【レビュー】寒い冬は温暖な南房総キャンピングヒルズ鴨川へ急げ！

房総半島は温暖な気候で、特に南房総と呼ばれる半島南部は、菜の花やポピーなど「花のまち」として有名な観光地です。鴨川は、その陽光と豊かな自然に満ちあふれた南房総に位置している美しい海岸線に囲まれ、鴨川シーワールドをはじめとした観光の拠点として楽しめる街です。

首都圏からアクアラインを使って房総半島へ。途中、海ほたるで休憩をとります。言わずと知れた海ほたるは、限定メニューのある快適なレストランや海を眺めながら過ごせる休憩所。 車椅子対応の全身プリクラも設置しているアミューズメントコーナーなど、ドライブの疲れを癒してくれる魅力がいっぱいの東京湾に浮かぶパーキングエリアです。

こちらのキャンプ場に入る前にまずびっくりしたことが、キャンプ場手前の道の傾斜が急であることです。道幅が狭く傾斜がきついため右折する時にこすらないか、かなりドキドキします。車高の低い車は要注意かもしれません。 そんなドキドキを経て、キャンプ場受付に到着。親切な管理人さんが、手作りの地図を丁寧に説明してくれます。冬場はあまりお客さんがいないので、サイトもゆったり使わせてくれたりと個人経営キャンプ場ならではの気遣いが身にしみました。

キャンプ場の受付時に、お風呂の受付もできます。お風呂は16:00～20:00までは、男女風呂を家族風呂として使用可能です。先着順に時間を決めるので、入りたい時間が決まっている場合はなるべく早い時間に受付することをおすすめします。

2連休の日でしたが、冬はサイトに余裕があるとのことでサイトをゆったりと使わせてもらうことができました。受付で地図を貰ったら「好きな場所を使っていいですよ、ここは2サイト分、ここなら4サイト分使ってもらって構いません」と言ってくれました。 混雑する繁忙期の週末はこうはいかないとは思いますが、それ以外はなるべくゆったりとしてもらいたいというオーナーさんの心くばりがうれしいです。サイトの区画に沿ってテントを設営する癖が抜けずテントは隅の方に設営、車をお隣のサイトに置かせてもらったのでその分ゆったりできました。

冬キャンプをするにあたって、あるとうれしいキャンプ場設備は色々ありますが、あえて3つあげるとすれば電源・お湯が出る炊事場・お風呂だと私は考えています。 しかし、この3つがそろうキャンプ場はなかなかないものなのです。ですが、うれしいことに、ここにはすべてあります！

電源があるので、ホットカーペットの上にラグやマットを敷いてポカポカリビングを作ります。鴨川は思った以上に温暖だったので、暑くて上着を脱いでしまうほどでした。

炊事場は蛇口が4つ。うち2つはお湯が出ます。こぢんまりとした炊事場でしたが、屋根があるので安心です。

前述した通り、お風呂は4:00～8:00までは男女風呂を家族風呂として使えます。時期により家族風呂は行わず終日男女別の利用になることもあるので、予約の際にお問い合わせください。 料金は大人500円、子供250円です。家族風呂のあとで男女別の時間帯にもう一度入ることも可能ということで、寝る前に身体をあたためたい方にはありがたいです。 1日目・2日目ともに利用しましたが、1日目はラベンダー風呂、2日目は薬草風呂でした。キャンプ場ホームページにも「漢方薬のお風呂が自慢です！」とうたっているだけあり、どんなお風呂かワクワクします。オーナーさんは漢方薬の卸問屋を営んでいるとのことです。

トイレです。サイト数に比べるとやや少ないので、余裕をもってのご利用をおすすめします。

少しマニアックな視点ですが、薪が安いのもうれしいです。広葉樹の大き目な薪が5本で250円、10本500円は安いと思います。薪ストーブユーザーの我が家にとってはありがたい値段設定です。

愛犬家にはうれしいペット同伴OKのキャンプ場でもあります。プレイパークも広々としているので、これなら家族みんなで思いっきり楽しめます！

キャンピングヒルズ鴨川から徒歩3分のところにある二子領丘棚田は彼方に太平洋をのぞむ美しい棚田です。散歩コースには最高のロケーション。これまで100カ所近くのキャンプ場を訪れ、海が見えるキャンプ場、夜景がきれいなキャンプ場、富士山が見れるキャンプ場など色々な風景を楽しんできた私ですが、この風景は初めてでした。 遠くで農家の方がのんびりと農作業をしている様子がまるで絵画のようで、この風景を見るだけでも、こちらのキャンプ場を訪れる価値があると思います。

棚田からの景色は、他のキャンパーさんからも絶賛されています。棚田自体、あまり見かけることがないので、訪れた際には見逃せないです！

ログハウスの本場である北欧フィンランド産のバンガローなので、気密性はバツグン！風通しもよく、夏は涼しく冬は暖かいです。さらに、ドアと窓には網戸も張っているので風通しが良く、虫も入ってきません。 そして、キャンプ場の中で最も見晴らしの良い場所に建っているのもポイント！バンガローから棚田の美しい風景が窓からも見られます。前のスペースにタープを張って、バーベキューをしたりお手軽にキャンプを楽しめます。

天気によっては持ち物が変わってきたり、対策することで快適に過ごせるようにもなるのが、キャンプの面白いところです。キャンプ当日はもちろん、前日までの天気を知っておくのは大切です！ 詳しくはこちら：キャンピングヒルズ鴨川の天気

キャンプ場から鴨川シーワールドまで10分ほどです。年間を通じて混雑する人気スポットですので、お早目にどうぞ！鴨川シーワールドと言えばシャチのショーが有名！ その他にも、イルカの水槽で飼育員さんと触れ合う様子を間近で見ることができる「イルカの海」、幻想的な水槽展示に合わせて最新のデジタル映像技術でクラゲの世界を体感できる新展示施設「Kurage Life(クラゲライフ)」、海を真っ二つに割って入るような感覚で海中の世界を望める「トロピカルアイランド」など見どころ満載です。1日中たっぷりと楽しめます！

鴨川シーワールドや棚田以外にも、観光スポットが沢山あります。日本の海岸百景に選ばれた美しく広々とした砂浜が広がる「前原海水浴場」があり、夏には海水浴もできます。 他にも、カヌーの絶好の練習場所だとオーナーがおすすめする「鴨川松島」や、磯遊びが楽しめる「太海海岸」など周辺には観光地が盛りだくさん！早起きして足を伸ばせば、勝浦の朝市も堪能できます。

キャンピングヒルズ鴨川は、キャンプを楽しむのはもちろんのこと、ここを拠点にして房総観光を満喫する際にもおすすめのキャンプ場。私もまだまだ遊びきれなかったので、必ず再訪して房総半島をもっと楽しみたいと思います！