
【26SS最新作】ULTRA GOOD LUCKが提案する“豊かに旅するための道具”
2026.05.01キャンプ用品
2022年12月にスタートした「ULTRA GOOD LUCK(UGL)」は、「旅支度」をコンセプトに掲げたブランドです。ストイックに軽さを求めるULをベースにしながら、快適さとのバランスを意識した「コンフォートライト」という概念を軸に、洗練されたデザインで山と街を繋ぐプロダクトを展開。彼らが一貫して発信し続けているのは旅を彩る「余白」の大切さ。そんな新しい「旅の道具」のあり方を紹介します。
「こんにちは」の温かさから始まった、ブランドの原風景
ブランドを手がけるのは、本業で店舗やホテルのインテリアデザイナーを務めるBOCCAさん。彼がハイカーとして山を歩き始めたころの体験がブランド設立の大きなきっかけでした。
それは登山道ですれ違う人たちが、当たり前のように「こんにちは、お気をつけて」と声を掛け合う光景。見知らぬ人同士が自然に他者の無事を願う文化に深い感銘を受けたといいます。
「この温かな感覚をどう表現できるかと考えたときに行き着いたのが、“ULTRA GOOD LUCK”という言葉でした」と語るBOCCAさん。そのメッセージをより強く、広く届けるための手段としてプロダクト作りが始まりました。
最軽量よりも豊かさを選ぶ「コンフォートライト」の提唱
ものづくりにおいて大切にされているのは、軽さと快適さの絶妙なバランスです。極限の軽さを追求するULの文脈を汲みつつも、UGLは「コンフォートライト(快適な軽さ)」という考え方を大切にしています。
例えば、寒さを我慢して最軽量の装備で過ごすよりも、少しの重量増で温かさや安らぎを得られ、結果として景色や時間を楽しめる方が体験としての価値は高い。そうした「時間の豊かさ」を優先する姿勢が、プロダクトのデザインや素材選びに反映されています。
道具に刻まれた「旅人たちの安全を願う」のメッセージ

“旅支度のブランド”と自らを謳うUGLのプロダクトには、単に使い勝手の良いギアを届けるだけでなく、デザインそのものに「安全に帰るための意識」をユーザーと共有したいという姿勢が落とし込まれています。
その象徴が道具に刻まれたブランド名の「ULTRA GOOD LUCK(最高の幸運を)」というメッセージ。
視覚的に落とし込むことで、過酷な環境下でアウトドアを楽しむ人々に対して、自分を待つ家族や仲間の元へ無事に帰るという意識を、再認識させるものとなっています。
風を「防ぐ」のではなく「まとう」という新発想【VEIL JACKET】
2026SSの新作は、新しいカテゴリーへの挑戦と既存プロダクトの細かなアップデートが軸になっています。
その象徴ともいえるのが、新作ウィンドシェル【VEIL JACKET】。単なる軽量化ではなく、生地の質感や着心地に重点を置いて開発されました。
極薄素材にありがちな肌への張り付きを抑え、しぼ感のある心地よい生地を採用することで、風を「防ぐ」というよりも「まとう」ような、自然な着用感を実現しています。
【基本情報】
- 素材:NYRON100%
- サイズ:S、M、L、XL
- 価格:24,200円(税込)
- 詳しくはこちら:hinataストア
効率的な体温調整を叶えるフードレス・ベスト【ALPHA HALF ZIP VEST(60・140)】
アクティブインサレーションの新作【ALPHA HALF ZIP VEST(60・140)】は、レイヤリングのストレスを最小限にするために設計されました。
あえてフードを排したハーフジップ仕様にすることで、上着を重ねた際の首元の干渉を防ぎ、スムーズな着脱と温度調整を可能に。
素材のPolartec® Alpha® Directは、保温性の異なる「60」と「140」の種類を用意しており、シーンに合わせて明確に使い分けられるラインナップとされています。
“旅”を自由にする、フード付きハーフスリーブ【RAMBLER SHIRT】
【RAMBLER SHIRT】は、ブランドのコンセプトである「旅支度」を体現したフード付きシャツです。
動きやすさを追求したストレッチ性のある軽やかな生地を採用し、スナップボタン仕様や収納可能なフードにより、状況に応じた着こなしの変化を楽しめます。
同素材のパンツとセットアップで着用することも可能で、山での行動着から移動中のリラックスウェアまで、一着で幅広くカバーできるのが魅力です。
【基本情報】
- 素材:NYRON88%、POLYURETHANE12%
- サイズ:S、M、L、XL
- 価格:17,600円(税込)
- 詳しくはこちら:hinataストア
山から水辺まで、動き回れるショーツ【RID SHELL SHORTS】
定番ショーツ【RID SHELL SHORTS】も今季アップデートされました。
ウエスト寸を見直すことで、よりストレスのないフィット感と脱ぎ履きのしやすさを実現。
あえてジッパーを排した設計は、故障のリスクを減らすと同時に軽量化にも貢献。大きなポケットには水抜き穴を備えており、ハイクだけでなくパックラフトなどの水辺のアクティビティにも対応する汎用性を備えています。
【基本情報】
- 素材:NYRON88%、POLYURETHANE12%
- サイズ:S、M、L、XL
- 価格:17,600円(税込)
- 詳しくはこちら:hinataストア
携行性よさと、環境への配慮を両立したトレポ【DRIFTER-Z】

移動やパッキングの快適性を追求したのが、折りたたみ式の新作トレッキングポール【DRIFTER-Z】です。
フルカーボンによる1本あたり175gという軽さはそのままに、コンパクトに携行できるZポール構造を採用。
また、紛失しやすい石突キャップをねじ込み式にすることで本体にしっかり固定できるので、不用意なキャップの脱落を防ぎ、登山道を傷つけるリスクを軽減しています。
【基本情報】
- 重さ:175g
- 素材:3K Carbon
- サイズ:00cm - 135cm
自然の情景をグラフィカルに落とし込む【旅のてぬぐい】

ブランドの原点であるてぬぐいには、新たに【陸(りく)】と【淼(びょう)】の2柄が加わりました。
【陸】は、伊豆大島の地層風景から着想を得て、大地が積み重ねてきた時間の流れを表現。【淼】は、港町で出会った澄んだ水面の揺らぎや光の重なりを描いています。
吸水速乾性に優れた素材感はそのままに、旅先で出会った感動を身にまとって歩く楽しさを提案するプロダクトです。
【基本情報】
- 素材:綿50%・バンブーレーヨン50%
- サイズ:約31×110cm
全ては「安全にお家に帰る」ために
UGLが目指すのは、ブランド精神の通り「無事に家へ帰ること」に集約されます。
アウトドアは競うものではなく、良き思い出を作るためのものだからこそ、心に余裕と余白を持って楽しみたい。使い心地や軽さとのバランスを重視したUGLのプロダクトなら、フィールドを安全に、そして豊かに旅するための確かな相棒となってくれるはずです。
撮影:渡辺昌彦
制作者

白澤亜動
メンズファッション誌の制作に長年携わったのち、フリーランスへ転身。日課は、精神を整える15kmランニング。自然の中でのリセットを大切にしながら、ヴィンテージからアウトドアまで数多のアーカイブに触れてきた審美眼で、道具の本質と“モノ語り”を綴ります。
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Outdoor Brand Chronicle
キャンパーの生活に欠かせないアウトドアブランドだけど、その実、ブランドの生い立ちだったり、ものづくりの哲学は意外と知らなかったりする。でも背景を知れば知るほど、ギアやウェアに対しての愛着は深まるし、興味がなかったブランドのことも「かっこいいじゃん」と思ったり。 深掘りをすることで見えてくるブランドの良さを再発見する連載です












