【達人に聞く】バーベキューおすすめ道具5選！成功に必須の「正しい炭選び方法」も

そと遊びグルメの大定番と言えばバーベキュー！ キャンプやアクティビティのお供にみんなで炭火を囲めば、わいわいと特別な時間が過ごせること間違いなし。オートキャンプ協会『オートキャンプ白書』調査報告でも「キャンプ場での好きな過ごし方」の1位(68％)にランクインしていることも、老若男女みんなが大好きなことを物語っています。

これだけ多くの人がバーベキューを楽しんでいるということは、その分だけさまざまな道具・用品がラインナップされているというふうに言い換えられるはずです。とはいえ、「種類が多すぎてどれを選べばいんだろう…」とお悩みのキャンパーも多いのではないでしょうか？ そこで今回は、特に「これからバーベキューを始めたい！」というビギナーに向けて、その道のプロが道具選びのコツとおすすめ品をわかりやすく伝授。快適・安全に楽しむためのお助けアイテムも教えてもらったので、しっかりチェックすればバーベキュー成功の近道になるはずです。

おすすめのバーベキュー用品やその理由を教えてくれるのは、日本バーベキュー協会認定“上級バーベキューインストラクター”の資格をもつ柴田 優さん。 バーベキューを安全・快適に楽しむための日本唯一の検定をクリアした豊富な知識と、アウトドア・キャンプ専門店「エルブレス 名古屋みなと店」チーフとしてのアウトドアギアへの深い造詣を武器に、本当に使いたい逸品と知識を披露してくれました。

ここからは、バーベキューに必須な道具「グリル」のおすすめ品をお届け。プロならではの目線で、フタ付きの「アメリカングリル」とフタなしの「オープングリル」についてそれぞれ解説してもらいます。

まずは丸い本体とフタの組み合わせが特徴の「アメリカングリル」のおすすめ品から！ アメリカングリルは、フタで密閉することで食材をじっくり加熱できるのが人気の理由のひとつ。厚めのステーキ肉でもしっかり中まで火を入れられるので、とことんバーベキューにこだわりたい人にもおすすめです。

アメリカングリルの中でも特に柴田さんがおすすめするのが、こちらのウェーバーの「オリジナルケトル チャコールグリル57cm」です。 同社は世界で初めてフタ付きのバーベキューグリルを発表したメーカーとしても知られ、その実力の高さはお墨付き。高耐久な全天候型ホイールやスチール製焼き網なども備えた、まさにアウトドア派が愛用したくなる特徴が盛りだくさん！

柴田さんが推す理由のひとつが、ウェーバー独自の「ワンタッチクリーニングシステム」。本体下部のハンドルを操作すると、本体に溜まった灰を片手で簡単に灰受けに落とせられるギミックです。 灰受けに落とした後は、灰が冷めるまで待ってから処理すればOK。これなら面倒な灰の処理にストレスを感じることもなく、火傷などのトラブルとも無縁になるというわけです。

次は汎用性の高さも特徴の「オープングリル」のおすすめ品を紹介してもらいました。 多くの人になじみのあるスタイルで、本体と脚が分割できる利便性の高さなども特徴のひとつです。

オープングリルの中で柴田さんがおすすめするのが、2024年の新作としても話題のコールマンの「クールスパイダープロ L ブースト」です。 サビに強く燃焼効率に優れるステンレスメッシュを採用した本体には、炭の熱を活用して冷凍ピザやトーストなどが加熱できる簡易オーブンもプラス。同時にさまざまな調理を楽しめるので、バーベキューのバリエーションが広がること間違いなしな逸品です。

バーベキューで難しく感じるポイントに火加減(食材と熱源の距離)を挙げる人も多いはずです。そんな悩めるキャンパーをお助けしてくれる「焼き面の高さ調整機能」が備えられているのも見逃せないところ！ 本体左右に設置されたレバーを操作して、4段階の焼き面高(約3～10cmアップ)を選ぶことが可能です。これなら食材に対する火力を強火・中火・弱火などと簡単に調整できるはず。炭の継ぎ足しが手軽に行える引き出し式のロストルが採用されているのもポイントです。

おいしいバーベキューを楽しむなら、主役のグリルのほかに「お助けアイテム」にもこだわるべし！ ということでここからは、安全に炭を扱うために必要な達人おすすめの「チムニースターター」や「火消し壺」、「耐熱グローブ」を紹介してもらいました。

炭への着火を安全＆簡単＆時短できるアイテムが「チムニースターター(チャコールスターター)」です。 火をつけた着火剤の上に炭を入れたチムニースターターを置いて20分ほど待つだけ。煙突効果によって効率良く火おこしできるので、炭火で楽しむバーベキューにはなくてはならない一品！

特に柴田さんが一押しするのが、こちらのウェーバーの「ラピッドファイヤーチムニースターター」です。 炭の移し替えをしやすくしてくれる「補助アーム」や、火傷などを防いでくれる本体とハンドルの間に設けられた「輻射熱の遮熱プレート」など、安全に炭を扱うための心づかいが随所に施されているのも特徴です。

調理後の炭の適切な処理も大切！しっかり消化させなければ重大な事故にもつながる恐れが…。そうならないためにも必須なのが、炭への酸素供給を断つことで消火を促す「火消し壺」です。

こちらは、簡単にフタの開閉ができるとあって柴田さんもお気に入りだと言うキャプテンスタッグの「アルスター 火消しつぼ」です。 ブランドやモデルによってはねじ込み式のフタが採用されているものもありますが、こちらはそのつどクルクルとフタを回すことなくスムーズ・確実に開閉できるのがポイント！

炭を扱う際には火傷の防止のためにも耐熱グローブを用意することも必須です。これがあれば熱された焼き網や器具などの扱いも安全・確実に！

柴田さんがおすすめする耐熱グローブが、こちらのブッシュクラフトの「クイック焚き火グローブ」です。 耐熱性に優れる柔らかな革製としつつ、着脱しやすい広い開口部＆マグネット式カラビナというほかにはないデザインを採用しているのが最大の魅力！これらのおかげで、腰にぶら下げたグローブにサッと手を入れて、そのまますぐに作業開始できるというわけです。

必要な道具がそろったら、バーベキューを成功させるためにも気を留めたいのが「正しい炭選び」です。適切な炭を使用しないと、なかなか着火できなかったり煙が多かったりと、スマートなバーベキューの妨げにも…。 柴田さんによると「異なる2種類の炭を用意するのがおすすめ」だとか。そこでここからは、バーベキューに使いたい2種類の炭とその理由を教えてもらいました。

1種類目の炭がこちらの豆炭とも呼ばれる「ブリケット炭」。 炭の粉などを固めて成形されたもので、着火のしやすさや、均一な品質による火力調整のしやすさなどがポイントです。チャコールスターター使用時にも、木炭への着火を補う意味でも着火剤の上に一定量のブリケット炭をセットするのがおすすめです。 また、木炭などのほかの炭に比べて煙の量や爆ぜることが少ないので、アメリカングリルとの相性もバッチリ。柴田さんは写真のウェーバーのブリケット炭を愛用しているそうです。

2種類目の炭が、おがくずを再利用してつくられた木炭の一種「オガ炭」です。 こちらは3〜4時間と、一般的な木炭に比べて燃焼時間が長いのが特徴。これなら途中で炭を継ぎ足す必要がなくなるので、ストレスなくバーベキューが楽しめるようになるはず。着火にも時間がかかりすぎないのも魅力のひとつです。 柴田さんのおすすめは安定した火力を持続してくれる、たかやまの「王様の炭」。煙の量も少ないので、食材へのにおい移りも少ないそうです。

柴田さんが在籍する「エルブレス 名古屋みなと店」は、東海エリアで最大の売り場面積を誇る大型のアウトドア・キャンプ用品専門店。バーベキューに精通したスタッフによる、同店ならではの品ぞろえも見逃せないポイントです。 全国のエルブレスでは、この記事のように商品選びで疑問に感じたことやバーベキューのテクニックなど、豊富な知識をもつスタッフに気軽に聞けるのも魅力のひとつ。もっとバーベキューを楽しみたい！と考えている人は、エルブレスで素敵な道具に巡り合ってみてください。 【店舗情報】 エルブレス 名古屋みなと店 住所：愛知県名古屋市港区砂美町1-5 電話番号：052-665-2081 営業時間：11:00～20:00(土・日曜日は10:00〜20:00)