【キャンペーン終了】Weberグリルが教えてくれた「本当においしいバーベキュー」の話をしよう。
暑さがようやく和らいで、屋外でも過ごしやすい時期が到来。バーベキューにも絶好のシーズンですが、ただなんとなく肉を焼くだけでは、バーベキューの真髄を味わえていないかもしれません。本場・アメリカで圧倒的シェアを誇るグリルメーカー、Weber(ウェーバー)の運営するバーベキュー講座「グリルアカデミー青山」にお邪魔して、本当においしいバーベキューのコツと理論を聞きました。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
秋こそバーベキューに絶好の季節
カラッと涼しく、過ごしやすい気候
出典:PIXTA
気温と湿度が落ち着いて、晴れるとカラッと空が高い——。いわゆる「秋晴れ」の心地よさが味わえるのは、9月から10月にかけての限られた期間だけです。長時間外で過ごすバーベキューは、気候に対するストレスの少ない秋こそベストシーズンと言っても過言ではありません。
日本が誇る「食欲の秋」。旬の食材が豊富!
出典:PIXTA
キノコにサケ、サンマ、栗…。旬の味覚を挙げるとキリがないくらい、秋は食材が豊富です。バーベキューはシンプルな工程だからこそ、素材のうまみを感じられる料理。新鮮な食材が手に入ったら、外でおいしく焼いていただきましょう。
グリルメーカーの総本山「Weber」にバーベキューの極意を聞いてみた
訪れたのは「ウェーバー グリルアカデミー南青山」
1952年に創業して以来、70年近くにわたって「おいしいバーベキュー」にこだわってきたグリルメーカー「Weber(ウェーバー)」。海洋ブイから生まれた、丸いふたのついた独特の形状のグリルが特徴的で、バーベキューの本場・アメリカではシェア60%を誇ります。
今回はそんな世界的ブランドが運営する「グリルアカデミー青山」にお邪魔して、本当においしいバーベキューのコツを教えてもらいました。
「ウェーバー グリルアカデミー」とは?
▲グリルアカデミーを受講すると上のような認定証がもらえる
「アカデミー(学会、協会)」の名前のとおり、ふたつきグリルの正しい扱い方と食材のおいしい焼き方のレクチャーを受けられるのがウェーバー グリルアカデミー。専任のシェフにグリルの基本的な構造や日本ではなじみのないガス・電気グリルの使い方を教えてもらいながら、実際に食材を焼き、正しく調理したバーベキューのおいしさを実感できるといった内容です。
アメリカで広く使われているような、ふたつきタイプのバーベキューグリルはまだまだ国内で定着していません。しかし、「火力調整が簡単で食材をまんべんなく熱せるふたつきグリルでこそ、本当においしいバーベキューが作れる」と考えるウェーバー。
グリルアカデミーでは、難しく捉えられがちなグリルの使い方を実際に触って学べる機会を作り、誰もが気軽にバーベキューを楽しめるようにしています。
「食材を焼く」。シンプルだからこそ奥深いバーベキュー
温度管理が何より大事!
肉を焦がしてしまったり、逆に焦がすことを恐れて生焼けの状態で網から上げてしまったり…。バーベキューで失敗する大きな原因は、温度管理(火加減)の難しさにあります。焼き網の温度が低すぎると食材に火が通るのに時間がかかり、水分が蒸発してパサパサに。温度が高すぎても、中まで火が通る前に表面が焦げてしまいます。
「火がついたらすぐに食材を焼き始めるのではなく、グリル内の温度が十分に温まるまで待つことが成功の秘訣です。目安は230〜250℃ほど」と語るのはグリルアカデミーのシェフ。目視で温度を確認するのは難しいですが、ウェーバー製のグリルはチャコール・ガス・電気全てに温度計がついているので、庫内が温まったかどうか、ひと目で確認できます。
「ふたつき」グリルがいい理由
温度管理が簡単なだけでなく、食材から出た蒸気を庫内にめぐらせて、上下左右からまんべんなく火を通せるのがふたつきグリル最大のメリット。炭火やガス火には特有のスモーキーなフレーバーがあるので、それを庫内に閉じ込めることで仕上がりがより香ばしくなります。
火加減が容易でグリル内の温度を均一に保てることは、食材のベストな焼き上がりにも直結。「食材にはそれぞれ一番おいしく食べられるタイミングがあります。温度計で中心温度を計りながら均等に熱を入れていくことで、"ここだ!"という瞬間を逃さずに、毎回最高のクオリティで調理できます」(ウェーバーシェフ)。
正しく焼けばキレイでおいしい!
野菜も肉も絵になる焼き目がつく
・グリル内を十分に熱する
・中心温度を計りながら、ふたを閉めて均一に熱を入れる
上記の2つを守れば、分厚いステーキ肉もご覧のとおり。牛肉のベストとされる中心温度53℃で取り出すと、中がほんのりピンクなミディアムレアの状態です。
鉄板が十分に熱された状態で焼き始めるので、こんがりとした焼き目がくっきり。見た目も良く仕上がりますが、この焼き目は糖とアミノ酸が熱によって反応したもの。肉の甘みが立ち、味わいにコクが出るので、スーパーで安売りされているステーキ肉でも、素材のポテンシャルを最大限に引き出せます。
野菜も同様に、焼き目をつけながら焼くことで香ばしく。加熱する間に野菜から出てくる蒸気をグリル内で循環させるので、炭っぽく乾燥してしまうのも防げます。さらにジューシーに仕上げたい人は、焼く前にオリーブオイルをひとまわし。水分の蒸発を防ぎながら、よりキレイに焼き目をつけられます。
「ふたつき」だからこそできる、サーモンの杉焼き
水にひたした杉の板にサーモンを載せてグリルし、燻製のような香りが楽しめる「シダープランクサーモン」。魚の臭みが抑えられ、上にまぶしたスパイスの香りが絶品です。ステーキと違い、焼き網と食材の間に板があるので、焚き火調理やふたのない一般的なグリルでは火加減の調整が難しく、やや上級者向けの料理と言えます。
しかし、全方向から均等に食材を熱することのできるふたつきグリルなら、こまめな火力調整は不要。誰でも失敗なく作れます。友人とのバーベキューで披露すれば一目置かれること間違いなし。
ワンランク上のバーベキューができるウェーバーのグリルは、大きく分けて3タイプ
持ち運びが楽ちんな王道・チャコールグリルはキャンプに最適
ウェーバー ジャンボジョー チャコールグリル 47cm 15,990円(税込)
日本人に一番なじみのある、炭を熱源にした「チャコールグリル」。ガス・電気と比べると、仕上がりの香ばしさが頭一つ分抜けています。バーベキュー特有の風味を楽しみたい人におすすめ。こちらの「ジャンボジョー」は持ち運びやすいコンパクトタイプながら、温度計つきの本格派。耐火素材のテーブルなら卓上で使用できるので、キャンプでサクッとバーベキューをしたいときに便利です。
ふたについた空気孔を開けると上昇気流が発生して火力が強まり、食事を終えた後はふたと空気孔の両方を閉じたまま数時間放置しておくと、酸素の供給が断たれて自然に消化できます。
構造はシンプルなので扱いも簡単ですが、火力調整には若干のコツが必要です。火が安定したら、炭の量をあえて片側に偏らせて配置することで「強火エリア」「中火エリア」「弱火エリア」を作れます。
温度調整が簡単。炭と電気の中間、バランスのとれたガスグリル
ウェーバー Q 1250ガスグリル 45,990円(税込)
ガスが火力源なので、面倒な火おこし不要ですぐにバーベキューをスタートできます。火力調整はガスこんろの要領で、グリルのサイドにあるノブをまわすだけ。チャコールグリルに比べるとやや重量がありますが、別売りのポータブルカートに載せればワゴンのように移動が可能です。
使い方は、グリルの背面に専用のガスカートリッジを装着するだけ。1缶で大体3時間(弱火で最大5時間程度)は使用できるので、キャンプはもちろん、自宅の庭やバルコニーでも本格的なグリル料理が楽しめます。
ワンタッチで楽々点火!最新技術の詰まった電気グリル
ウェーバー パルス 1000 電気グリル 59,990円(税込)
本国・アメリカでは徐々に愛用者が増加している、日本には初上陸の「スマート電気グリル」。専用アプリをインストールしたスマートフォンと接続すれば、食材の下準備から焼き上がりまでの作業、現在のグリル内温度をていねいに教えてくれます。アプリで設定した温度に到達すると、自動的に温度をキープしてくれるうれしい機能も搭載。
温度調整ノブの横には専用の温度計を接続するジャックがついていて、加熱中の食材の中心温度を、ふたを閉めたままリアルタイムで確認できます。より手をかけずにバーベキューを楽しみたい人や、火加減に左右されずに毎回最高の仕上がりを目指したい人におすすめです。
今回訪れた「ウェーバーグリルアカデミー青山」の基本情報
アカデミーにはストアが併設。周辺グッズも充実
ウェーバー グリルアカデミー青山には、ストアも併設されています。シェフいわく、「どの種類のグリルを買おうか迷っていて、アカデミーで使い勝手を確かめた後にストアで商品を選ばれる方も多いです」とのこと。
グリル本体を購入する人も多いですが、アカデミーでその便利さに感動し、耐火グローブや焦げ落とし用のグリルブラシなど周辺アクセサリーを買いに走る人も続出中。ストアをのぞくだけでもバーベキュー欲が高まるので、気軽に立ち寄ってみてください。
基本情報
店名:ウェーバー グリルアカデミー青山/ウェーバーストア青山
住所:東京都港区南青山6-10-11フォーリーフ南青山2階
電話 03-6805-1196
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜・火曜※アカデミーの開催は不定期