【時短レシピ】20分カレーに5分スープ、10分フルーツサンド!?「ポータブル電源×ミキサー」でEキャンプ
キャンプでポータブル電源をフル活用し、スマートに過ごせるようにした新スタイルが「Eキャンプ」。今回は、最新のポータブル電源とミキサーを使った時短レシピ3品を紹介します。おいしいキャンプ料理を作って食べたい気持ちがありながらも、キャンプの時間を遊びやゆっくりする時間にあてたい、そんな欲張りなキャンパーさんにおすすめです!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
時短料理で、ゆっくり過ごすキャンプ時間!
キャンプは意外に忙しい。Eキャンプで時間のゆとりを作る
キャンプの時間の過ごし方は人それぞれですが、ほとんどの方は料理にある程度の時間を割いています。おいしいキャンプ料理を楽しみたい気持ちがありながら、焚き火や釣り、ハンモックでの休憩、子どもとの遊びに時間をさきたい方は多いはずです。
意外に忙しくなりがちなキャンプの時間の問題を解決するのが、ポータブル電源や家電を駆使したスマートなキャンプスタイルの「Eキャンプ」。自然を楽しむキャンプで文明の利器に頼るのは、邪道に思う方もいるかと思います。ただ、せっかくの休みの時間を有意義に過ごすことを重視する方には、ぜひ試してほしいスタイルです。
ポータブル電源があれば調理家電も使える
そんな「Eキャンプ」の要となるのが、ポータブル電源。この企画で使用したポータブル電源「エコフロー リバーマックス」は、1200Wまでの家電が使える出力の高さが一線を画します。一般的なポータブル電源では使えないドライヤーやホットプレートなどの家電が使えるパワフルさと、大容量ながらも1時間で80%までチャージできる急速充電機能が人気の理由です。一台あれば、キャンプはもちろん、防災の備えからテレワークまで幅広く活躍してくれます。
さっそく、ポータブル電源と調理家電を組み合わせて調理の時間を短縮し、キャンプの時間のゆとりを作り出していきましょう。今回は、電動式のミキサーを使ったキャンプ時短レシピを3つ用意しました。
ミキサー活用で時短!20分で作れるスパイスキーマカレー
本格的なスパイスカレーもポータブル電源×ミキサーで手早く
まず、最初のレシピは、みんな大好きなカレー。カレーといっても種類はさまざまですが、ここ数年はカレールウを使わないスパイスカレーが関西から全国に広がり、話題となっています。小麦粉を使用しないため、より健康的なスパイスカレーは、ヘルシー志向なキャンパーにもぴったり。そんなスパイスカレーをポータブル電源とミキサー、電気式ホットプレートを使って、時間をかけずに作っていきます。
より調理時間を短縮するため、今回は豚ひき肉を使った、スパイスキーマカレーを作ります。材料はいずれもスーパーで入手しやすいものばかりです。スパイスはベーシックなものを使用しました。
【材料(3〜4人分)】
・玉ねぎ…1と3/4個
・人参…1/2本
・トマト…2個(もしくはホールトマト缶…1缶)
・生姜…1かけ
・にんにく…1かけ
・豚ひき肉…150g
・塩…適量
・胡椒…適量
・サラダ油…適量
〈ミックススパイス〉
以下のスパイスを混ぜ合わせておきます。
・クミン(パウダー)…小さじ2
・コリアンダー(パウダー)…小さじ1
・カイエンペッパー(パウダー)…小さじ1
・カレー粉…小さじ2
〈ホールスパイス〉
・クミン(ホール)…小さじ1
・カルダモン(ホール)…5粒
野菜をミキサーでペースト状にして煮込み時間が時短に
①まず、ミキサーに入るように、トマト2個、にんじん1/2本、玉ねぎ1と3/4個、生姜1/2カケをカットし、ペースト状になるまでミキサーにかけます。トマト、人参と生姜は皮ごと入れると栄養がさらに増します。食感を気にせず皮ごと使えるのもミキサー調理の魅力。
②ホットプレートにサラダ油をひき、つぶしたにんにく、刻んだ生姜を約3分炒めます。さらに、ホールスパイスのクミンとカルダモンを加え、ふつふつと細かい泡が出るまで炒めます。この工程はテンパリングといい、ニンニクやホールスパイスを油で炒めることで香りを油に移すための大事なステップ。スパイスカレー作りの基本です。
③テンパリングが完了したら、塩とこしょうを振ったひき肉を全体の表面に火が通るまで炒めます。
④先ほど①でミキサーにかけた野菜を入れ、ヘラなどでかき混ぜながら中火で約15分煮込み、水分とトマトの酸味を飛ばします。
⑤最後に、ミックススパイスを混ぜ合わせ、味見をしながら塩とこしょうで味を整え完成です。粉末のスパイスは最後に入れることで、加熱によってスパイスの香りが飛んでしまうことを防ぎます。これもスパイスカレーの基本。お好みで、千切りにした生姜をかけると味と食感のアクセントになり、飽きにくく爽やかなカレーに仕上がります。辛めがお好きな方は、カイエンペッパーの分量を増やして調節しましょう。
時短スパイスカレーでキャンプが楽しくなる
カレー作りの手間となる食材のカットと煮込みの時間を大幅短縮しつつ、スパイスカレーの基本を押さえ調理することで、手軽かつ本格的なスパイスキーマカレーを約20分で作れました。小麦粉を使わずとも、ミキサーにかけた野菜のペーストのおかげでとろみのあるカレーになりました。
時間に余裕がある時は、④の煮込みの時間を長目に取るとよりコクのあるカレーになります。こだわり派の方は、スパイスの調合も自分なりに色々試してみるのもおすすめです。ミキサーを使えば短時間でスパイスカレーが作れるので、スパイスの探求も捗ります。
電気式ホットプレートで片付けも楽々
スパイスカレー作りに使用した電気式ホットプレートはトフィーの「コンパクトホットプレート」。レトロなデザインとスイッチひとつのシンプルな操作が魅力の一台。ホットプレートには、ふっ素樹脂塗膜加工がされているので油切れも良く洗い物もストレスフリーです。
ホットプレートは、平面プレートとたこ焼きプレートの2種類が付属。炒め物からたこ焼きパーティーまで幅広く活躍します。A4サイズほどのコンパクトさも魅力。電気式のホットプレートは、火を使わず調理ができるので、お子さんと一緒にキャンプ料理を楽しみたいファミリーにもおすすめです。
たった5分でもう一品!野菜たっぷりのガスパチョ
肉料理主体になりがちなキャンプで手軽に野菜が採れるガスパチョ
料理の時間を有効活用するポイントは隙間の時間を使って複数の作業を同時進行することです。続いてはカレーの煮込み時間の間に、約5分で火を使わず品数を増やせるレシピを紹介。ポータブル電源とミキサーを使って、スペインのアンダルシア地方発祥の冷製スープ、ガスパチョを作ります。野菜たっぷりのガスパチョは肉や炭水化物中心になりがちなキャンプの食卓の栄養バランスを手軽に整えてくれるのでおすすめです。
今回のレシピはトマトや玉ねぎ、スパイスなど、一部の材料をスパイスキーマカレーと共有しているので、食材を余らせることなく調理できます。
【材料(3〜4人分)】
・玉ねぎ…1/4個
・ピーマン…1個
・トマト…2個
・きゅうり…3/4本
・にんにく…1かけ
・豚ひき肉…150g
・塩…適量
・こしょう…適量
・オリーブオイル…小さじ1
・食パン(8枚切り)…1/2切れ
・ワインビネガー…小さじ1
・クミン(パウダー)…少々
・コリアンダー(パウダー)…少々
・パプリカ(パウダー)…少々
作り方は簡単!食材をミキサーにかけるだけ!
①作り方は至って簡単。野菜をミキサーに入るサイズにカットし、全ての材料とともになめらかになるまでミキサーにかけるだけ。ミキサーの容量が小さい場合は、数回に分けてミキサーにかけます。あまり欲張ると材料を細かくしきれない場合があるので注意が必要です。
②味見をして塩、こしょう、ワインビネガーで味を整え完成です。お好みで刻んだきゅうりの皮やパプリカパウダーで飾り付けると写真映えします。
ガスパチョ完成!カレーとの相性もばっちり!
スパイスの発汗作用で冷たい飲み物が欲しくなりがちなので、冷たいガスパチョとの組み合わせは相性抜群。冷製のガスパチョもいいですが、寒い時期は火にかけてホットガスパチョにするのもおすすめです。ガスパチョ本来、パン、ニンニク、食塩、酢、水だけで作られていたので、実は自由な料理。お好みの野菜やハーブ、スパイスを加えて自分だけのガスパチョ作りを楽しみましょう。
食後のデザートは生クリームたっぷりのフルーツサンド
手作りフルーツサンドも電動ミキサーが使えればキャンプで楽しめる
ポータブル電源と調理家電を使ってメイン料理の調理時間を短縮したので、デザートを作る余裕も生まれます。続いてのレシピは、フレッシュフルーツの甘酸っぱさと生クリームのコクが楽しめるフルーツサンド。手間がかかるので敬遠されがちな生クリームをたてる工程もポータブル電源とミキサーがあれば、あっという間です。
フルーツはお好みで。旬のフルーツや好きなものを挟みましょう。最近はコンビニやスーパーで何種類かのカット済のフルーツのセットが置いてあったりするので、そういったものを使用するのも手軽でおすすめです。
【材料(2〜3人分)】
・みかん…小丸2個
・いちご…5粒
・キウイ…1個
・生クリーム…200ml
・グラニュー糖…大さじ1
・食パン(8枚切り)…6切れ
電動ミキサーで楽に生クリームを立てられる
①生クリームにグラニュー糖を加え、ツノが立つまでミキサーで撹拌(かくはん)します。この際のポイントは生クリームを氷が充分入ったクーラーボックスで冷やしておくこと。生クリームの温度が高いと緩くなってしまうからです。ミキサーでかき混ぜる際にクリームが飛び散る可能性があるので周囲に注意しましょう。
②生クリームが立ったら、挟みやすいサイズにカットしたフルーツとともに、食パンに挟みます。配置のポイントは切ったときの断面を予測すること。
③フルーツと生クリームを挟んだ食パンをカットしてフルーツサンドの完成です。綺麗にカットするためのポイントは、崩れないようにするためにラップに包んでそのままパン切り包丁でカットすること。そして、断面を綺麗に見せるために一枚切るごとにパン切り包丁をふくことです。
カラフルなフルーツサンドでキャンプを盛り上げよう
キャンプでホットサンドを食べることは多いですが、フルーツサンドはあまりないので新鮮。キャンプでのデザート作りは非日常をより感じられ、思い出にも残りやすいので、おすすめの楽しみ方です。できてすぐ食べるのもいいですが、ラップに包んで、クーラーボックスで寝かせてから食べると、冷たさとサンドの一体感が増し、よりおいしく食べられます。フルーツサンド片手に、コーヒーを飲みながらゆっくりとキャンプのチルタイムを過ごすのも最高です。
ポータブル電源をフル活用してキャンプの時間をゆっくり過ごそう
ポータブル電源×ミキサーのコンビネーションは、食材の下ごしらえの手間や、煮込み時間を大幅にカットしてくれました。今回紹介したレシピは活用法の一例。もんじゃ焼きの具材のカットやスムージー作りなど、あなたのアイデア次第で他のレシピでも活躍すること間違いなし。ポータブル電源と家電を駆使して、キャンプの時間を有効活用しましょう!