【アフターキャンプ】次回のキャンプを気持ちよく過ごすための収納&メンテナンス術。上達のカギは撤収にあり!
自然の中の思い出のフィナーレはキャンプの撤収。名残惜しい時間は、便利なアイテムやコツを駆使したり、収納とメンテナンスをセットで行ったりすれば最後まで楽しくなります!サイトの撤収から車への積載までをスムーズに行うための簡単なノウハウを、おすすめの収納・メンテナンスのアイテムを交えながら紹介。我流でやっていた撤収を極めれば、次のキャンプの準備も効率的になります。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
キャンプの撤収と道具のメンテナンスを効率よく!
キャンプの後に必ず待っているのが、「撤収」と「道具の手入れ」、「車への積載」。「整理整頓が苦手で撤収に時間がかかってしまう」「車への積載がきれいにできない」。言われてみれば、自分がそうかもしれない、という人は多いもの。
今回はそんなキャンプ好きの皆さんに向け、メンテナンスを行いながら収納・積載をするための簡単な撤収ノウハウを、便利なアイテムとともに紹介します。キャンプの撤収がスムーズになれば、キャンプがもっと楽しくなる!
道具の「住所」が決まっていれば、手入れや補充もしやすい
収納ボックスでアイテムを仕分け・保護
まず一番重要なキャンプ道具の収納のコツは、収納ボックスを使いこなすこと。大事なキャンプギアを傷から守るだけでなく、車で移動中の荷崩れを防いだり、家での保管がしやすくなったりするのは、どのキャンパーも認めるところです。
ボックスを選ぶポイントは、車のラゲッジスペースや、家の収納棚にサイズを合わせること。そうすることで、車や家での収納効率が上がります。写真のものが一般的なサイズですが、最近では高さを半分にしたロータイプも販売され、車や保管場所の大きさによって、通常の高さのものと組み合わせながら選べます。
ボックスの素材は、樹脂や金属、木製のハードボックスや、ナイロンや帆布でできた布製のソフトボックスなどさまざま。ハードボックスは、タフでスタッキングや上にものが置ける利点がありますが、重いものが多いです。ソフトボックスは、比較的軽量で、運搬中に音がしにくい利点がありますが、タフさの面でハードボックスに劣ります。好みに合わせて選びましょう。
収納をより効率的に行うコツは、入れるものをジャンルで仕分け、定位置となる「住所」を決めることです。例えば、キッチン、焚き火、ランタンといった具合にアイテムを仕分ければ、次のキャンプで迷うことなくアイテムを取り出せます。
ガス缶や着火剤などの消耗品は、別のボックスにまとめるようにしておくと、何が消耗されているのか把握しやすく、次回のキャンプ前の補充忘れも減らせます。
小物はさらに小さな収納ボックスに!
大きな収納ボックスに小物をそのまま入れると、ボックスの中で車の走行中にカタカタと音が発生したり、底にある物の出し入れがスムーズにいかない場合もあります。そんなときは小型の収納ボックスを使ってさらに仕分けます。
▲スノーピークのソフトボックス「マルチコンテナ」のSサイズ(左)とMサイズ
スノーピークの定番ソフトボックス「マルチコンテナ」は、使うごとに風合いが増す6号帆布の丈夫な生地を使用した収納ボックス。縫製もしっかりしているので、鉄製のペグやハンマーなどの重いものを入れてもへたることなく、長く使える名品です。
ふたの裏にはメッシュポケットがあり、ライターやナイフなどの小物を収納できます。Sサイズは、500サイズのOD缶をたてに2つ入れても余裕があるサイズ感。Mサイズは、30cmのペグやハンマーなどの長さがあるものを収納できます。
ソフトボックスを複数用意し、焚き火ツール、キッチンツール、ペグケースといった具合に仕分けするのが便利です。ペグケースとして使用する場合は、サイトの設営ですぐに使うものなので、車の取り出しやすい場所に積んでおくのがおすすめ。用途に合わせて積む順番やまとめ方を考えていくのは、撤収・設営がスムーズになるだけでなく、キャンプの上達が感じられる楽しみです。
スムーズに撤収しつつ、キャンプ道具をささっと手入れ
撤収時に役立つのが、グランドシートやレジャーシート。使った道具をそのまま車に積載してしまうと、地面に置いていたときの汚れで車内がすぐに汚れてしまいます。積載の前には、汚れた箇所を雑巾でふいたり、手ぼうきで払ったりしてシートの上に置き、考えながら積載していきましょう。
複数人でキャンプに行く場合は、道具をふく役、積み込む役で分担すると効率がアップ。こういった具合に簡単なメンテナンスをしながら撤収を行えば、家に帰ってから道具の手入れをする手間が省けるので結果、時短につながります。
マルチカバークロスを活用して車への収納を美しく機能的に
車にアイテムを積載する際に気をつけるポイントは、以下の通り。
①車内を汚さない
②内装やアイテムを傷付けない
③走行中に音が立たないようにする
これらを解決するアイテムがブランケットやマルチカバークロスです。
こちらのマルチカバークロスは、エクスプラスの「マルチカバー防水」。裏面が防水加工されているので、サイトの装飾として敷いた際に、地面からの湿気による濡れを防げるおしゃれなクロスです。家庭用の洗濯機で丸洗いもできるので衛生的。
こういったクロスをチェアの間に挟めば、チェア同士が擦れて傷や音が発生するのを防げます。
キャンプ場のチェックアウト時間に追われて道具のメンテナンスができなかった場合も、ラゲッジスペースにクロスを敷いておけば、仮に収納ボックスの底に多少の汚れが付いていても、あとで掃除がしやすく。さらに収納ボックスの底の擦れなどにより、ラゲッジスペースの傷も防げます。
積み込んだ荷物の上にクロスをかければ、荷崩れの防止に。ラゲッジスペースの積載物を目隠しするトノカバー代わりにもなるので、プライバシーの確保や防犯にもおすすめの使い方です。キャンプ道具の家での収納場所に困って、車を物置がわりにしている方や、キャンプに行く頻度が高い方はぜひお試しください。
車や部屋がなんか焚き火臭い...。そんなトラブルを防ぐメンテナンス
焚き火臭には専用スプレーが便利
キャンプギアのメンテナンスは、目に見える汚れだけではありません。例えば、焚き火の煙にさらされることで、ウェアや、布製品に付着する「焚き火臭」と。キャンプ中は不思議と楽しめますが、街なかに戻ってくると、車や家、お店で気になるものです。服は洗濯機で洗えば解決しますが、家の洗濯機ではきれいにできないアイテムのメンテナンスがネックになります。
そんなときに便利なアイテムが、人気のアウトドアブランド「ホールアース」の焚き火臭専用の消臭スプレー「煙消臭 Re:MOKE」。柿から抽出した天然の消臭成分「柿タンニン」の力で頑固な臭いを瞬間消臭できます。
またアルコール不使用で肌に優しいながらも、グレープフルーツの種から抽出した抗菌成分により、99.9%除菌機能も備えているので、焚き火臭に限らずマルチに使用可能。グレープフルーツの爽やかな香りで、さらにリフレッシュ感を得られます。
洗濯しにくいアイテムの焚き火臭ケアにも
洗濯機で洗濯しにくい、キャンピングチェアの座面のファブリックや、布製のソフトボックス、車のシートや内装などにもさっとひと吹きするだけで消臭できる手軽さが「煙消臭 Re:MOKE」の魅力。アイテムを積載する前にささっと消臭して、お気に入りのアイテムもメンテナンスしましょう。
収納やメンテナンスを効率よく行って、次のキャンプでラクしよう
撤収時に収納とメンテナンスをセットで行いながら車に積載することで、時間の余裕が作り出せます。面倒な撤収やメンテナンスも簡単なコツを押さえれば、効率アップ。道具の収納アイテムにもこだわれば、より道具に愛着が湧き、収納自体も楽しめるようになるので、お気に入りの収納アイテムをそろえてキャンプの楽しみ方を広げましょう!