからアンケートに回答してくれた人の中から抽選で、キャンプに持っていきやすい黒霧島EXの900mlパック1本をプレゼントします。
【キャンペーン概要】
応募期間:2021年12月6日(月) 23:59まで
景品:黒霧島EX900mlパック(1本)
当選人数:10名
応募方法:下記フォームからアンケートへ回答※応募は1人1回のみ
【注意事項】
・未成年の方は、本キャンペーンへの応募ができません。
・当選者には別途メールにてご連絡を差し上げます。受信可能なメールアドレスでご応募ください。
・当選のご連絡・賞品の発送は、2021年12月中旬〜下旬を予定しております。
・賞品の受け取りは日本国内に限ります。
・アンケート結果は、霧島酒造株式会社へ共有させていただきます。
料理と酒器、どちらもこだわれば最高のシチュエーションが完成
酒を味わう「酒器」と酒と味わう「料理」。どちらの魅力も体感した2人が達した結論は「両方こだわるのが一番おいしい」。両者それぞれのこだわりに触れ、「自分の知らない楽しみ方を知れてよかった」と、仲良くお湯割りを酌み交わします。
酒器やおつまみ次第で異なる表情を見せるのが、焼酎というお酒の奥深さ。今までキャンプでのお湯割りに挑戦したことのない人も、ぜひ今年は試してみてください。まだ知らないキャンプの夜の楽しみ方に出会えるかもしれません。