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製作ノウハウが凝縮され生まれた「鎌倉天幕」。その誕生秘話を聞いてきました

この秋デビューした「鎌倉天幕」をご存知ですか?ここ最近、雑誌やネットでも取り上げられ、着々とそのファンを獲得しているのです。独特なタープの形状とその機能性に、心踊るキャンパーさんも多いのでは。今回は、そんな話題の「鎌倉天幕」の生みの親、白石社長にお話を伺ってきました。

まだ知らない!?話題の「鎌倉天幕」とは?

━━━本日はよろしくお願いします。早速ですが、今話題の「鎌倉天幕」について、製作したきっかけと、名前の由来をお聞きしたいです! 白石社長:きっかけは、地元・鎌倉の仲間からの声ですね。「鎌倉天幕」と名付けたのは、都会にいながらギリギリ海や山などの自然を楽しめる、鎌倉を意識してのことです。アメリカでいう、西海岸やヨセミテのようなイメージですね。「鎌倉天幕」を作るにあたっては、これまでの様々なテント製作の経験を活かして、自分が心から「これはいいものだ!」と思えるものをつくろうとこだわりました。 ━━━“ひたむきなもモノづくり”と“地元の仲間”への想いから生まれたのが、「鎌倉天幕」なんですね。

縁の下の力持ち!テント業界の実力派、ニューテックジャパン

「鎌倉天幕」を生み出した、株式会社ニューテックジャパン。立ち上げのきっかけは、白石社長の経験とテントに対する熱い想いからでした。ニューテックジャパンの名前が表立つことはなかなかありませんが、実は、名だたる有名アウトドアブランドの商品を世に送り出してきた、実力派のテント屋なのです。

数々のテントを手がけてきたからこそ、わかること

━━━テント開発者として、今までの経験・製作を通して気づいたこと、鎌倉天幕を生み出すに至った経緯などを教えてください。 白石社長:数多のテント製作に携わってきたからこそ、見てきたもの、気づいたことがあります。例えば、製作してきたテントの中には「もっとこうしたらいいのに」「もっとああしたらいいのに」という思いや改善点が少しづつあったんです。どこかに制約がありながら作るのではなく、本当に突き詰めていいもの・作りたいものを作りたい。そう思い至った結果が「鎌倉天幕」という形になったんです。

テント屋としてのプライド

━━━本当の意味でいいもの・作りたいものというのは、それまでの経験がないとなかなか考えつけないものですよね。白石社長は、どんな企画開発者になりたいと考えていらっしゃったんですか? 白石社長:どのような境遇であれ、テントを作るのが自分の職業ですから、いろいろと思いを巡らし、どうせならテント職人としても、アウトドアの趣味人としても、両方の立場で考えられる企画開発者になりたいと思いました。 ━━━両方の立場で物事を考える。とても大切なことですが、誰もができることではありません。「より良い物」を追い求め、今も昔も変わらぬ熱い想いを持つ白石社長。さらに色々お話を伺っていきたいと思います!

開発者 兼 社長に聞く!鎌倉天幕の魅力

鎌倉天幕シリーズを、実際に試させていただきました!

白石社長:今ここにある鎌倉天幕の商品を、ぜひ使ってみてください。 そう言って社長自ら広げてくださったのが、鎌倉天幕チェア。
白石社長:鎌倉天幕チェアは、アウトドアシーン以外でもインテリアとして使えると、ご好評いただいているんですよ。ぜひ見て欲しいのが、ここ。肘が楽に掛けられるように、肘掛部分が絶妙にカーブしているのがポイントなんです。 ━━━確かに、肘が程よく沈みやすく、ゆったりリラックスできそうですね! 白石社長:構造的に、肘を掛けやすくするために配置を動かすことは難しいので、カーブさせることで肘に馴染みやすいバランスをとりました。 ━━━(実際に腰掛けてみて)本当だ!姿勢がとても楽だし、肘にしっくりきますね。ずっと座っていたくなります…。肘掛以外にも、こだわっているところをぜひ教えてください。
白石社長:そうですね、たとえばこの生地を二重にする製法(二重構造)を採用しているところですね。通常のアウトドアチェアは一枚生地で製作することが多いので、使い込んでいくうちに張りがなくなったり、沈み込んで生地自体が伸びてしまうことがあるんです。その点、鎌倉天幕チェアは生地を二重にすることで高強度を図り、腰掛けた時にも沈みすぎない、いい塩梅が保てているんです。 ━━━なるほど。座った時に、私たちが知っているアウトドアチェアとは少し感じが違うように思ったのはそういうことだったんですね。
※ 通常、チェア・ケースは同色での販売となります。 白石社長:そうなんです。生地を二重にしている点に関して補足するなら、このチェア用の袋にも二重構造を採用しているんですよ。チェア同様に強度を保ち、内側の生地でケースに入りやすい。従来だとケースに入れにくい上、破れやすいなど、そんな困った点が改善されているんです。 ━━━(実際にケースに仕舞ってみて)こんなにスルっと何にも突っかからずに仕舞えるのは、確かにとても嬉しいですね。万が一引っかかったとしても、これだけ丈夫なら安心です。
白石社長:このコットは、バイアスカットによる生地に適度な伸びありハンモックのような寝心地が特徴です。
白石社長:コットにもかばんタイプのケースを用意しているので、コンパクトに畳んで持ち運びもしやすくなっています。このコット用ケースには、実は先ほどのチェアを一脚一緒に入れることができるんですよ。 ━━━すごい!別々のアイテムをひとつにまとめられるのは、ユーザーにとても喜んでもらえそうですね。 白石社長:ありがとうございます。大切に長く使っていただけるといいな、と思いますね。 ━━━その通りですね。いいものを長く、大切なことですね。ぜひ、他のアイテムのこだわりポイントも教えてください!
白石社長:この鎌倉天幕タープ290Sでいうと、そのコンパクトさですかね。30デニールという薄さの生地に強度と耐久性を保ちつつシリコン加工による撥水性を持たせているので、通常よく施されているポリウレタン撥水加工に比べ、滑らかに出し入れがしやすくなっています。チェアと同様、タープ用ケースもタープと全く同じ生地を採用しているので、出し入れへのストレスがほぼないんですよ。 ━━━こんなに薄くて軽いのに、至れり尽くせりなタープなんですね。この手軽さなら、例えば、荷物量やサイズに悩むソロキャンパーさんも大喜びですね!

白石社長のイチオシ!その商品とポイントを聞いてみました!

━━━ここまで鎌倉天幕シリーズを3つほどご紹介いただきましたが、ズバリ、白石社長イチオシの商品はどれですか? 白石社長:イチオシ…。そうですね、それはやっぱり鎌倉天幕タープ530DL、ですね。ここ(屋内)では広げることができませんでしたが、一番こだわって製作した商品なんです。どこがとは言いませんが、こだわりの部分なんかはわかる人にはわかってもらえると思いますよ(笑) ━━━私たちにも、少しだけでいいのでこだわった点を教えてください! 白石社長:ざっくりしてしまうんですが、職人的なものが見えるところ、かな。縫製にこだわりを持ったところとか、独特な雰囲気なんかを感じてもらえると嬉しいですね。 ━━━なるほど!確かに雰囲気は独特ですね。仲間のために作ったとだけあって、その声を多く拾い上げてこその集大成が鎌倉天幕なんですね。実際に鎌倉天幕の商品に触れてみて、その良さやこだわりを肌で感じることができました。ありがとうございます!

どうなっていく?鎌倉天幕の気になる今後の展開と、白石社長の想い

━━━今後はどんなものを作っていこうと考えていますか? 白石社長:具体的にはなんとも言えませんが、これからも、純粋に満足できるもの・いいものを作っていきたいですね。 ━━━その直向きさが、白石社長の手がける商品にも反映されているようですね。 白石社長:鎌倉天幕というレーベルは、元々は仲間のために作ったものです。今ではオンライン販売が主で、店頭販売は2店舗のみで行なっています。商品をダイレクトにお届けできるからこそ、いいものをこの価格帯でご用意できている、というのも強みのひとつだと考えています。ネットや紙面だけではわからない情報も多いですが、テント屋の作ったテントを少しでもいいな、欲しいなと思ってくれる方がいてくれたら嬉しいですね。

「鎌倉天幕」を買うなら、ここ!

実際に手に取ったり、試したりしてからご購入を検討の場合は、下記のショップを要チェック!店頭まで行くのが難しい方は、オンラインショップをチェックしてみてください!

DOPE AND DRAKKAR

着心地の良い大人のウエアを取り扱う、DOPE AND DRAKKAR直営店。果実や天然石で染めたアイテムも展開しています。犬の同伴もOK。散歩がてらお立ち寄りになる方もウェルカムな、アットホームなお店です。 住所:神奈川県鎌倉市稲村ガ崎5-36-5 電話番号:0467-81-4702 定休日:水曜日・木曜日 営業時間:11:00-18:00 詳しくはこちらDOPE AND DRAKKAR

Parr Mark

アウトドア情報発信地新潟のアウトドア用品専門店。そのラインナップはさることながら、名だたるアウトドアブランドと共に日本でのアウトドア創世期を歩んできた歴史があります。正規代理店からの製品の保証・アフターサービスも充実している、安心感抜群なお店です。 住所:新潟県長岡市西宮内2-97 電話番号:0467-81-4702 定休日:水曜日(祝日の場合は営業) 営業時間:11:00-17:00      (日曜・祝日は17:00まで) 詳しくはこちらParr Mark

オンラインショップ(公式)

直接店頭に赴くのは難しい、でも欲しい!そんな方は、下記URLよりオンラインショップで鎌倉天幕をゲットすることができるのでご安心ください。

まとめ

今回は「鎌倉天幕」の誕生秘話から、これまでの会社の歩みなど、白石社長に直接お話を伺うことができました。モノづくりへの尽きない探究心とその向上心とで、テント業界を牽引するニューテックジャパン 。これからも、その活躍ぶりに注目度が高まるばかりです!


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