実は楽しみがたくさん! キャンプ初心者がゆるく楽しむデイキャンプのススメ
遠方への旅行が難しく、相次いでイベントが中止になっている今年の夏。そこで密にならないことで注目を集めているのがキャンプです。いきなり外での宿泊にハードルの高さを感じている人におすすめなのが、初心者が日帰りで楽しめる「デイキャンプ」。必要な道具や準備、時間の過ごし方を紹介します。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
今年の夏は、花火大会、海水浴…ではなくデイキャンプ?!
夏の定番イベントが、全国各地で中止に
家族で行くのを楽しみにしていた海水浴場が閉鎖したり、花火大会などの夏のイベントが相次いで中止になったり。まだまだ遠出や人出の多い場所に行きにくい状況が続いています。今までできていた夏の楽しみがなくなってしまったなか、今年の夏をどのように過ごそうか、と考える人は多いのではないでしょうか。
日帰りなら初心者も始めやすい!デイキャンプとは
今年の夏におすすめしたいのが、デイキャンプ 。「キャンプ」と聞くと、なかなかテントやタープ、チェアにテーブル…とそろえるものが多く、ハードルが高いイメージを持たれる人も多いです。しかし、「デイキャンプ」なら、宿泊がない分、最低限の荷物で楽しめます。今年の夏は、少しの準備で、新しい体験をしてみてください!
初めてのデイキャンプ、1日をどんな風に過ごそう?
意外とできることがたくさん!今日は何をする?
「デイキャンプ」とは、宿泊をせずに日帰りでキャンプを楽しむというもの。似たアウトドアのピクニックとの違いは、行った先で料理をするかどうかです。
ピクニックは、あらかじめサンドイッチやおにぎり、デザートを家で作って出かけますが、キャンプでは、カレーやBBQなど、出かけた先で料理をします。テントやタープを使い、少なからず居住スペースをつくるのもキャンプならではです。
「デイキャンプって料理以外に何をするの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。特別なことは何もなく、「やりたいことをする」のが大切。自然の音を聞きながらのんびりリラックスしたり、時には運動をしてみたり。「こんなことがしたい…!」と決まったら、あとは準備をするだけ。枠にとらわれず、夏のデイキャンプを楽しみましょう!
ゆるく楽しむために、デイキャンプですること
デイキャンプの初心者に向け、ゆるく楽しめるデイキャンプの過ごし方を紹介します。自然の中で非日常を体験しながら、心も体の緊張をほぐしましょう。
自然の景色をながめながら最高の1杯を
デイキャンプをするなら、一緒に準備したいのが、コーヒー。もちろんインスタントコーヒーでもおいしいですが、おうちにミルやドリッパーなどのアイテムがある人は、ぜひ、デイキャンプにも持参してくだい。豆から挽くこだわりの一杯も、外で飲めば格別です!
これを機会にキャンプ向けのミルやドリッパーをそろえみてはいかがでしょうか。アウトドア用のコンパクトなサイズで、軽量なタイプのものを選べば、それほど荷物にはなりません。もちろん、自宅でも使えるアイテム。豆から挽く時間やコーヒーの抽出を待つ時間ですら、キャンプで過ごす時間を充実させてくれます。
自然のBGMでじっくり集中。読書
普段、忙しさでなかなか読書の時間はとれないもの。そこで、おすすめしたいのが読書。風が吹いて木々の葉が揺れる音、鳥の鳴き声など、自然のBGMが流れるなかでならリラックスして読書を楽しめます。お気に入りや読んでみたかったあの一冊を、かばんに準備しておきましょう。
やっぱり体を動かしたい!バドミントン
焚き火や読書のまったりとした時間を満喫したら、外遊びの王道「バドミントン」にチャレンジ!子どものころに遊んだ人も多いはず。久しぶりにやってみると、案外ハマってしまいます。時間を忘れて、思いっきり体を動かせば、日頃の運動不足の解消にもなります!
風でシャトルが飛んだりすると、木に引っかかったり、近隣のサイトに入ってしまうことがあります。くれぐれも、木や他のサイトの近くで行わないようにしましょう。
キャンプ飯だって、デイキャンプならお手軽に
卓上コンロなら簡単に調理!
お腹が空いてきたら、楽しみのごはん時間。外での料理はどんな道具が必要かイメージしにくいかもしれません。しかし、実はおうちにあるもので簡単に代用ができます。例えば、コンロ。アウトドア向けのアイテムももちろんありますが、おうちでお鍋をするときなどに使う、卓上コンロはそのままキャンプで使えます。
その他にも、フライパンやお玉といった調理器具、スプーンやフォークなどのカトラリー類も家の物がそのまま使えるので、新しく買い足す必要はありません。今後、キャンプをする人、荷物を少しでも軽量化したい人は、アウトドア向けの料理アイテムがあると良いでしょう。
ホットサンドメーカーなら挟むだけで絶品料理!
人気急上昇中のホットサンドメーカー。もともとは、キャンプでホットサンドを作る時によく使われていたアイテム。最近の外出自粛による、おうちキャンプの普及とともに、家にいながらアウトドア気分が味わえると、人気が出てきています。一度買ってしまえば、家でも外でもおいしいホットサンドが食べられるので、1個持っていて損はないアイテムです。
おうちにあるアイテムや、家とそと両方で使えるアイテムを上手にそろえれば、簡単にキャンプ飯が楽しめます!
「泊まらないキャンプ」だから「ゆるく」楽しめる
荷物が少なくて済む
宿泊をしないキャンプ「デイキャンプ」では、宿泊がない分、食事や入浴、睡眠のための準備が省けます。最低限の荷物でキャンプを満喫するために、デイキャンプでの持ち物を紹介します。
【必ず持っていきたいもの】
・テント(ポップアップテントでも可。昼寝やプライベート空間を確保するためにも必須)
・テーブル
・チェア
・クーラーボックス
・卓上コンロ
・フライパンやお鍋などの調理器具
・スプーン、フォークなどのカトラリー類
・虫除けスプレー
・日焼け止め
【あった方がよいもの】
・タープ(日陰になっているサイトなら、不要)
・ホットサンドメーカー(なくても困りませんが、あると簡単に調理できます)
・焚き火台(BBQコンロと兼用のものだと、使える範囲が広がります)
・コーヒーセット
・そと遊びアイテム(バドミントン、フリスビーなど)
・タオルケットorブランケット(昼寝のときに体に掛けるなど、あると何かと便利)
・日よけ用の帽子
予約がいらないキャンプ場!思いついた時にふらっと行ける
場所によって、キャンプ場は予約なしでも入れる施設があります。あらかじめ、気になるキャンプ場の予約の必要有無を確認しておけば、思い立ったタイミングで行けます。
ただし、予約不要で入れるキャンプ場の中には、人気の施設もあります。そのため、朝早くから並ばないと入れない場合もあるので、要注意です!
デイキャンプができる場所は、電車やバスで行けるところが多い
デイキャンプなら、荷物が少なく済ませられるので、手持ちのリュックやスーツケースに持っていくアイテムが収まります。そのため、キャンプには車が必要と思われがちですが、デイキャンプの荷物であれば電車やバスなどの公共交通機関を使って行けます。
次は、どんなことをして過ごそう
キャンプといえば、やっぱり焚き火
キャンプと聞いてイメージする人も多い「焚き火」。デイキャンプでも、それは同じ。キャンプ初心者の人にとっては、火起こしの作業や、燃える火を近くで眺める体験そのものが新鮮に映ります。デイキャンプに慣れてきたら、焚き火も取り入れてみてはいかがでしょうか。焚き火を囲みながら、家族や友人とゆっくり語りたくなるはずです。
燻製でデイキャンプを1ランクアップ!
最初のデイキャンプが楽しめたら、次におすすめしたいのが「燻製」です!ベーコンやチーズといった食材を、スモークチップやスモークウッドと呼ばれる木の破片や木の粉を固めたもので加熱します。すると、煙とともに独特の香りが食材につき、食材そのもののうまみと燻された香りがマッチしてとてもおいしくなります。
燻製には、熱燻、温燻、冷燻の3つがあります。初心者におすすめなのが、短時間でできる熱燻か温燻。ベーコンやゆで卵、チーズ、ポップコーンなど、もとから水分が少なく、下準備のいらない食材がおすすめです。水分の多い食材をそのまま燻製してしまうと、苦味やエグみのもととなるため注意してください。
今年の夏はデイキャンプに挑戦しよう
初めてのデイキャンプのイメージが湧いたら、少しの準備をして、外でいつもと違った体験や発見をしましょう。今年の夏は、家族や友人、大切な人との思い出作りに、デイキャンプにチャレンジしてみてください。