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Poul ToolsのTrekking Axe

【Pöul Tools】キャンプもブッシュクラフトも!スウェーデンから美しすぎる斧が上陸

ホームセンターやキャンプ場でちょうどいい薪が簡単に手に入る昨今、ギアの中で「斧」の優先度はさほど高くないかもしれません。でも、個性ある木目の美しさ、長く使える頑丈さ、手になじむ使いやすさがそろった斧となればちょっと気になりませんか?そんな逸品をつくっているのが世界で絶賛されている「Pöul Tools」。日本でもこれから注目間違いなしのブランドを紹介します。

「森の国」スウェーデン発!才色兼備の斧とナイフ

日本でも徐々に愛好家が増えている「ブッシュクラフト」。山や森の中に分け入り、自然の中にあるもので道具をつくって野営するスタイルですが、そのために欠かせないのがナイフや斧です。 今回紹介する「Pöul Tools(ポールツール)」は、国土のほとんどが森林で、日本よりずっとブッシュクラフトを楽しんでいる人が多いスウェーデン発のブランド。斧やナイフの使用も日常の延長にあるので、実用性と使いやすさ、愛着の湧くデザインにこだわっているのも当然のこと。 日本ではまだあまり知られていないものの、香港やイギリス、ニュージーランド、ドイツなど、取扱店は世界に拡大中。その魅力を、日本総代理店を務めるChill Chill Campの代表・AYAさんに聞いてみました。

自然の中で頼れる「美しい相棒」を手に入れよう

工具メーカーの技術とブッシュクラフトの知恵が融合

Poul Toolsの斧
ポールツールのオーナーのポール氏は、もともとクルマの工具などをつくるメーカーを経営。自身もブッシュクラフターで、斧やナイフ一本を持って気軽に森へ入り、アウトドアを楽しんでいます。 工具づくりで磨いた技術と長年のブッシュクラフトの経験で得た知見から、「世界で最高の斧をつくろう」とブランドを立ち上げました。柄にはスウェーデン産のヒッコリーを、刃には強度や耐久性に優れる炭素鋼を使用したファーストコレクションの二本の斧は、SNSなどを通してたちまち世界のアウトドアファンを魅了。 2024年にはナイフや薪ストーブもリリースし、ラインナップを充実させていっています。
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Chill Chill Camp AYAさん

ポールツールの魅力の一つは、「一本で多用途」な実用性。割る、削る、たたくができる斧、フェザースティックづくりや料理はもちろん、狩猟で得た獲物を解体もできるナイフなど、ブッシュクラフターの視点が盛り込まれていることが使っていて感じられます!

2023年春、日本にも正規代理店が誕生!

アジアやヨーロッパには正規代理店がすでにありましたが、日本に正規ルートで上陸したのは2023年春。北海道のヴィンテージランタンショップ「Chill Chill Camp(チルチルキャンプ)」が総代理店を担っています。 日本上陸からまだ日が浅いことに加え、柄もブレードも一つひとつ手作業でつくっているため量産ができず、持っている人を見ることは稀。とはいえ、感度の高いキャンパーの間ではすでに注目されており、入荷すればほぼ即完売という状況が続いています。

ネットの海でランプの灯りが引き寄せた奇跡の出会い

アンティークランプ

出典:Instagram(@chill.chill.camp)

100年以上前のアンティークランプやヴィンテージランタンを扱う「Chill Chill Camp」。そのあたたかい灯が紡ぐ世界観にスウェーデンからラブコールが
ところで、なぜ北海道のランタンショップがスウェーデンのガレージブランドと出会ったのでしょうか。 きっかけはInstagram。2022年の春、ランタンの写真を見たポール氏から「素敵なランタンだね。君のお店で、うちの斧を売らない?」と連絡がきたのだそう。普通なら「怪しい…」と思ってスルーしそうな出来事ですが、Instagaramを始めたばかりだったAYAさんは素直に返信。 やり取りを重ね、いよいよ仕入れの段階になって少しだけ悩んだものの、「今やらずに、もしも後々ほかの人がポールツールを正規販売したらきっと後悔する」と考え、思い切って取引開始。結果はもちろん本物のポールツールで、半年ほどの交渉を重ねて日本の総代理店というポジションを手にいれました。
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Chill Chill Camp AYAさん

もともと私は人とかぶるのが嫌いで、「唯一無二」が好きなんです。ポールツールは木目が美しく、同じ斧でも一つひとつ個性がある。持った人が「自分の斧だ」と感じられるところが魅力だったのと、ポールの熱意が信頼できるものだったので、思い切って踏み切りました

「本物志向」のブッシュクラフターたちも絶賛!

Poul Toolsのミニアックス

出典:Instagram(@poul_tools_japan)

柄に使われているのはスウェーデン産のヒッコリー。湿気に強く、森の中で長く使用するのにもぴったり
日本総代理店として、ポールツールの魅力を広めるためにブッシュクラフト系のインフルエンサーなどへ斧をプレゼントし、意見を聞いたりSNSでの発信をお願いしたというAYAさん。 その結果、日本のブッシュクラフターたちからも、続々と絶賛の声が届いているそうです。その声がこちら!

Pöul Toolsのココがいい!

  1. 握りやすく、ヘッドと柄のバランスが抜群にいい

  2. 刃先から斧刃への広がり方が絶妙で、薪がパン!と割れる

  3. 2年間、一度も研いでいないのにまったく切れ味が落ちない

  4. ヒッコリーの木目が美しくて所有欲を満たす

  5. ハンマーやナイフとしても使えるので出番が多い

最初は見た目で惹かれても、実際に使ってみるとその切れ味や扱いやすさに気が付いて、斧に慣れたブッシュクラフターたちも余計に惚れ込む模様。しかも軽いので、腕力が弱い人も比較的ストレスを感じずに使えるのも魅力です。

軽いのにパッカンパッカン割れる!薪割りがクセになる斧2選

完売続きのポールツールの斧。2025年3月現在、hinataストアでも代表的な2種類を扱っています。メインとなる使用シーンが違うためスタイルや目的に応じて選べばOKなのですが、やっぱり特徴も知りたいですよね。 「Mini trekking Axe Dark」「Trekking Axe Dark」、それぞれのおすすめポイントをAYAさんに教えてもらいました。

【Mini trekking Axe Dark】一本三役!キャンパーにおすすめのミニアックス

Poul ToolsのMini trekking Axe Dark
まずは、小ぶりサイズがソロキャンパーや女性に人気の「Mini trekking Axe Dark(ミニトレッキングアックスダーク)」全長26cm、重さ約680gというコンパクトサイズで、持ち運びや扱いやすさがうれしいところ。でも、このアイテムの真価はそこではありません。刃先が非常に薄いので、ナイフのように木片を削ることも可能。さらに、刃の反対側(斧頭)はハンマーとして使うことができ、フェザースティックづくりやペグダウンにも活躍します。 ただし、小さいだけに薪割りという面で見ると、太いものや節ありだとちょっと難しいことがあるのだとか。とはいえ、一般的に売っているような薪を、細い焚き付けに加工する程度の作業なら問題なし。キャンプに便利な一本です。

設営から焚き火まで手元に置いておきたい!

【Trekking Axe Dark】太い薪も気持ちよく一刀両断!

Pöul ToolsのTrekking Axe Dark
オールマイティに薪割りに活躍させたいなら、もう一つの「Trekking Axe Dark(トレッキングアックスダーク)」がおすすめ。 こちらは、パッカンパッカン割れる切れ味のよさで、太い薪もおまかせです。ブッシュクラフターの声にもあった「ヘッドと柄のバランスの良さ」「握りやすさ」「刃先から斧刃への絶妙な角度」のおかげで、最小限の力で薪を一刀両断に! 刃の反対側(斧頭)はハンマーとして使えますが、こちらはペグダウンというよりもっと大きなもの、それこそブッシュクラフトで杭などを打ち込みたいときに使えそう。ちなみに、刃先もミニトレッキングアックスと同じく「削り」も得意とする薄さですが、少しサイズが大きいので手元の作業にはあまり向いていないのだとか。 こちらは全長41cm、重さは約800g。本格的に薪割りができる斧ながら、1kgをきる重さなのも魅力です。

薪割りが楽しくなる使い心地とルックス

「Myアックス」に愛着が湧く!運命の一本を手に入れよう

ポールツールの斧
同じヒッコリーの柄でもこんなに表情がさまざま。Chill Chill Campでは、木目を見て選別をしたうえで仕入れをしています
ただ立てかけてあるだけでも絵になる木目の美しさとプロも太鼓判を押す使いやすさに加えて、基本はノーメンテナンスでOKという気軽さもうれしいポールツールの斧。もちろん、柄に蜜蝋などを塗ってお手入れすれば経年変化もより楽しめて、ますます愛着の湧く一本になります。 「斧なんてそんなに使わないし、安いのでいいや…」と思っている人も、どうせ買うならオンリーワン感があって長く使える斧を手に入れたいですよね。ポールツールの斧を相棒に、よりアウトドアの世界を広げてみてはいかがでしょう。

Pöul Toolsのアイテム一覧はこちら

今週の注目ブランド

hinataストアの旬なブランドを毎週紹介!気になっていたあのブランドのバックグラウンドストーリーやギアへのこだわりを掘り下げます。



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