キャンプ好きが選んだBESSの家の暮らしとは?ウッドデッキと薪ストーブで年中アウトドアを実現!
アウトドア好きがあこがれるBESS(ベス)の家。念願のオーナーになったキャンプ好きのファミリーを訪れれば、そこには、家族4人で「自宅でアウトドア」な暮らしを楽しむ姿がありました。開放感あふれるウッドデッキに、広い土間に置かれた薪ストーブで、アウトドアを年中感じられる暮らし。それを実現した長野県上田市の小林ファミリーに、実際に住んでみての本音のところを聞きました。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
キャンプ好きな小林ファミリーのBESSの家
アウトドア好きがにじみ出る家
ラグビー合宿の聖地・菅平高原と、自然豊かな環境で知られる長野県上田市。北陸新幹線の上田駅から、市内を東西に流れる清流・千曲川を渡って車で数分。周囲に里山を望む静かな住宅街に入ると、大量の薪に囲まれたBESSの家が見えてきます。
▲BESSの家の暮らしを楽しむ小林泰文さん(右)と由美さんの夫妻
アウトドアを満喫している雰囲気がにじみ出る家の前で出迎えてくれたのは、小林泰文さん(35)・由美さん(39)夫妻と、長男の虎之助君(9)、長女の柚子(ゆず)ちゃん(6)のキャンプ大好きファミリー。家でもアウトドア気分を楽しめるBESSの家の暮らしぶりや、キャンプ道具などの収納、こだわりのDIYについて聞きました。
楽しさが伝わってくる「アウトドア」な暮らし
家の中に一歩入ると…
▲表側と庭側で表情を大きくかえるワンダーデバイス
もともと上田市内の泰文さん実家に住んでいた小林一家が2018年1月から暮らすのは、BESSの中でも人気モデル「ワンダーデバイス ファントム」。玄関のある道沿いから見ると、ガルバリウムに覆われたサイディングがクールな印象です。
しかし、ウッドデッキのある庭側から見ると、袖壁で道路からは見えなかった木のパネルを組み合わせた「木の家」が出現。家族だけのプライベートな空間は、自然に触れることが大好きな小林ファミリーが心落ち着ける場所になっています。
家族の人柄と暮らしが見える家
▲土間で遊ぶ虎之助君(左)と柚子ちゃん。友だちが遊びに来れば、土間にキャンプ用のローテーブルとチェアを出しておやつタイム
▲暮らしぶりを楽しむ様子がすぐに分かる玄関。愛車のモンキーは展示用
ガルバリウムで覆われた堅牢そうな外観から、その印象は中に入れば一転。木のぬくもりにあふれた吹き抜けのある空間が出現します。小林さん宅の玄関脇の棚には、コールマンの新旧ガソリンランタンがきれいにディスプレイ。すぐにキャンプ好きな小林ファミリーの人柄や暮らしの楽しみが分かり、同じアウトドア好きを歓迎してくれます。
手間を楽しむのがキャンプとの共通項
▲手間のかかるガソリンランタン好きは、手間を楽しめるBESSオーナーに多い!?
キャンプサイトのメインの照明をLEDランタンで済ます人も多い中で、燃料タンク内の空気圧を高めるポンピングという作業が点火前に必要なガソリンランタン。泰文さんはランタンに限らず、コーヒーも豆からひくなど、手間のかかる作業や不便さをゆったりと楽しむのがキャンプの醍醐味と考えている一人です。
BESSの家でも、自分たちの暮らしに合うように、薪棚や本棚をDIYして「手間」を楽しむ暮らしは、キャンプと共通した面白み。だからこそ、キャンプ好きにBESSの家のオーナーが多いということも、笑顔が終始たえない小林さんファミリーから十分に伝わってきました。
冬は「薪ストーブ」を毎日楽しめる
暖房は薪ストーブのみ
▲土間に配置された薪ストーブ。冬でもこの一台で、家全体がぽかぽか
キャンプ好きなら誰もが憧れる自宅での薪ストーブ。由美さんは住む前に「煙突などの手入れが大変」と知り合いから聞いて覚悟していたようですが、思っていたより清掃の手間もかからず、冬にはぬくぬくと快適な生活を堪能しています。
夏は合宿、冬はスキーリゾートでもある菅平高原があり、市街地でも冬にマイナス10度まで下がることもある上田市。「それでも冬の暖房は薪ストーブ一つで十分で、家全体はいつもぽかぽかなのはいい意味で想定外でした」と驚く泰文さん。ピザなどの薪ストーブを使った料理もでき、料理好きな由美さんを喜ばせています。
泰文さんはすっかり薪ストーブの魅力にはまりこみ、「冬のキャンプでの薪ストーブ導入も目論んでいます」とのこと。
DIYの力作、薪棚がついに完成
▲3シーズン分を確保した薪棚
ジブリのアニメ映画「ハウルと動く城」に出てくる火のキャラクター「カルシファー」の人形の飾りが、来訪者をくすりと笑わせる自慢の薪棚。「今年のゴールデンウィークも家族で遠出できなかったので、約1週間かけて完成させました」。泰文さんのDIY人生の中でも一番の力作です。
3シーズン分の薪を十分にストックし、焚き火の薪を買う必要もないのは、キャンプ好きならうらやましい限り。
▲早くも薪棚と自転車小屋がDIYで完成した小林さん宅
薪ストーブを冬のメインの暖房としているだけあり、多くのBESSの家のオーナーにとって生活に必要な薪を確保する「薪活」は重要な作業。小林さんの家の棚に集められた薪はキャンプ場で一般的に売られている金額なら数十万円になりそうな量ですが、千曲川流域で回収、無料配布される薪を手に入れています。
「機械を使っているとはいえ、薪をつくるのは実際、大変ではありますね」。泰文さんはそう語りながらも、その手間すら一つの趣味として楽しんでいるように、にこやかに教えてくれました。
ウッドデッキがあれば家でアウトドア
ウッドデッキと室内の土間に一体感があり、より広く家を使える開放感が、ワンダーデバイスの良さ。そして、それこそが小林一家が購入した決め手です。
「休みの日にはウッドデッキに出て、家族でお昼を楽しんでいます」(泰文さん)。キャンプ好きなら、外で食べるご飯のおいしさは、誰でも知るところ。それを日常的に楽しめる家とあって、BESSの家に暮らすと、「意外とキャンプに行く回数が減ってしまう」というオーナーが多いのにもうなづけます。
泰文さんは薪棚のほか、そこで余った資材を使って、ウッドデッキを拡張。DIYを本格的に始めたのはBESSの家を買ってからですが、その腕前も急成長しているようです。
多趣味な人だからこそ、DIYも趣味になるワケ
家族で楽しむキャンプ道具の収納は?
キャンプ以外にも、ゴルフ、サーフィン、バイク、スノーボードと多趣味な泰文さん。「子どもと一緒に楽しめる遊びとして、5年前からキャンプを始めました。土日は長男の所属する少年野球チームのコーチをしていることも多いですが、それでも年に3回ほどは、家族そろってキャンプを楽しんでいます」。
多趣味でもDIY棚なら整然と収納できる
愛用のテントはノルディスクの人気コットンテントの「アスガルド」。キャンプやほかの趣味の道具に合わせて、棚も手作りしているので、リビングの脇のクローゼット部屋はモノが整然と並べられている印象。「自分たちの暮らしにあった収納ができるのも、DIYでカスタマイズしやすいBESSの家の良さですね」。
広々とした土間と開放感のある吹き抜け
広々とした土間には、ブランコやハンモックを設置。雨の日には、ハンモックでくつろぎながら映画を見るのも、家族の至福の時間です。
▲開放感あふれる吹抜
吹き抜けが生み出すのは、家の中の開放感だけでなく、2階にいてもつながっているように感じられる家族との一体感。小林一家に笑顔がたえない理由の一つに、このワンダーデバイスの構造があるようです。
L字型のカウンターテーブルでアウトドアカフェ
夫婦一番の自慢の場所
アウトドアをコンセプトにしたカフェのような印象を与えてくれるのは、L字型のカウンターテーブル。カフェ巡りが好きな由美さんの希望に沿い、大きさやサイズまでを専門業者に特注したもの。Instagramでこのカウンターを投稿すると、「マネさせてください!」などと大反響。夫婦の一番の自慢で場所であり、虎之助君にとっては宿題がはかどる場所でもあります。
スイーツがあれば、そこはカフェ?
趣味を楽しむのは、泰文さんだけではありません。お菓子作りが趣味の由美さんのバナナケーキはプロ顔負けの味。カウンターでコーヒーと一緒にごちそうになれば、すっかり人の家ではなく、カフェにいるかのようにくつろげます。新型コロナウイルスが落ち着いたときには、カウンターで多くの人をもてなすことを楽しみにしている小林夫妻でした。
家でもアウトドアがかなうBESSの家
「自転車小屋と薪棚は作れたので、次はシンボルツリーも植えたりと、庭作りも楽しみたいですね」。小林ファミリーの物語はまだまだ始まったばかり。多くの人にとっては生涯で1度の買い物で購入自体が目標になりがちですが、「次はどうしようか」と考える楽しみがあるBESSの家。明るく話してくれた家族4人からは、そこに暮らす楽しみが生き生きと伝わってきました。