【焚き火台vsグリル】あなたはどっちで調理したい?hinataおすすめのレシピを大公開
過ごしやすい気温になり、調理に時間をかけるのが苦にならない季節になりました。今回はhinataが出版したキャンプ料理のレシピ本「ひなたごはん」からおすすめのメニューをセレクトして実際に調理。焚き火台とグリルの使い分けについて、スタイル別に紹介します。
制作者
キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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秋はキャンプ料理が楽しい季節
過ごしやすい気候
調理には火を使うことが多く、夏キャンプでの食事の準備が苦行になることも。その点、秋はそれほど暑くもなく、冬のように寒くもないので調理で苦しむことはありません。
焚き火台派?グリル派?
「焚き火台」と聞くと焚き火の時だけ使うものと思う方もいるかもしれませんが、焼き網やロストルを使用することで調理できる焚き火台もあります。今回は焚き火台を使った調理と、グリルを使った調理を紹介しつつ、そのアイテムの特徴を解説します。ぜひ、キャンプ料理の相棒を見つけてください!
キャンプ料理の決定版「ひなたごはん」からレシピを選定
今回はhinataが出版したキャンプ料理レシピ本「ひなたごはん」からメニューを選び、実際に調理します。通常であれば、実際に本を購入しないと見られないレシピです。全国の郷土料理を中心にレシピが紹介されているので、馴染み深さも感じられるキャンプ料理に出会えます。
先行は焚き火台の調理から。
焚き火台を使った調理
おすすめはじっくり調理
焚き火台は耐荷重が大きいため、ダッチオーブンや大きな鉄のフライパンなどの重めの鍋を使用した料理を載せても平気。丁寧にじっくりと調理するなら焚き火台がおすすめです。ただし、グリルと比較して火に接する面積が小さいため、バーベキューやたくさんの料理を一度に調理するには不向きです。
今回使用する焚き火台は、ホールアースの「QUICK UP 焚き火台 EX」。4面がメッシュになっていて燃焼効率が高いため、薪がよく燃えます。調理に集中していて、気付いたら火が消えている心配もいりません。さらに、炭床を設置すれば木炭での調理も可能。ステンレス製なので耐久性が高く、お手入れ簡単な上、長持ちします。
実際に調理!ひなたごはん「鮭の粕汁」
【材料(4人分)】
塩鮭(甘口)…2切れ
大根(カブでも可)…150g
ニンジン…1/3本
ゴボウ…1/4本
こんにゃく…1/2本
油揚げ…1枚
長ネギ…1/2本
酒粕…150g
水…900g
だしの素(昆布)…適量
味噌…大さじ2と1/2
①酒粕は、事前に溶いておくのがポイント。買ってきたままの状態では固すぎてダマになりやすいので、軽く手でちぎり分け、ぬるま湯に30分ほど浸しておきます。
②各食材を食べやすい大きさにカットしていきます。このとき、鮭の切り身に熱湯を回しかけておきます。このひと手間が魚特有の生臭さを解消してくれます。
③ダッチオーブンに水を入れ火にかけたら、だしの素と鮭の切り身、大根、ニンジン、ゴボウを加え中火で煮込んでいきます。鮭を煮込んでいきます。鮭が煮崩れしないよう火加減には注意です。
④再沸騰したらアクを取り、油揚げとこんにゃくをくわえてふたをします。煮込み時間は15分。このように、"火が通りにくいものを先に、早いものは後"がコツ。
⑤各食材に火が通ったことを確認したら、味の決め手となる酒粕を投入します。ダマにならないように丁寧に溶かし入れ、再度20分ほど弱火で煮込んでいきましょう。
⑥20分経過したら一度火を止め、味噌を溶かしながら入れます。仕上げに小口切りの長ネギをトッピングすれば完成。
長ネギが彩りを豊かにし、食感のアクセントにもなります。鮭の粕汁は山形の郷土料理。肌寒い夜に食べたくなる一品です。
おすすめのダッチオーブンは、ホールアースの「ダッチオーブン 10 IH」。焚き火や炭火はもちろん、鍋の底をフラットにすることでIHでの調理も可能。自宅でも手軽にキャンプ料理が楽しめます。
グリルを使った調理
複数のグリル調理が一気にできる
アウトドアで食事をするというと、多くの方が思い浮かべるのがバーベキュー。グリルはバーベキューのように、複数人で調理をしながら食事をするときにはもってこいのアイテムです。バーベキューだけでなく、複数の料理が進められるのが魅力。バーベキューの横で、アヒージョや、焼き鳥などが一気に調理できます。
今回使用するバーベキューグリルは、ホールアースの「BBQ GRILL 40」。このグリルは「46cm(ロースタイル)」「80cm(ハイスタイル)」の2段階で高さの変更でき、グループでの立食スタイルのバーベキューや少人数で座って食事をするときにも使えます。
実際に調理!ひなたごはん「横浜ネイビーハンバーガー」
【材料(4人分)】
牛ひき肉…400g
レタス…葉4枚
玉ねぎ…1/2玉
アボカド…1玉
トマト…1玉
チェダーチーズ…4枚
バンズ…4人分
塩こしょう…少々
トマトケチャップ…お好み
マスタード…お好み
①まずは各野菜のカットから。合わせる食材はお好みでOKですが、彩り良く野菜を選べば、写真映えも狙えます。
②「横須賀ネイビーバーガー」は肉々しいパテが特徴ですので、パン粉などのつなぎは今回必要ありません。下味に塩こしょうをふり、粗めにこねていきましょう。
③バンズの大きさに合わせてパテを成形していきます。焼く際にパテが割れてしまうと、せっかくの肉汁が台無しになるので注意が必要。空気抜きを忘れずに。
④パテを成形できたら、炭を起こしたバーベキューグリルで焼いていきます。パテは焦げやすいので、火加減を弱火もしくは遠火に調整して、じっくり焼き上げましょう。
⑤パテが完成する3分前にバンズをバーベキューグリルの上に。バンズは軽く焦げ目が付き、香ばしく感じられたらOK。同時進行で焼けば、調理の時短につながります。
⑥バンズとパテが焼きあがれば、あとはお好みの材料を挟んでいくだけ。
パーティー感覚で楽しめるので、家族で一緒に作るのもおすすめ。大きく口を開けてガブリと豪快に頬張ってください。
理想のスタイルに合わせて選ぼう!
キャンプ料理のレパートリーを広げると、キャンプの楽しみが広がります。ぜひご自身の理想のキャンプスタイルを想像して、ぴったりの相棒を見つけてください。
紹介したアイテムは、全国のスーパースポーツゼビオ・エルブレス各店で購入できます!
撮影:山田裕之