【徹底レビュー】KEEN(キーン)のヨギ!使用感やサイズ感、シャンティとの違いをチェック
「KEEN(キーン)」における、クロッグサンダルの定番モデルとして人気の「ヨギ」。万人受けする抜群のフィット感と履き心地が魅力です。その使用感やサイズ感、シャンティとの違いといった気になるポイントを、実際に履いてレビューします。魅力だけでなく、注意点も解説!
KEENの定番サンダル・ヨギの特徴は?
「ヨギ」は、脱ぎ履きがしやすいクロッグタイプのサンダルです。KEENでは“ハイパフォーマンスクロッグ”と呼ばれているだけあって、アウトソールにほかのモデル同様、耐摩耗性とグリップ性に優れたノンマーキングのラバーソールを採用しています。
発泡素材使用のインソールにアーチサポート機能を付与することで、疲れを軽減できるつくりに。従来のクロッグサンダルとは一線を画すホールド感と歩きやすさを実現しており、普段の街歩きに加え、キャンプサイトでも使い勝手の良いサンダルに仕上がっています。
トレッキングなどの後に履いて疲れを癒やすリカバリーサンダルとして機能する点も、多くのアウトドア派に愛される理由です。
ヨギとシャンティは何が違う?
足をしっかり守り、ぽってり感を足元のアクセントにしたいなら「ヨギ」
軽くて軽快な足さばきを好むなら「シャンティ」
KEENでは「シャンティ」という、「ヨギ」と同じクロッグタイプのモデルも展開しています。EVA素材のアッパーに発泡素材のミッドソールを組み合わせ、ノンマーキングのラバーソールで歩行性能を高めた基本スペックは同じ。
「ヨギ」の甲部がぽってりと肉厚で保護性能が高いつくりなのに対し、「シャンティ」はよりフィット感を高めたシャープなフォルムを採用しています。片足の重さは「ヨギ」が280gなのに対し、「シャンティ」は176gと軽量です。
どちらも歩きやすく、リカバリーサンダルとして使えることも共通。足を守られている感が強いサンダルを好み、独特のぽってり感を足元のアクセントにしたい場合は「ヨギ」、より軽くて軽快な足さばきを好むなら「シャンティ」といった使い分けができるでしょう。
徹底レビュー!ヨギの履き心地やサイズ感などをチェック
ここからは「ヨギ」を実際に履いて分かった、履き心地やフィット感に加え、歩きやすさや蒸れにくさ、速乾性といったポイントを見ていきましょう。選ぶ際に迷いがちなサイズ感についても紹介します。
脱ぎ履きしやすく、歩きやすさも抜群
速乾性があって水はけも良いので、水辺で安心して使える
厚みのあるつくりで足を保護してくれる
【サイズ感】甲部が低めなので1cm大きめがおすすめ
基本的にKEENの製品は、0.5cm大きめを選ぶことがメーカー公式で推奨されています。ですが、「ヨギ」にはハーフサイズが用意されていないため、サイズ選びで迷うことも多いはず。
実際に履いてみると、一般的なクロッグタイプのサンダルと比べ、フィット感は高めで、歩きやすさを担保するために甲部が低い印象です。足幅の細さは感じないものの、履き口まわりもタイトなため、普段は27cmか27.5cmのスニーカー(Nike エアフォースワンの場合は27cm)を履いていて比較的甲高な筆者が、27cmの「ヨギ」を履いてみたところ、甲部がかなりキツく感じました。
靴下を履いてみると足入れが非常にしにくくなり、足全体が締め付けられるような感覚に。こうした点を踏まえると、素足履き、靴下履きのどちらでも普段より1cmアップを選ぶのが良さそうです。
「ヨギ」にはウィメンズモデルもあります。普段24.5cmのスニーカー(コンバース ALL STAR)を履いている女性が、25.0cmの「ヨギ」を履いてみたところ、ゆるすぎずキツすぎずのちょうどいいサイズ感でした。足の形状によっては1cmアップでも問題なさそうです。
【履き心地】吸いつくようなフィット感がクセになる
フットベッドはアーチサポート機能のある立体的な設計
冒頭でも触れたように、「ヨギ」にはアーチサポート機能のある立体的なフットベッドが採用されています。その上、甲部の高さを抑えたつくりのため、足全体に吸いつくような履き心地。歩いても、かかとがパカパカと脱げてしまうことがなく、足裏の発泡素材が弾むような履き心地をもたらしてくれるので、軽快に歩けました。
ぽってりと肉厚なEVA素材が甲部を保護してくれる感覚がありながら、アッパーの穴が通気性をもたらしてくれるのも特筆すべきポイント。炎天下で履いていても常に空気が通るので、涼しく快適に過ごせました。
加えて、「ヨギ」は甲部が低めながら、つま先まわりの空間が広いのも特徴。圧迫感がまったくないので心地良く、足指の動きも妨げられません。
足がきつい、痛い場合はどうする?
キツさを感じる場合は、靴下を2枚履いた状態で何度か履いて甲部を伸ばすことで若干軽減できます。しかし、「ヨギ」の甲部はEVA素材なので、こうした方法が使えません。
適したサイズが分からない場合は
購入前に試着をするか、KEEN公式オンラインストアで購入するのがおすすめ。公式オンラインストアで購入したものは30日以内であれば着払いで返品できるので、サイズが合わない場合は検討してみてください。
詳細はこちら:KEEN 【歩きやすさ】足にしっかりフィットするのでサクサク歩ける
「ヨギ」のフッドベッドは、歩くと心地良い反発力を感じるものの、クッション性は少し低め。足が必要以上に沈み込まないので、サクサクと軽快な足取りで歩けました。
アウトソールはノンマーキングのラバーソールで、グリップ力を高めるトレッドパターンを採用。傾斜のある場所や水辺の岩場でも滑りにくくガシガシと歩けます。フットベッドに足が吸いつくようにフィットするので、足裏が滑るような感覚もありませんでした。
靴下を履くとフィット感がさらに高まり、傾斜での安定感が増す印象。ただ、かかとがホールドされていないので、傾斜が強い斜面を長時間歩くような履き方は避けておくのが賢明でしょう。
【速乾性・滑りにくさ】水はけが良く、水辺の安心感もひとしお
「ヨギ」の甲部やフットベッドに採用されているEVA素材は水はけが良く、速乾性に優れています。河原の水に浸かる場所を歩いても、陸に上がればすぐにドライな状態に。甲部に設けられた穴によって、内部に水が入ってもすぐに抜けてくれる点もうれしいポイントです。
加えて、靴底の細かいトレッドパターンにより、凹凸のある濡れた岩の上でもたしかなグリップ力を発揮。水際でも不安を感じることなく歩けました。
歩きやすさと快適さを高めた、高機能クロッグサンダル
テントに出入りすることが多いキャンプサイトでは、脱ぎ履きしやすいクロッグサンダルが重宝します。一般的なクロッグ系のサンダルは歩くとかかとがパカパカと脱げたり、若干歩きにくいため、使い勝手の面で納得がいかない場合も。
「ヨギ」は、こうしたクロッグサンダルの弱点を解消し、歩きやすさやリカバリーサンダルとしての履き心地を向上。“ハイパフォーマンスクロッグ”と呼ばれるのにふさわしいスペックがそろっています。
コラボデザインが人気のヨギアーツ
「ヨギ」には、甲部に限定デザインをあしらった「ヨギ アーツ」という派生モデルもラインアップされています。「ヨギ」のデザインも多彩で個性的ですが、「ヨギ アーツ」にはさらにインパクトがあってキャラが立った配色やグラフィックがそろっています。まわりとの違いを出したいときにおすすめです。
詳細はこちら:KEENヨギの注意点、よくある疑問
ここからは「ヨギ」を選ぶ際の注意点や、よくある疑問に対する答えを紹介します。
においが気になる場合の対処法は?
汗などによるにおいが気になる場合は、表面の汚れを拭いて落としから、靴用洗浄剤を用いてブラシで洗浄しましょう。
洗った後は、絞ったタオルで泡をしっかり拭き取ることを忘れずに。泡が残っていると、シミや変色の原因になります。仕上げに乾いたタオルで水気などを完全に拭き取ったら、風通しの良い場所で陰干しします。
水洗いはできる?
多少の汚れなら、洗剤を使わずに水洗いで落とすことも。水で濡らして固く絞ったタオルで汚れを拭き取り、仕上げに乾いたタオルで水気を拭き取ってから風通しの良い場所で乾かします。
模造品との見分け方はある?
KEENでは、コピー製品を見分けるための手掛かりとして下記のようなポイントを挙げ、注意を促しています。
- 靴箱に安物の薄いボール紙を使用するか、包装なしで製品を発送する。
- 製品包装に間違ったスペルが見られる。
- 偽造品と keenfootwear.com の靴製品画像を比較したときに、模造品の靴の場合は、ゆがんでいるなど、「質が悪い」と感じる違いがある。
- 真正品とは色彩や色合いが異なる。靴の表底が薄い、堅い。
- 販売者の請求書に、連絡先情報または住所が記載されていない。
KEENの名称やロゴが表示されたウェブサイトでも、偽造品を販売するサイトである可能性があることも。確証が持てない場合は、KEENのご愛用者サービス部門にメールで問い合わせることをおすすめします。不正サイトの可能性がある場合の特徴として、以下のような点も挙げられているので購入には注意してください。
- 商品の販売価格が極端に安い
- 支払方法が銀行振込のみ
- 代金振込先の銀行口座名義が個人名義
- 連絡先電話番号の記載がない
- 説明におかしい日本語表現が使われている
お問い合わせはこちら
人気も納得の、快適さと使い勝手の良さ!
既存のクロッグサンダルに納得できなかった人も満足できるスペックを搭載した「ヨギ」。吸いつくようなフィット感で非常に歩きやすく、それでいて足にやさしい履き心地なので、遊んだ後の疲れを癒す一足としても頼りになります。
「ヨギ」の愛用者には何足も買い替えながら履き続けている人も多く、その完成度の高さが伺えます。クロッグサンダルの購入を考えている人は、試してみる価値大の一足といえるでしょう。