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街でも自然の中でもクールに!キャンプ最先端を走る欧州人気ブランド

もともとは欧米からの輸入文化であるキャンプですが、日本で独自に進化していることをご存知でしょうか。デンマークのシューズブランド「ECCO」(エコー)のニコライ・クリスチェセンECCO OUTDOOR(エコーアウトドア)統括責任者との単独インタビューが実現。キャンプの今昔と、目指すべき未来についてお聞きしました。ちょっぴりお茶目な一面も必見です♪

実は知らない世界のキャンプ事情

日本と世界のキャンプ、何かが違う?

9月28日から福島県でオートキャンプの世界大会が開催されます。hinata読者の皆さんならご存知でしょう。世界中のキャンパーが一堂に会してキャンプをするビッグイベント!世界のキャンパーがどんな風にキャンプをしているのか調べていたところ、どうも日本のキャンプとは様子が違うようなのです。

キャンプ事情のあれこれを知る、絶好のチャンス到来!

「うまくは言えないけれど、日本とは何かが違う…」と考えていたところ、エコーの広報担当者から、エコーアウトドア統括責任者であるニコライさんの来日に合わせたインタビューのお誘いをいただきました。アウトドアに造詣の深いニコライさんなら、海外事情にも詳しいはず。二つ返事で約束を取り付けた筆者は、意気揚々とニコライさんの元へ向かったのです。

日本は「クールキャンプ」の最先端らしい?

会ったときからフランクで親しみやすい雰囲気だったニコライさん。シューズの話から入りたいところをグッとこらえて、海外のアウトドア事情をうかがってみました。すると、欧米と日本とでは、キャンプの姿勢に明確な違いがありました。それは、ニコライさん曰く、「日本はキャンプにおけるファッション意識が高い」のだとか。

出典:shyrokova / ゲッティイメージズ

「特にアメリカやヨーロッパの人々にとって、自然はとても身近なもの。アウトドアが生活の中に根付いているからこそ、あえておしゃれに装う意識があまりありません」。私たち日本人の多くにとっては、キャンプは非日常感が味わえるちょっと特別な行事。「より最高の体験にしようと創意工夫するのが日本人」とのことです。 「心地よく、でもクールにキャンプをするのがとてもうまい!」とニコライさんに太鼓判を押され、なんだか恐縮です。

進むべきは、アウトドアが多様化した未来

エコーも「クールキャンプ」のマーケットに注目しているというニコライさん。日本のアウトドアには多様性が見えるといいます。これまでのアウトドアウェアやシューズは、とにかくおしゃれなものか、とにかく機能性が高いもののどちらかに振り切れてしまっていました。もちろん、それぞれの場面で十分に役割を果たしてくれますが、タウンとアウトドアの垣根を取り払ってくれるような多様性はありませんでした。 「日本では今、アウトドアとタウンの境目がどんどんあいまいになっています。家にあるものをキャンプで使ったり、アウトドアのアイテムを街中で普段使いしたり、みなさんに覚えがあるのではないでしょうか。エコーが目指すのはそういう未来です」。ニコライさんは真剣な目で話します。平日はビルの中のオフィスで働き、休日には登山に出かける。そんな相反する二つのシーンのどちらでも、エコーのシューズを履いてもらうのが理想だそうです。
平日はオフィス、休日はアウトドアなんて、まるでhinata編集部のスタイルそのものだ、と告げたところ、「最高だ!ぜひ働かせてほしい!」とお茶目な冗談を言うニコライさん。それだけ多くの人に、気軽に自然と街中を行き来してほしいという想いがあるからこそ飛び出した言葉なのでしょう。

サステナブルなシューズを目指す

人々に自然をもっと身近に感じてもらうため、エコーは靴作りに余念がありません。デザインや製作はもちろん、なんと革ま製造しているのです!「例えば、この靴を見て。エコーアウトドアの代表的なハイキングスニーカーEXOSTRIKE(エキソストライク)。ハイカットとローカットがあるのだけど、両方ともゴアテックスを採用しているんだよ」とニコライさん。街中で気軽に使えるおしゃれな見た目はもちろん、実は細かい工夫が施されていました。 このシューズには縫い目がほとんどないため、アウトドアシーンで枝や木の根など、余計なものに引っかかってしまう危険がありません。筆者が試しに手に持ってみると、驚くほどの軽さにも驚きました。
目を見開いていると、なにやら布のようなものを持ってきたニコライさん。実はこのシューズの素材であるダイニーマレザーで、「これを手で裂いてご覧!もしできたら、一生分のエコーシューズをあげる」とニコニコ顔。「一生分…何が何でも引き裂く!」と思いっきり力を込めましたが、ペラっとした素材にもからわらず全くびくともしませんでした。 なんども挑戦しましたが、全く太刀打ちできず。がっくり肩を落としていると、「ダイニーマは引き裂き強度が鉄を上回る強力な素材なんだ」と相変わらずニコニコ顔のニコライさん。こんなに薄くて軽いのに…!?と衝撃的でした。「このような革新的なレザーをエコーアウトドアシューズは採用しているんだよ」とニコライさんは得意顔でした。
アウトドアとタウンの垣根がなくなる未来。エコーはさらに、自然そのものを守る「サステナブル」(持続可能)なシューズ作りを考えていました。例えば、皮をなめすという工程で大量に必要となる水の無駄遣いをなくすため、「ドライタン」という革を生み出したり、のりを使わない製法を取り入れたり。エコーの革を提供する取引先も、きちんと環境に配慮している企業を選んだりと、未来のキャンパーやアウトドアをする人々に向けて、すでに動き出しています。 ニコライさんは「いつかみんなが外に出て、自然の中で過ごすことが普通になるはず。その一助になりたい」と力強く語ってくれました。

まとめ

キャンプが一過性のブームになるのではなく、誰でも楽しめるのが普通な時代になることを、筆者もニコライさんと同様に楽しみにしています。 【基本情報】 商品名:EXOSTRIKE(GORE-TEX,HIGHCUT) 価格:31000円(税抜き) 商品名:EXOSTRIKE(GORE-TEX,LOWCUT) 価格:29000円(税抜き) 公式はこちら:エコー

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