30枚しか撮れないカメラで、暮らしのハイライトをつくる
2022.11.12ライフスタイル
日々、そと遊びに関する情報を収集し、編集・発信しているhinata編集部員のお気に入りのアイテムや、普段の生活でついオススメしたくなってしまったモノ・コトをご紹介するこの企画。編集部浅野が今回紹介するのは、2年ほど前に中古カメラ店でゲットした富士フイルムのフィルムカメラ「ZOOM CARDIA 900 DATE」。
制作者
hinata編集部 浅野嘉輝
茨城県出身。学生時代に地元の那珂川にあるカヌーショップに通い始めた頃からアウトドア派に。他には自転車、クルマなど景色が変わる乗り物やスポーツに夢中。アメリカでブルワリーを巡るほどビールが好きにも関わらずアルコール弱者のため、日々限られたHPで美味しいビールを探しています。
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「画質が良いだけで、なんだか味気ない」からの脱却
「写ルンです」よりも一回り大きなボディと首から下げても重くない重量。年代を感じさせるオリジナルのストラップがお気に入りです。
見出しの通り、たぶん僕には写真のセンスがない。高校三年生の時になけなしのバイト代で一眼レフを手にしてから、2年ほど前にフィルムカメラを手にするまで、3台のデジタル一眼レフを乗り換えてきて最終的に辿り着いた答えがこれです。
それまで、デジタルで写真は撮っていたのですが、どうも画質がいいだけで写真が味気ない。もちろん、自分で納得する写真を撮るために、多くの人はロジカルに写真を学んだり、撮ったものをレタッチすると思うのですが、前回のお気に入り記事でもお察しの通り、浅野はズボラなのです。シャッターを押すだけで“イイ感じ”の写真が撮りたいわけです。
そこで今回は、“ラクしてイイ感じの写真が撮りたい”という浅野のまさにズボラな願いを叶えてくれた富士フィルムのフィルムカメラ「ZOOM CARDIA 900 DATE」を紹介します。
僕が使っているカメラは30年前のものなんだ
ボディに書いてある文字すらもいちいちカッコよく見えてしまう。モニターに表示されているのが残りの撮影可能枚数。
3mm~8mm2.2倍ズームを搭載し、1990年2月に発売された「ZOOM CARDIA 900 DATE」。所有している個体の製造年は分かりませんが、設計が30年以上前ということだけは間違いない。もうそれだけで良い写真が撮れそうなわけです。
ちなみに、名前にもある「DATE」は日付表示機能がついているという意味なのですが、購入時から壊れており、写真には日付が表示されません。でも、フィルムで撮った写真に2022年なんて表示されたら、なんだかアプリで撮ったみたいになってしまうので、今では壊れていて良かったとも思っています。
2021年の冬、友人と僕の故郷である茨城県をドライブした時の1枚。この後、急に雪が降り出して、ヒヤヒヤしながら走ったことを思い出します。
現像した30枚の写真は、暮らしのハイライト
最近、Kodakがフィルムの生産を再開するというニュースが!待ち遠しい!
多摩川沿いの階段。みんな誰かと一緒にいて楽しそう。僕は一人で散歩してました。
フィルム1本で撮れる枚数はおおよそ30枚。スマホカメラのようにパシャパシャ撮ってしまうと、すぐに撮り切ってしまいます。そして、今やフィルム1本あたりの金額も決して安くはない。(安いものでも1本1,000円ほど。現像代も含めると、シャッターを押すたびに100円ほどかかる計算なのです。)
だからこそ、フィルムで撮る時にはいつもより距離感や構図を意識しちゃう。連写できないから、つい「はい、チーズ!」と言いたくなったりします。
写真に紐づく、その時の風景
2022年の春、自宅のある品川区から蔵前のゲストホテル「Nui」までサイクリング。これは宿泊した翌朝、朝食を目当てに近くのパン屋さんに自転車を停めた時の1枚。
週末の午後、思い立って伊豆スカイラインまで友人たちとドライブへ。
1枚が貴重なだけに、シャッターを押す前にはファインダーをいろんな角度から覗き込んでみたり。そうして撮った写真は、見返すとその時の風景をより鮮明に思い出せる気がします。
使い始めて約2年、これからも大切に使い続けたいお気に入りの一つです。
編集部のお気に入り
hinata編集部員が、お気に入りのアイテムや、普段の生活でついオススメしたくなってしまったモノ・コトについて好き勝手につぶやく連載企画。