1枚のデッサンから始まった物語。日本一のキャンプサイトに夢の「ツリーハウス」ができるまで。

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1枚のデッサンから始まった物語。日本一のキャンプサイトに夢の「ツリーハウス」ができるまで。

1枚のデッサンから始まった物語。日本一のキャンプサイトに夢の「ツリーハウス」ができるまで。

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「こんなツリーハウスを作りたい!」そう言って描かれた1枚のデッサン。そこには子どもも大人もだれもがワクワクする世界がありました。日本最大級のオートキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」にできた大人気のツリーハウス。その誕生秘話に迫ります!

日本最大級の大人気オートキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」

   

群馬県は軽井沢。浅間高原の広大な土地に、年間5万人のキャンパーが訪れる日本最大級のオートキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」があります。

スウィートグラスには、浅間山を望める広々としたフリーサイトに加えてコテージやキャビンなどさまざまな宿泊施設が用意されており、トイレやシャワー、コインランドリーなども完備されています。思い思いの過ごし方で快適なキャンプを楽しめるのがスウィートグラスの魅力です。

そんなスウィートグラスの一番の目玉は、手作りの「ツリーハウス」。その人気は季節を問わず、冬の時期でもキャンセル待ちが出るほどです。

   
   

見るだけでワクワクしてくるようなとっても可愛いツリーハウス。このツリーハウスはどのように生まれ、どのように作られたのでしょうか?そこには、キャンプと自然を愛するスタッフのかたがたの熱い思いとストーリーがありました。

   

取材にご協力いただいたのは、スウィートグラスを運営する「きたもっく有限会社」で常務取締役を務める福嶋淳平さん(写真中央)と、広報担当の木方彩乃さん(写真左)。

トムソーヤの家、森の秘密基地、ワクワクするものが作りたい!

hinata編集部:ツリーハウスを作ることになったきっかけについて教えてください。

   

福嶋さん:
15年ほど前でしょうか。“トムソーヤの家”や“森の秘密基地”って、冒険心がくすぐられて楽しそうだよねっていう話が社内で持ち上がりました。初期の段階では、木の上にデッキを作ろうとか、その上にティピを立ててツリーティピを作るのはどうかとか、森の奥に小さな小屋を建ててみようかとか、そういった話をしていたんですよね。

   

出典:tsutaya.tsite.jp

福嶋さん:
ちょうどその頃、アメリカで「ワールド・ツリーハウス・ミーティグ」が開催されることがわかったんです。当時スタッフの一人だった稲垣豊がミーティングに参加しました。そこで稲垣は感性を開化させ、一枚のデッサンをしたためました。

始まりは、1枚のデッサン。

   

稲垣豊(いながき・ゆたか)
1968年生まれ。自然の中で暮らしながら物創りをしたいという思いからログビルダーとして就職。その後北軽井沢スウィートグラスのスタッフとなりツリーハウスを建築。 2008年にはForestWorksを立ち上げた。


福嶋さん:
このデッサンが、今あるツリーハウスを作るきっかけになりました。絵の左下にいるのは、稲垣が当時飼っていた猫の“くり”。くりがブランコに乗って夕日を眺めている、こんなツリーハウスを作ってみたいと稲垣は言いました。

これを見たスタッフはみな共感しましたね。「これは、子どもから大人までが楽しめるデザインだ」って。そうして、スウィートグラスにこういった遊具のあるツリーハウスを作ろう!ということに決まりました。

子どもも大人も誰もが楽しめる“ユニバーサルデザイン”の追求。

hinata編集部:たしかに大人にとっても子どもゴコロをくすぐられるようなデッザンですね。

福嶋さん:
その当時から、スウィートグラスでは「ユニバーサルデザイン*」というものを探求するようになりました。マーケティングの世界では“ターゲット”というものを重視しますよね。子ども向けの遊び場とか、大人向けのキャンプとか。でも我々は、“デザインはそういったターゲットの区分けを超越するものだ”と考えました。

*一般に「ユニバーサルデザイン」とは、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力のいかんを問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計を指す。

   

福嶋さん:
子どもが楽しく遊べるのはもちろんですが、それを見た大人も楽しめたり幸せな気持ちになれたりするもの、それが我々の目指す「ユニバーサルデザイン」です。その一つの形が、稲垣の描いたツリーハウスだったということです。

ツリーハウスに子どもの笑顔が加わって、初めて作品が完成する。

福嶋さん:
我々が作ろうとしたものは単なるツリーハウスではありません。ツリーハウスと、それを使って楽しそうにキャッキャッと遊ぶ子どもたち、そしてそれをみて楽しむ大人、そういったツリーハウスを思い思いに楽しむ人々全体の世界を作り出そうとしました

   

福嶋さん:
これは稲垣がデッサンのあとに描いた設計デザインです。実際には描かれてはいないですが、絵の中で子どもたちが遊ぶ姿が目に浮かびませんか?我々が作るツリーハウスという作品は、子どもの笑顔が入って初めて完成するんです。

   

図面のない建築物。生きている木とイメージを調和させていく。

hinata編集部: ツリーハウスのイメージを定まってからどのように設計が進んだのですか?

福嶋さん:
稲垣のすごいところは、図面がないところ。図面のような3Dのイメージが、稲垣の頭の中にあるだけなんです。 図面を引かないことはツリーハウスの設計においては合理的な側面もあります。生きている木と一緒に作っていくわけですから、完全に図面通りにいくことはあり得ません。頭の中のイメージを現場の木に合わせる形で進めていきました。

   

出典:(写真注:ツリーハウスのデッキを、生きている木が支えている。)

hinata編集部:ツリーハウス建設中にトラブルなどはありましたか?

福嶋さん:
うーーん。“建築物”と捉えればトラブル続きと言えるかもしれませんね(笑)。でも、うちのツリーハウスの図面は白紙なわけです。何か壁にぶつかったとしても、「じゃあ、どうしようか?」と考えるだけです。だからトラブルと捉えたことはないですね。課題というか、“ただの出来事”というか(笑)

壁にぶつかったら「どうしようか?」と考えるだけ。発見で乗り越えていく。

hinata編集部:ただの出来事、というのは面白い表現ですね!

福嶋さん:
例えばですね、マッシュルーム型のツリーハウスを作るとき、屋根にどうやって丸みを出すかが大きな課題でした。

   

福嶋さん: 建築において丸みをもたせるデザインは難しいんです。最初は縄を巻いて作ってみましたが、大変だし見た目もイマイチでうまくいきませんでした。そこで稲垣は、本物のきのこを観察することで解決策を見つけたんです。

木方さん: 本物のしいたけを裏返してみたんだそうです。しいたけの裏には何層ものスジがあるのをご存知ですか?マッシュルーム型のツリーハウスの屋根の裏をみると、まるで本物のきのこみたいなスジあるんですよ♪

なにか困ったことがあっても、発見によって乗り越えてきたわけです。

   

出典:(写真注:マッシュルーム型屋根の裏は、本物のきのこのようなヒダの設計になっている。)

福嶋さん: そのころ稲垣が言っていたのは、「きのこにできて、俺にできないはずがない!」でしたね(笑)

今はまだ未完成。進化し続けるツリーハウス

hinata編集部:いろいろな課題も前向きに解決していくことで、デッサンのようなツリーハウスが出来上がったということですね。

木方さん: 実物のツリーハウスはデッサンの再現度が高いですよ!手すりのカーブまで細かく再現されています。ただ、デザインにはあるけれど、まだ実際には作られていない部分もあります

   

福嶋さん: サグラダファミリアみたいなものですね。今あるツリーハウスはまだ未完成で、今後パーツを増やしていく予定です。これからまだまだ成長するんですよ。

北軽井沢スウィートグラス基本情報

   

住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-4448
電話:0279-84-2512(9時~17時)※水曜定休
URL:sweetgrass.jp
アクセス:sweetgrass.jp/common/access

スウィートグラスには5種類のツリーハウスがあり、そのうち2種類は宿泊できる施設になっています。スウィートグラスのすべての施設に薪ストーブが完備されており、ツリーハウスにも一年を通して快適に宿泊できます。

   

これからも進化を続ける子供から大人までを魅了するスウィートグラスのツリーハウスはもちろん、スウィートグラスにはさまざまな宿泊施設があり、楽しみは無限大!

キャンプ好きのかたも、これからキャンプを始めたいと思っているかたも、トムソーヤの世界観があふれるスウィートグラスを訪れてみませんか?

(※本記事では、「北軽井沢スウィートグラス」公式ページに掲載されている写真を一部使用しています。)


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