長野・松本をキャンパーの聖地にしよう！市民有志が「北アルプス一望」のキャンプ場整備で署名を募集中

松本のアウトドア関係者などでつくる発起人11人は2021年7月、市営の松本市アルプス公園にある未利用地をキャンプ場として整備することを求める団体「松本アウトドアプロジェクト」を発足。署名運動を始めました。 目的は、街中に近いキャンプ場をつくることで、地域の人にキャンプを文化として根付かせ、地域の良さを再認識してもらうこと。北アルプスの雄大な眺めが日常にある松本の魅力をキャンプ場から市外に発信し、移住や交流人口の増加につなげる狙いもあります。

「市もキャンプ場の整備に関心は示している」(発起人メンバー)といい、署名に法的な拘束力はありませんが、全国のキャンパーからの期待感を示すために、署名を募集しています。

松本市は、山岳景勝地の上高地や国宝の松本城で知られる長野第二の都市。プロジェクトの発起人が、キャンプ場の整備を要望しているのは、JR松本駅や松本城の北にある松本市アルプス公園です。

同公園は親子連れが多く遊びに来る、松本市民にとっての憩いの場所。公園内にある山荘跡地は、長野県中央部に広がる盆地「松本平」と、 北アルプスの山々が一望できるロケーションです。しかし、山荘の建物が取り壊されてからは、 臨時駐車場となっており、「現在はほとんど活用されていません」(松本アウトドアプロジェクト)。

この市有地を、松本に人を呼び込むアウトドアフィールドにしようと注目したのが、MTBの元五輪代表で、現・全日本チームの監督をしている発起人代表、鈴木雷太さん。松本を拠点に、革新的なアウトドアアイテムを生み出す人気ブランド「ゼインアーツ」の代表、小杉敬さんらも加わり、「アウトドアを通して信州の魅力を伝えよう」とプロジェクトが組織されました。

発起人の小杉さんは「キャンプを通して、市民にとっては当たり前の景色となってしまった北アルプスの偉大さを感じてほしいのはもちろん、市外の人たちにも松本の良さを知ってもらい、移住や2拠点生活の選択肢に考えてほしい」と呼びかけています。

発起人の提案の詳細は以下の通り。 ①街中から近いキャンプ場で、手軽に野営を楽しめる施設の整備 ②現代の子どもたちの「生きる力」を育む自然体験活動の拠点としての活用 ③アウトドア関連施設は、万が一の災害時に役立つテントを保管し、避難訓練に対応 ④市内のキャンプ関連の施設が連携し、「アウトドアの聖地」としての魅力を発信 ⑤整備については、できる限り自然環境に配慮することを要望

指定されたサイトと紙の郵送での署名が可能。電子署名の場合には、名前とメールアドレス、住所を入力します。市外の人でも署名可。署名の期間は2021年8月末まで。9月の定例市議会に提出する予定です。発起人も募集中で、松本市民のみ参加できます。 電子署名の詳細はこちら：change.orgを見る 紙署名はこちら：紙署名のPDFファイルをダウンロードする 紙署名の送付先：〒390-0811 長野県松本市中央 2-3-20 トドリキビル1階　松本アウトドアプロジェクト運営事務局

北アルプスの雄大なながめが楽しめるキャンプ場が実現すれば、全国有数の人気スポットになるのは確実。松本市民にとっては、「日常」となっている山脈をキャンプでじっくりながめることで、その地域に暮らす良さを再認識できる場所に。市外の人が松本の良さに触れることで、移住や交流のきっかけになることも期待されています。市民のキャンプ場の要望は、アウトドアを通した地方創生への挑戦。その鍵を握るのは、アウトドア好きの皆さんの協力にあります。

松本アウトドアプロジェクトの詳細はこちら：公式サイトを見る 松本市アルプス公園の詳細はこちら：公式ホームページを見る