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守谷海水浴場で上機嫌の頃の息子

【パパ、キャンプ場作るってよ。】第3回「土地探し 激動の後編」信じてはいけない、オセロ理論。

2021.07.15キャンプ場

森永ファミリーのキャンプ場作り体験記「パパ、キャンプ場作るってよ。」。千葉県勝浦市に、赤ちゃんでも安心して楽しめる「リスッコファミリーキャンプ場」を作るまでのドタバタ劇を、完全ノンフィクションで赤裸々に連載します。 第3回は「土地探し 激動の後編」。苦労の末にたどり着いた、理想の土地。取得までの道のりに悶々とする日々。同時に仕事もなくなり、出産も迫る中、移住?突然の中止!?運命に翻弄されながらも、着実に夢に近づいて行く過程をお送りします。

森永ファミリーの理想の土地に急・窮・救展開

ファミリーで楽しめる理想のキャンプ場を作るため、山林を購入すべく動き出した森永ファミリー。暗雲立ち込めていた土地探しに、一筋の光が!ついに、出会ってしまったのか?高まる期待…。トントン拍子には進まない、土地探しのリアルをお届けした前回。今回はさらに大荒れの模様・・・!? 第2回「土地探し 運命の中編」。ついに、理想の土地?はこちら▼▼▼

ひたすら待ち続ける日々・・・

土地、仕事、妊娠、、、宙ぶらりん

既に確保できている3,000㎡の土地だけでは、10サイトだけのとても小規模なキャンプ場しか作れません。 安定したキャンプ場経営ができるかは、隣接地をどの程度購入できるか、30サイト作れる1万㎡に近づけられるかにかかっています。 隣地の方々にも土地売却の意思がないか確認し、話をまとめてくださるというNさんに、そんなキャンプ場経営の命運を託し、我々は東京でひたすら連絡を待つ日々。 ただ、土地売買の話をまとめるのは、1ヶ月以上かかる長丁場で、それを隣地の数だけこなさなければならず、中には、名義人が行方不明で、取得まで1年かかるレアケースもあるそう… 実は、このとき第2子の妊娠が発覚し、思わず「タイミング!」とツッコミましたが、焦ったところで何もできないので、気長に待つことにしました(;^ω^) ちなみに、そんな中、フリーランスエンジニアとして前職で働き続けていたパパが、先方の都合で新たにクライアントを探すことに。 もろもろが一気に動き、揺れ始めて、なんじゃこのタイミングは~(@_@;)って感じではありましたが、まだ妊娠初期だったこともあり、心に余裕がありました(*˘︶˘*) 目安の1ヶ月が過ぎ、隣地の方2人中1人の方は、無事合意!ただ、もう1人の側道沿いの土地を持っている方は、連絡がとれないとのこと。 更に、合意した隣地の方の、そのまた隣地の方が売る意思があるらしい!! 隣地の方2人分の土地を足しても、8,000㎡で、目標の1万㎡には届いていなかったので、土地が増える!キャンプ場の裏山で子どもたちが遊べる!!と小躍りしたのもつかの間…
そのまた隣地の杉林
▲そのまた隣地の杉林。遠くに海が見えているかも!

まだかな?…まだかな?!…ま!だ!か!な!?

待てど暮らせど連絡がない。 最後に連絡をもらってから、1ヶ月以上が過ぎ、パパはソワソワ。ママはヤキモキ。ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 いろいろ交渉をしてもらっているだろうから急かすのも悪いし… そもそも連絡が取れなかった隣地は、もう取得できないんだろうか… 側道沿いの絶対に必要な土地だから、あそこがダメだと、もう諦めるしかないのか… さらには、この時、2月。 新年度が間近に迫り、4月以降、我々はどこにいるのだろうか…? 息子は申し込んだプレ幼稚園に行けるのだろうか…?それとも産前産後は保育園に入り、それ以降は幼稚園の満3歳児クラスに入れるのだろうか…? そもそも、7月末の出産は、どこで……? 土地が決まらないことには、生活の拠点も決まらず、不確定×不確定な要素が多すぎて、何も決まらない、決められない… 妊娠中であることも考慮すると、本来であれば、かなり不安でストレスフルな状況かと思います。 しかし、ここで、ママのキャリア、ベンチャー企業を渡り歩いてきた経験が役立ちます!"先の見えない状況の中でも、とりあえず、進む!なんなら、突っ走る!!" (笑) ひとまず、移住できないことを想定して、プレ幼稚園の送迎を練習したり、保育園の資料を集めたり、見学に行ったり、制度を確認したり、産後ヘルパーの利用登録をしたり…移住しないパターンの今後の動き方は完璧というくらい万全な準備を済ませました( ̄ー ̄)ドヤッ (結局移住したので全て不要になりました…(゜∀。)ワヒャヒャ) 不確定・不安定な未来を心配し、不安になって悩むよりも、自分にできる限りのことは全力でやり、どうにもならないことは考えない!忘れる!!コレ大事です!! 「人事を尽くして天命を待つ」とも「果報は寝て待て」とも言いますが、個人的には、寝てるだけで良い知らせが来そうな、後者の方が好きです❤(ӦvӦ。) とはいっても、全然知らせが来ないんですけどね(;^ω^) ちなみに、この間、パパは新しいクライアントをサクッと決め、フルリモートで働いていたので、家族で露頭に迷うことは免れていました。 さらに、その会社は地方に社員さんが移住をしていたり、働き方に理解のある会社だったので、移住をしてもそのまま働けるようで、コロナ様様でした。

も、もう待てん!移住しちゃおう!!

オセロ理論のイメージ
▲オセロ理論のイメージです。
しびれを切らして、パパにNさんに連絡してもらうと、なんと、全て順調とのこと。(✽ ゚д゚ ✽) 合意に至っていた土地は契約が完了し、そのまた隣地も合意に至っており、延べ面積が1万㎡を超えていました! さらには、連絡がとれていない側道沿いの土地を囲む、周り全ての土地が取得済みになっているので、「オセロ理論で行くと、100%土地が確保できる算段がついたと言えなくもない」byパパ だそうですw ちなみに、創業界隈では、土地や融資など、ダメだとすぐに連絡が来ますが、順調だと逆に連絡が来ないことが多いみたいですwww
勝浦市の位置
▲勝浦市市勢要覧2018より
この時、ママは、妊娠6ヶ月。 移住する場合は、32週までに、転院先の受診を受けなければならない。さらに、安定期(妊娠7ヶ月まで)に引越しを済ませるには、残り2ヶ月を切っている! これは、もう行かねば!!ってことで、土地が決まったわけではないのに、えい!やー!!で引越すことに決めました(゚∀゚)ノ 土地の売買は、いつ白紙に戻るかわからないと言っても過言ではないほど、水物。実際に、売主が突然心変わりして、契約直前に交渉決裂ということも多々あるそうです。 土地が決まったわけでもないのに移住するって、今考えても、恐ろしいほどリスキーな決断です。 ただ、出産前後になるべく息子に精神的負担をかけないようなタイミングを見計らっていたので、今しかないとわかれば、怖気づいたり、悩んだりしている暇もありませんでした。 さらにダメ押しは、パパの「もし土地がダメでも、家賃が半額になるから、貯金しながら自然の中で子育てできると思ったら、全然アリなんじゃ?」という正当化を追い風に、即決でした(笑)。

移住は、至急!緊急!!のち号泣…

善は急ぎすぎ!?

そこでググってみても、ファミリー向け物件の、まぁ少ないこと! パパは在宅、キャンプ用品はいっぱい、これから家族が増えるので、2LDK以上がマスト。
収まりきらないキャンプ用品…
▲収納ラックに収まりきらないキャンプ用品…
かろうじて出てきた2件に早速電話で問い合わせました。早っ! 他に同じような条件の物件がないかも聞いてみましたが、ないですねー、と。確かにこの辺だと賃貸より家建てちゃいますよね。 ひとまず、週末(といっても2日後)に、2件の内見の手はずを整えました。 さらに、保育園・市役所福祉課への電話の問い合わせは即日! これまた、ビックリ!空きがないと、な…!! 以前から、待機児童がなく、定員割れしていると調べていたので、寝耳に水。 ・年度の途中だと保育士が足りなくなってしまい希望の保育園には入れられない ・空いているのは車で10分かかる一番遠い保育所のみ おっふ…言葉を失うとは、まさにこのこと^^; 実はママ、”スーパーゴールド”ペーパードライバー。 免許をとってから運転する機会がなく、免許証=身分証なので、無理ゲーです。 よし、保育園の送迎はパパにお願いしよう!ということで、一応クリアしました!

さらに早かった、内見

勝浦がどんなところか知るためにも、キャンプ場のお客さんにおすすめが案内ができるようになるためにも、せっかくならいろいろ観光してみよう!ということで…
勝浦朝市
▲勝浦朝市
▲謎の決め顔
▲謎の決め顔
▲有名店「勝喰(かっくらう)」勝浦名物:金目煮付け定食
▲有名店「勝喰(かっくらう)」勝浦名物:金目煮付け定食
▲有名店「勝喰(かっくらう)」看板メニュー:勝喰丼 このボリュームで1,000円!!
▲有名店「勝喰(かっくらう)」看板メニュー:勝喰丼 このボリュームで1,000円!!
守谷海水浴場
▲屈指の透明度!守谷海水浴場「快水浴場百選」「日本の渚百選」「日本の水浴場88選」
波打ち際の息子
▲この後、波との追いかけっこで転んで、ズボンはビショビショ。3月の海は冷たくてビックリしたみたいで、「もう海行かない」とトラウマに
車内でご機嫌な息子
▲帰路、オムツ一丁でご機嫌の様子www
あれ、物件の写真撮ったっけ?ってくらい、普通に観光してました(;^ω^) 物件は、事前の予測通り、1件目は水回りなどが狭すぎてファミリーには不向き。 となると、もう1件に決めるしかないので、どうか問題がありませんようにと祈るばかり・・・なんなら、事故物件かどうかも、聞かんとこ!知らぬが仏!!(๑•̀ㅂ•́)و✧ もともと、築50年弱の隙間風のすごいマンションに住んでいたので、少し新しくなるのと、フルリノベーション済で、内装は新築同然!困ったときのライフライン・コンビニも激近(゚∀゚) 「もう、ここで!!」と即決したら、不動産屋さんに「え?そんなすぐ?ここでいいの?」と言われて、パパが「え?なんか駄目なところあるんですか?」って聞き返すという、謎のコミュニケーションをしていました…。 そんな周りも驚く夫婦の即決ぶりですが、無事、申し込みを済ませて帰りました。
内見時の息子
▲「新しいおうち」にテンション上がりまくって、走り回った息子。
内見当日は遊びすぎたので、市役所などに行く時間はなく…(*ノω・*)テヘ zoomで相談できるとホームページに小さく書いてあるのをみつけ、とりあえず、連絡してみることに。なんと、初めてのzoomでの相談者らしく、担当者の方に喜んでもらえました((o(´∀`)o)) そして、実はこの移住、のちに大波乱を起こします。題して「ママ、誕生日に号泣事件」。 なぜ号泣したのか、移住は成功だったのか失敗だったのか、気になる方は、是非キャンプ場にいらして直接聞いてください~(話が長くなります(∀`*ゞ)エヘヘ)

え、ここまで順調だったのに、中止?

オセロの中心で孤軍奮闘?

引越しの日時が決まり、ひたすら準備をする日々。 そんな中、Nさんから連絡が・・・ 買い増した土地も含めて大きな広い土地としてみると、2箇所購入ができず、欠けてしまうとのこと。 ママは、パパのオセロ理論を信じ切っていたのでw、寝耳に水Σ(゚д゚lll) 売らない理由が、キャンプ場に反対だったら、どうしよう!?と不安になりましたが、ひとまず行ってみないことには… もう賃貸契約しちゃってる!どうしよう!!このピンチに、2歳児なんか連れてってられるかい!!!!←wwwと、今回ばかりは、息子は実家に預けて、翌日夫婦で駆けつけました。(((((((((((っ・ω・)っ

運命の日

▲境界を地図で確認中
▲境界を地図で確認中
境界の測量杭を探して、大人3人であちこちウロウロ… 地図だとここだから、このあたりにあると思うんだけど・・・ 落ち葉や枯れ木で探しにくい上に、木の裏側に隠れて見えないことも・・・ みんなが下ばかり見て歩いている中、ママは大きいお腹での山歩きに疲れて飽きてきて・・・(;^ω^) やっぱ植物多様性がある森っていいな~なんて木を見上げると 「なんか、木に黄色いテープが付いている!」 はい。またしてもママ、お手柄でした。 そして、欠けてしまう土地がそこまで大きくないこと、売らない方はキャンプ場に反対しているわけではないことがわかり、ここでキャンプ場をやるという決断に至りました。 せっかく来たから、土地の隅々まで確認したいというパパに無言で付き合ったママでしたが、妊婦特有のトイレの近さを我慢しながら、結局3時間も、練り歩いてヘトヘトでした(ヽ´ω`) パパは、もう他に確認することはないだろうと気が抜けたのか、許認可が必要かがあやふやなまま帰ろうとしていたので、ママ最後の力を振り絞って切り込む。 すると、都市計画区域内(区域外だといろいろ自由にできる)だが、開発許可申請は不要(必要だとお金と時間がかかる)とのこと。その日は、ほっとして、帰路につきましたが、後々、これが大事件になるなんて…。 そんな未来のことは知る由もなく、土地が決まった安堵と、立派なタケノコがとれたことに喜び、タケノコ堀体験ができたらいいね〜((o(´∀`)o))なんて、夢を見ながら帰路に着いたのでした。
▲収穫した時価700円くらいの大きさのタケノコ
▲収穫した時価700円くらいの大きさのタケノコ

次回予告

土地が決まったら決まったで、次々と明らかになあるミッションの、なんと多いこと! その模様は、もうゲーム攻略!必要な装備を揃えて、ダンジョンをクリアしたと思ったら、え、振り出しに戻る?次回、第4回「建設計画 首の皮一枚な前編」で、いざ冒険へ出発!!
▼過去の経緯はこちら!

パパ、キャンプ場作るってよ。

森永ファミリーのキャンプ場作り体験記「パパ、キャンプ場作るってよ。」。千葉県勝浦市に、赤ちゃんでも安心して楽しめる「リスッコファミリーキャンプ場」を作るまでのドタバタ劇を、完全ノンフィクションで赤裸々に連載します。



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