武骨な「ブラックサイト」作りに挑戦!男同士のキャンプはとびきり男クサく
いつの時代も男心をくすぐる「黒」。気の知れた仲間同士でふらっとキャンプをするときは、ブラックギアをそろえてサイト作りにこだわるのも楽しみのひとつ。ダークで落ち着いたサイト内では、いつもより時の流れがゆっくりと感じられます。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
公式Instagram:@hinata_outdoor
公式X:@hinata_outdoor
もっと見る
もくじ
黒ギアがあるとサイトが締まる!
空間が落ち着いてシックな雰囲気に
ベージュやオリーブなどナチュラルカラーが主流のキャンプ場で、ブラックで統一されたサイトは異彩を放ちます。ただ見た目がかっこいいだけではなく、実際に体験してみると魅力が倍増。サイト全体がグッと落ち着いた雰囲気なので、驚くほどくつろげます。
ごちゃつきがちなテーブルの上も、色味を統一すればまとまって見える
バーナーやカップなど、テーブルの上は何かと散らかりがち。でも小物類を黒でまとめれば、色数が抑えられるので物が多いように見えません。もちろんこまめに整理整頓してテーブル上をきれいに保つのが一番ですが、気のおけない男同士のキャンプで少し乱雑になってもどこかサマになるのも、ブラックギア愛好者が多い理由です。
ブラックサイトデビューのポイント
コンパクトなソロ〜少人数用ギアから始める
いきなり大人数用のテントやタープまで一気にそろえるのは、自宅での収納スペースや予算の面でもハードルが高いです。まずは1〜2人用の小さめギアから買い始め、徐々にそろえていくのがおすすめ。チェアやテーブルが黒いだけでも統一感は十分出るので、心配はいりません。
「黒」のトーンをできるだけ合わせる
店頭ではブラックギアを多数見かけますが、ひとくちに「黒」といっても、ブランドやアイテムによって微妙にトーンが異なります。できるだけ黒のトーンが同じギアを選ぶのも、サイトの完成度を上げるコツ。同じブランド同士ならデザインも色味もそろっていることが多いので、ギアの「ライン買い」をしてしまうのもひとつの手です。
ファーストチョイスは黒チェア。軽量でも重厚感たっぷり
フィット感抜群の快適な座り心地
料理をしたり、焚き火をボーッと眺めたり…。長い時間をともに過ごすだけに、サイト作りの核となるギアがチェア。まずお気に入りのチェアを見つけて、そこからブラックのギアをどんどん広げていきましょう。
ホールアースのC/P CARRY CHAIRはロースタイルにぴったりなブラックチェア。フィット感抜群の座面がお尻全体をすっぽり包み込むように支えてくれて、長時間座っても疲れにくい点が魅力です。
収納時のコンパクトさも重要!
ゆったりとくつろげる安定感は絶対条件ですが、あまり重すぎるものだと持ち運ぶのに苦労します。使い勝手がいいのは、一人でも楽々持てる軽量で機動力に優れたタイプ。こんな風に座面と脚を折りたたんで、コンパクトに収納できるチェアがおすすめです。
C/P CARRY CHAIRは重量約1.9kgと片手でも楽々持てる軽量さ。収納バッグ付きなので、車がなくても持ち運びが簡単です。
変幻自在のマルチテーブルがあると重宝
【パターン1】縦に重ねて収納ラックとして使用!
ひとつあるとサイトの収納力が倍増するサイドラック。調理器具や食器類など、地面に直接置きたくないけど今すぐには使わないギアは、ラックに置いて手の届く場所にまとめておくと便利です。サイドラックも他のギアと黒で合わせることで、物が多くてもスッキリと落ち着いた印象をキープできます。
ホールアースのMULTI MESH OVERRIDE TABLE +はスチールの天板付き。メッシュラックとして使用する際は、シェラカップをひっかけることもできます。天板をのせるとより安定感が増すので、細かいものや、ぐらつきそうなものをのせるときに重宝します。
【パターン2】簡単接続で幅広テーブルに早変わり!
縦に重ねていたラックを横並びにすれば、2人で使ってもゆとりのある幅広テーブルに早変わり。上から天板を置けば、箸など細かいものがメッシュの隙間から落ちるのを防げます。
ただテーブルを横並びに置くだけでは不安定な足場でぐらついてしまいますが、側面の凹凸を組み合わせてがっちりジョイントすることで、安定感がアップします。接続するための金具がいらないので、初心者でも扱いやすく簡単。
【パターン3】2セット組み合わせれば囲炉裏テーブルに
くの字に接続したMULTI MESH OVERRIDE TABLE+2組を用意し、中心に焚き火台が入るようセット。焚き火を囲みながら複数人で食事やお酒を楽しむのにぴったりな、囲炉裏テーブルとしても使えます。
囲炉裏テーブルとして使わないときは、幅広テーブル+ラックとしてバラバラに使ってももちろん便利。その日のスタイルや気分に合わせて、アレンジが自由に楽しめます。
脚を畳めば持ち運びしやすくコンパクトに
スチールラックは頑丈な分、かさばって収納しづらいというケースがよくあるので、購入時に「どれだけコンパクトに畳めるか」はチェックしておきたいポイント。脚を畳んで付属の収納バッグにピッタリ収まるMULTI MESH OVERRIDE TABLE+は、バラバラにならないので車にも積載しやすく使い勝手抜群です。
クルクル巻けるコンパクトテーブル
主役にも脇役にもなる万能テーブル!
あるとうれしいコンパクトテーブルは、ソロキャンプならメインテーブルとして十分活躍します。ホールアースのCOMPACT SOLO ROLL TABLEの対荷重は約10kg。丈夫なジュラルミンフレームを使用しているので、クッカーで調理したり、スキレットなどやや重量のある小物をのせてもぐらつきません。
複数人のキャンプでメインテーブルの上がいっぱいのときには、ランタンや予備の食器を乗せるサブテーブルとしても実力を発揮。とにかくコンパクトでかさばらないので、「念のため持っていきやすい」のがうれしい点です。
クルクル丸めるだけなので組み立て・撤収が簡単!
天板部分は5枚のプレートが連結した構造になっているので、撤収時は脚を取り外して端からパタパタと丸めていくだけ。行きはキレイに収納できていたのに、キャンプ場で焦って作業したらおさまりよく畳めない…という初心者の「撤収あるある」が起こる心配もいりません。
ブラックギアを使って男キャンプを盛り上げよう!
ブラックで統一された武骨なサイトは文句なしにかっこよく、キャンプ場でも目を引きます。まずは定番のチェアとテーブルから買いそろえて、理想の「真っ黒サイト」への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。