カラビナおすすめ20選!クライミング・ファッション用の最強アイテムを紹介
登山やロッククライミングで使用する道具のひとつ「カラビナ」。最近はおしゃれなものも多く登場し、アウトドアやファッションアイテムとしても人気を集めています。本記事ではカラビナのおすすめ34選を紹介!選び方やシーンに合わせた使い方についても解説します。
カラビナとは?
カラビナとは、開閉できるパーツがついたO型やD型のアクセサリーです。元々は登山用のアイテムで、ロープやハーネスをつなぐために使われていましたが、その機能性と利便性の高さから、現在では、日常生活やファッションなど幅広いシーンで使われるようになりました。
クライミング用カラビナ
登山やクライミング用のカラビナは、ロープとハーネスを固定するために使います。急斜面や崖のあるルートを登る際には必須のアイテムです。素材は強度が高く、軽量なジュラルミンが一般的。価格もやや高いものが多く、命を守るための機能性と安全性の高さが重視されます。
アウトドア&ファッション用カラビナ
最近は、アクセサリー感覚で使えるおしゃれなカラビナも多く登場しています。お気に入りのチャームをつけてバッグやベルトに通せば、シンプルなコーデが華やかに。鍵やUSBをつければ利便性もアップします。
また機能的なカラビナはキャンプでも大活躍。ランタンをつるしたり、ハンモックを固定したりと、アイデア次第でさまざまな使い方が楽しめます。
クライミング用カラビナの選び方6つのポイント
登山やクライミングに使うカラビナは種類が多く、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。ここでは、クライミング用のカラビナの選び方を6つのポイントにわけて詳しく解説します。
1.オフセットD型、HMS型、オーバル型
カラビナの種類は、オフセットD型、HMS型、オーバル型と、大きくわけて3つです。それぞれ異なる特徴を解説します。
アルファベットのDの形をした、D型カラビナの変形バージョン。衝撃に強く強度に定評があるので、近年では登山で使うカラビナの主流はオフセットD型です。
ロープをかけて持ち上げるとき、力が湾曲した部分一点に集中するため、安定感が高いのが特徴。ロッククライミングの際にロープをクリップしたり、支点として使ったりするのに便利です。
両端の幅が異なる、洋梨のような形をしたタイプです。開口部分が大く開くので、ロープやギアなどを入れやすいのが特徴です。荷重方向が広く強度を高く保てるため、一般的な登山から難度の高いクライミングまで使えます。使いやすい形状でオールラウンドに使えるため、初めてのカラビナにおすすめです。
アルファベットのOの形をしたカラビナです。両端が半円で広いため、幅の広いツールの取りつけに適しています。クライミングで使う道具を束ねてハーネスに装着したり、レスキューに使われたりすることも。左右対称の形状ゆえに耐久性の低いゲート部分にも荷重がかかるため、強度はやや劣ります。
2.UIAAとCE表記
登山用のカラビナを選ぶ際に見ておきたいのが、UIAAとCEの表示があるかどうか。国際山岳連盟の安全基準を満たしているカラビナにはUIAA、ヨーロッパの安全基準を満たしているものはCEの表示があります。有名ブランドのものや登山ショップで販売されているものは、どちらかの表示が入っているものがほとんどです。
カラビナは命を守る重要なアイテム。安全に登山を楽しむためにも、必ず安全基準マークの有無を確認するようにしましょう。
3.強度
カラビナの強度は「kN(キロニュートン)」で表され、数字や力がかかる方向を示す矢印と共に記載されます。1kNの力は約100kg相当。強度の値はカラビナ本体に直接記載されていることが多いので確認してみましょう。
矢印の向き「←→」は左右、「↑↓」は上下、「オープンゲートマーク」は開口部分が開いた状態での強度を表します。たとえば上の画像のような「kN←→30↑↓10」表示は「横方向に30kN、縦方向に10kNの強度がある」という意味です。「オープンゲートマーク9」は「ゲートが開いた状態では9kNの強度がある」ことを示します。
登山やクライミングで使うカラビナは、左右の強度が24kN以上あるものが安心です。こちらも安全にかかわる部分なので、しっかりチェックしましょう。
4.ロック機構の形状
鎖場などの危険性がある登山の場合、ロープが絶対に抜けないロック機能が付いた「
安全環付きカラビナ」が必要です。安全環には主に、スクリューロックタイプとオートロック(ツイストロック)の2種類があります。
- スクリューロックタイプ:安全環をネジのように回してロックする
- オートロック(ツイストロック)タイプ:自動でロックがかかる
登山初心者には、自動でロックがかかるオートロック(ツイストロック)タイプがおすすめ。種類が違っても
ロックの強度は変わらないので、自分にとって使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
5.スムーズな操作性
カラビナの使いやすさもクライミングの安全面を左右します。片手で開口部分の開閉ができるか、グローブを着けたときと素手ではどう違うかなどを確認しましょう。実際に触って操作するのがいちばんですが、ネット通販で購入する場合は商品情報や口コミなどをしっかりチェックすることをおすすめします。
6.加重方向
強度のあるカラビナにも、最も強度を発揮する加重方向(メジャーアクシス)と、最も苦手とする加重方向(マイナーアクシス)が存在します。マイナーアクシスでは、最高強度の1/3ほどに強度が落ちてしまうため、場合によってはカラビナが破損することも。クライミング中はカラビナの正しい向きに気を配り、メジャーアクシス以外に力を加えないよう注意しましょう。
アウトドア&ファッション用カラビナは形や機能にも注目!
本格的なクライミング用のほかにも、キャンプなどのライトなアウトドアやファッションに取り入れたいおしゃれなカラビナも多く登場しています。ギアフックやキーホルダー、チャームとして使うのにぴったり。ここでは、アウトドアやファッション用のカラビナを選ぶポイントを紹介します。
キャンプにはS型もおすすめ
カラビナといえばゲートが1つのものが主流ですが、ゲートが2つ付いているS字タイプのカラビナもキャンパーの間で人気です。ランタンをつり下げるときにギアの位置がずれにくくなり、安定してつり下げられます。つり下げた状態でギアだけを着脱するのもS字タイプの方が簡単です。
S字フックとカラビナの利点をあわせ持ったアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。
個性的で機能的なカラビナがおしゃれ!
キーホルダーやバッグチャームとして使えるファッション性の高いカラビナの中には、形も「カラビナ」の概念を超えた個性的でおしゃれなものがたくさん。なかには栓抜きやナイフなどのキャンプで使える機能がついたものもあります。
デザインを重視するなら、フリーカラビナがおすすめです。デザインやカラーの種類が多く、選ぶ楽しみが広がります。ただしゲートにロックがないシンプルなつくりなので、貴重品をつけるときは注意しましょう。
耐荷重の表記がない場合はつり下げる物に注意
クライミング用のカラビナと、アウトドアやファッション用のカラビナで一番大きく違うのは「命を守る道具」か否か。クライミング用のカラビナは耐荷重が2,000kgを超えるものも多く、滑落から身を守ります。
一方、ファッション性の高いカラビナは耐荷重が高くても20kg程度。うっかり力を加えすぎてしまうと破損する可能性もあります。また、耐荷重を記載していないアイテムも多いため、その場合には重い荷物などはつるさずにキーホルダーなどとして軽量なもののみ引っ掛けるようにしましょう。
クライミング用カラビナおすすめ10選
ここからは、登山やクライミングに使える最強のカラビナをタイプ別に紹介します。それぞれ大きさや重さ、強度や使い勝手などに違いがありますので、自分に適したものを選びましょう。
オフセットD型
HMS型
オーバル型
アウトドア&ファッション用カラビナおすすめ10選
デザイン性の高いアウトドア&ファッション向けのカラビナも多数登場しています。素材はアルミやチタン、真鍮などの金属、プラスチックなどさまざま。なかにはプラスアルファの機能を備えた便利なタイプも。お好みのカラビナをベルトやカバンに気軽に取り付けてみてはいかがでしょうか。
目的に合わせて使いやすいカラビナを見つけよう
登山用のカラビナは、命にかかわる大事な道具です。ハードなクライミングに限らず一般的な登山であっても、目的に合った形状や機能、強度、使いやすさは入念にチェックしてください。カラビナとしての利便性を普段のライフスタイルに取り入れたい人は、アウトドアやファッション用を選ぶのもおすすめです。用途に合わせたカラビナをぜひ見つけましょう。