チェコの本格アウトドアブランド「Tilak」のアイテムは世界最高レベル

ティラックは、多くのクライマーを輩出してきたチェコで1986年に始まったアウトドア用品メーカーです。衣類などのアパレルを取り扱うようになったのは2000年以降で、チェコ国内の自社工場で全工程を手掛けているのが特徴です。 チェコのアパレル製造メーカーは、歴史的にヨーロッパの大手メーカーの下請けに位置付けされていました。ティラックの創業者で登山家でもあるローマン・カムラーが「このままではいけない」と自国ブランドの地位の向上を決意。93年にGore-tex(ゴアテックス)社と契約を交わしたほか、チェコ国内でデザインから縫製、生産までを一貫して行う体制を整えました。 人件費が高いヨーロッパでは生産拠点をアジア圏に頼るメーカーが多く、本社のある国内で生産するメーカーは珍しいものでした。大手ブランドのように大量生産ができないものの、ティラックのチェコ国内の工場で厳しく管理、生産された製品はチェコ国外での評価も高める事となりました。

現在ではチェコの山岳救助隊やガイドだけでなく、ヨーロッパ各国の軍や警察のウェアに採用されています。ティラックはそれまで培った縫製技術を活かしながら、小規模な生産で高品質なウェアを生み出すメーカーとして存在感を示しています。

ティラックの製品ラインナップはアウトドアとミリタリーのほか、トラベルウェアのブランド「poutnik(ポートニック)」という3本柱で構成されています。アウトドアだけでなく、街中で普段使いしやすく、耐久性のある製品を開発し、ティラックの認知度を徐々に高めています。

腰部分にハンドフロントポケットを持つスタンダードなパターンのジャケット。ほかのシリーズと比べシルエットやデザインのインパクトは薄いですが、幅広いシーンに対応できるバランスの取れた製品です。

製品管理に厳しいティラックの製品は、取扱店も厳選されています。幸いにも日本では東京や大阪などの大都市圏のセレクトショップをはじめ、北は北海道、南は鹿児島まで取扱店があります。 気になる方は一覧が公式ページからチェックしてみましょう。 詳しくはこちら：Tilakの正規取扱店

ティラック製品は最近ではインターネットでも販売されています。ヨーロッパにあるアウトドアメーカーの製品を取り扱う国内代理店「バーリオ」をはじめ、いくつかのショップが正規代理店として認定されています。

残念ながら高級アウトドアウェアの粗雑なコピー品が出回っており、ティラックも例外ではありません。特にネット通販で定価との差が大きい商品は注意が必要です。 また万一初期不良があっても、流通ルートが不明な商品は保証や修理を受けることができません。 少しでもおかしいと感じたら買わない勇気も必要です。

テイラックは誰もが製品を持っているような大衆的なブランドではありません。高品質を保つというブランドコンセプトがあるからです。人と違った優れた製品が欲しいというユーザーの期待に応えられるメーカーといえるでしょう。気になる方は是非一度、販売店で手に取ってみてください。