秋のおでかけは車中泊で!今年の秋は、家族でもっと自由にアウトドアを楽しもう
暑さもやわらぎ始め、もうすぐで秋の行楽シーズンが到来します。今秋の家族での新しい過ごし方として、脚光を浴びているのが車中泊。人との接触する機会を減らしながら、家族だけのお出かけを楽しめます。家族での楽しみ方や、初めての車中泊で必要なアイテムやポイントを紹介します!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
秋に始める家族の新しいお出かけスタイル
おでかけには、「車中泊」という新しい家族の楽しみを!
家族での泊まりがけのお出かけは、いつでも、どこでも思い出になるもの。人との接触をなるべく避ける必要のある今年の秋は、キャンプとともに、家族での「車中泊」も注目を集めています。
車中泊は、車の中に寝具やクーラボックスを持ち込み、寝泊りすること。テントで寝るキャンプとは異なり、天候の影響を受けづらく、ホテルや旅館のような時間的な制約がないのも魅力です。そろえるべきアイテムを知って、今年の秋は家族で自由きままな旅に挑戦してみましょう!
夏の暑さがひと段落した今が、始めどき
夏の暑さのピークが過ぎてきたこのごろ。人出の多い場所は避けながらも、秋の行楽シーズンの計画を考え始めている家族も多いのではないでしょうか。そこで脚光を浴びているのが、車中泊。公共交通機関とは違い、移動中は接触を最小限に抑えられるので安心感があります。過ごしやすくなってきたこれからの季節なら、初めての車中泊も快適。車中泊のいろはを見ていきます!
初めての車中泊、どこで泊まる
車中泊向けの施設が安心
車中泊はどこでもできそうなイメージがありますが、観光地の駐車場でトイレが夜間に使えなかったり、住宅街のそばなら、近隣の住民から警察に通報が入る可能性も。さらに、人通りの少ない場所だと防犯面の心配もあります。
道の駅やサービスエリアやパーキングエリアで車中泊ができると思われがちですが、原則的に「仮眠」のみが認められている施設がほとんど。自由な旅ができる一方で、宿泊先の事前の確認は必要です。
オートキャンプ場で焚き火やBBQを満喫!
車が乗り入れできるオートキャンプ場であれば、トイレや洗い場の施設が整っており、快適に車中泊ができます。さらに一般的なキャンプと違ってテントを設営、撤収する手間も不要。悪天候時に雨が降る中で作業をする必要もなく、快適に次の目的地に向かえます。
キャンプ場で宿泊して楽しめるのが、焚き火やバーベキュー。場所によっては川遊びや釣りなどのアクティビティも楽しめます。単に宿泊するだけでなく、その施設での子供とのレジャーを楽しみたい人に向いています。
車中泊専用のRVパークとは?
車中泊の場所として存在感を高めているのが、RVパーク。車中泊を安心、安全に楽しむために管理され、日本RV協会が認定した施設です。温泉施設の駐車場の一画に専用の区画が整備されていることが多く、有料で快適に車中泊ができます。通常の駐車場よりもゆったりとしたスペースが確保され、場所によってはテーブルやイスを出して外でゆったりと過ごせます。
24時間利用できるトイレはもちろんのこと、ほとんどのRVパークには入浴施設があり、宿泊には十分な設備が整っています。ごみ捨て場や電源もあり、家庭用の調理器具にも対応できます。
今回の撮影で使用したRVパーク
▲横浜のランドマークタワーを望む高台にある施設
【基本情報】
施設名:横浜サニーRVパーク
電話:080-6807-0711
住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区今井町1221
詳細はこちら:横浜サニーRVパーク
ピクニックが終わったらおうちに…帰らない?!
泊まる場所は「乗り慣れたマイカー」
家族で楽しいピクニックを終えたらそのままおうちに帰るところですが、今日は違います。乗り慣れたワンボックスタイプの愛車が今日のお宿!車中泊なら、近場のお出かけでも家族で小旅行気分が味わえます。
宿泊料がないので懐に優しい
旅行というと、ホテルや旅館に泊まることが多いはず。家族での旅行は宿代がかさみがちですが、車中泊であればホテルや旅館ほど宿泊代がかかりません。宿泊するのに十分な設備が整っていながらも、宿泊料がお手頃なので、家計を守るお母さんにとって安心な点。もちろん、週末や連休で人の混む宿泊施設に行く必要もありません。
虫が苦手な女性や子どもも安心!
慣れないキャンプだと、虫が苦手な女性や子どものストレスになることも。寝る場所の近くに苦手な虫がいると思うと、安心できずになかなか寝付けない人もいるでしょう。窓を開ける必要のない季節の車中泊であれば、虫が入ってくる心配はありません。夜も安心して寝付けます。
雨予報でも天候気にせずいける
車で寝泊りする一番のメリットは、悪天候に強い点。キャンプの場合、強い雨だと雨漏りをしてしまったり、サイトに風雨が入ってきたりします。風が強い日にはバタつくテントの音で不安な夜を過ごさなくてはならないことも。
車中泊なら、そんな心配は無用。雨の中でトイレや入浴施設に徒歩で移動するシーンもあるので、傘の準備はしておきましょう。
準備や後片付けが楽チン
車中泊は、車そのものが居間や寝室。テントやタープの設営、撤収で時間をとられることもありません。宿泊に必要なのは、マットや寝袋などの寝具のみ。あらかじめアウトドア向けのアイテムをそろえておけば、アイテムそのものがコンパクトに収納できるものが多いため、積載にも困りません。
車中泊を快適に過ごす工夫
くつろぐときは車をフラットに!
車中泊でもっとも重視されるのが、フラットなスペースの確保。最近はワンボックスなどでシートがフルフラットになる車両も増えています。軽自動車でも、運転席や助手席もフラットになるミニバンは、より室内空間を広く使えます。
荷室が狭い車両でも、イスのリクライニングを最大限に倒し、シートのつなぎ目の部分や足元をツールボックスなどで埋めてフラットにする方法もあります。
フラットなスペースを確保した上で、ゆったりくつろいだり、寝るには、アウトドア向けのインフレータブルマットがおすすめ。セミ自動膨張式であれば、バルブを開けると自動的に空気が入るので、簡単にマットができあがります。
眠るときは、専用のベッドでキャンプ気分
掛け布団は、自宅で使っているものをそのまま使えば、移動する自宅のように快適に眠れます。ただ荷物がかさばるのが難点。キャンプでも使えるシュラフ(寝袋)を準備すれば、コンパクトに収納でき、移動中も快適。封筒型と呼ばれるタイプは、L字にジッパーが施されているため、すべてジッパーを開ければ掛け布団のように使えます。大人1人と未就学児や小学年低学年ぐらいの子ども1人であれば、1つのシュラフで一緒に寝られます。
車の中でも、おうちにいる時のようなキンキンな飲み物がほしい!
車中泊で意外と盲点となるのが食品の保存。飲み物や調理する食材を入れておくクーラーボックスは必需品です。目的地まで道の駅で新鮮な魚介類や野菜を買いながら旅もでき、旅館にいかなくても地域の食の魅力に触れられます。
真夏は過ぎたとはいえ、晴天の車内は高温になることも。外の気温が快適に過ごせる気温になっても、食材を傷めないように、保冷剤や氷を一緒に入れることを忘れないようにしましょう。
車中泊、キャンプアイテムは防災にも役立つ!
備えあれば憂いなし
車中泊で使えるアイテムは、被災時の避難生活にも使えます。近年は全国各地で毎年のように地震や台風の被害が発生しており、避難を余儀なくされるのも他人事ではありません。地域によっては車上で避難生活をすることもあり、キャンプや車中泊はしなくても、防災のためにキャンプアイテムを常備している人は増えています。
車中泊でも防災でも必需品のLEDライト
エンジンをとめた車内で重宝するのが、LEDライト。枕元においておき、夜中にトイレや星空鑑賞に行くときに活躍します。地震や台風による停電が相次ぐ昨今、一家に一台は備えておきたいアイテム。真っ暗闇の中での避難の準備だけでなく、被災経験のある人からは「停電時に食事のときに明かりがあるだけでも不安な気持ちがやわらいだ」との声も多く聞かれます。
アウトドア、防災向けのテープが登場
▲車中泊での使用一例
車中泊やキャンプなどのアウトドアや防災シーンに便利なアイテム。それが、アウトドアテープ。アウトドアテープは中心に芯がなく、厚さは約2cm程度とかさばらないため、荷物を減らしたいアウトドアや防災用品としてもぴったり。
アウトドアらしいカラーリングで全8種類をラインナップ。ネオンカラーのタイプなら鉛筆や油性ペンで書き込みができ、ものを整理したいときに便利。布製なので手で簡単に切れます。
車中泊や車を避難スペースとして使用する際のアウトドアテープの使用例。車専用のカーテンがない場合は、アウトドアテープをタオルの端に貼り、それを窓の上の枠の部分に貼れば即席のカーテンが完成。車種別の専用の目隠しを買ったり、自作する手間もかからず、プライベート空間が確保できます。
アイテムの詳細はこちら:ヤマト アウトドアテープ
車中泊で新鮮、気ままな家族旅行を!
遠出や人出の多い場所には行きにくい秋の行楽シーズン。そんな時こそ新たな楽しみ方に出会えれば、家族の楽しい思い出がまた1つ増えるチャンスです。この秋はキャンプアイテムをそろえ、家族で車中泊にチャレンジしてみてください!