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クモの糸から着想されたパーカとは?THE NORTH FACEが予約受付を開始!

クモの糸から着想された人工タンパク質繊維を表地に使ったアウトドアジャケット「MOON PARKA(ムーン・パーカ)」の予約受付が開始!ザ・ノース・フェイスを展開する「ゴールドウイン」と、バイオベンチャーのSpiber(スパイバー)が4年もの歳月をかけて開発した渾身のジャケットとは、一体どんな特徴があるのでしょうか。大注目の「ムーン・パーカ」について詳しくご紹介します!

MOON PARKA開発の経緯

ゴールドウインと山形県鶴岡市のバイオベンチャー「Spiber(スパイバー)」は2015年、クモの糸を再現した環境に優しい人工タンパク質繊維の再現とアパレル製品への応用を目指し、共同研究を開始。背景には、スポーツアパレルの多くが、石油などの化石燃料をベースとしたポリエステルやナイロンの素材を多く使用していたことがあります。有限の資源に依存せず、持続可能な循環型のライフスタイルを実現するために開発が進みました。

クモの糸からさらに進化を遂げた新素材

ブリュードプロテインとは?

Spiberが開発を進めていた人工タンパク質素材「QMONOS(クモノス)」には、製品化する上で難点がありました。大きな課題となったのは、クモ糸の特性の一つ「超収縮」。クモの糸のタンパク質「フィブロイン」は高い強靭性をもち、水に濡れると数十%収縮する特性を持っています。そして、開発された素材の「クモノス」にも、その特性が受け継がれ、水に濡れると寸法が安定せず、既製品にすることが難しかったのです。
そこでクモの糸のタンパク質にある遺伝子の解析を進め、超収縮を生み出すアミノ酸配列を推定。超収縮の特性を取り除くことに成功しました。さらに進化した人工タンパク質のポテンシャルを引き出すため、独自の紡糸と製織、加工プロセスを確立。水に濡れても安定性のある新しい人工タンパク質繊維が実現できました。クモノスから素材の機能と特性が発展し、名称も微生物による発酵という製造工程に由来する「ブリュード・プロテイン」に変更されました。

挑戦し続ける姿勢はまさに「Moonshot」

新しい人工タンパク質繊維を使ったアウターは、ゴールドウイン とspiberのコラボレーションプロジェクト「THE NORTH FACE sp.(ザ・ノース・フェイス エスピードット)」の第2弾アイテムとして発売。商品名は「困難だが実現すれば巨大なインパクトをもたらす壮大な挑戦」という意味のある「Moonshot(ムーンショット)」に由来しています。そこから「MOON PARKA」と名付けられました。

4年前のプロトタイプよりさらに進化

4年間の共同開発を経て、生地の耐久性や安定性などの課題をクリアした「MOON PARKA(ムーン・パーカ)」。デザインを含め、2015年に発表したプロトタイプから大きく進化しました。冬のアウトドアシーンからタウンユースまで幅広く使えるように、シンプルなデザインを追求しています。
デザインだけではなく、既存の製品と同等の防水、透湿機能と保温性を確保したのも特徴です。中間層には防水透湿のラミネートを使用。中わたには、ザ・ノース・フェイスの極地用の防寒ジャケット「ヒマラヤン・パーカ」にも採用実績がある900フィルパワーのクリーンダウンを使用しています。
裏地には月面着陸に成功したアポロ11号が撮影した地球を配し、「MOON PARKA」のコンセプトである「人間がもつ無限の可能性」と「困難に勇気を持って挑み、乗り越える」という強い意識を表現。今年がアポロ11号の月面着陸から50年の節目を迎えたことから、年内の販売が決まりました。

購入申し込みについて

「MOON PARKA」の販売は限定50着。予約の受付は2019年8月29日から始まりました。抽選で当たれば、今年12月12日(木)から購入できます。 【基本情報】 品名:MOON PARKA 価格:150,000円+税 サイズ:S、M、L、XL(ユニセックス) カラー:ムーンゴールド 表地:ブリュード・プロテイン WP プレーンウィーブ(3層) 中綿:CLEANDOWN(ダウン95% フェザー5%) 裏地:ポリエステル100% 発売:12月予定

技術の集約ムーン・パーカを手に入れたい!

まとめ

自然と共生するアウトドアの愛好家だからこそ、率先して次世代のために美しい地球を守っていくことが必要です。今後、ウェアにも持続可能な素材を選べ、地球の環境に配慮できる人が増えることを期待したいですね。

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