【キャンプ×ツーリング】最高の自由を求めて好きな場所へ!ソロキャンパーに密着
キャンプ人気の定着とともに、そのスタイルも多様化。それぞれの趣味をかけ合わせた「キャンプ×〇〇」を楽しむ人が増えています。特に自由気ままなソロキャンパーに向いているのが、「ツーリング×キャンプ」。実際にツーリングキャンパーを取材し、魅力やツーリングキャンプならではの工夫を紹介します!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
バイクに乗って自由に旅するキャンプ旅
ツーリング×キャンプで叶える、自由な週末一人旅
キャンプだけを目的とせず、キャンプとプラスアルファのアクティビティを楽しむ「キャンプ×〇〇」な人が増えています。有名なものだと、「キャンプ×サーフィン」、「キャンプ×釣り」など、キャンプと掛け合わせて一緒に楽しめるアウトドアはさまざま。「今までとは違うキャンプをしてみたい」という人におすすめです。
今回はその中でも、抜群に相性の良い「キャンプ×ツーリング」を紹介。ツーリングキャンプ、キャンツーとも呼ばれています。ソロキャンプを自由気ままに楽しむなら、ツーリングキャンプがおすすめです。
ツーリングキャンパーのあきさんの1日に密着
ツーリングキャンプはどんなことをするのか、車を使った普通のオートキャンプと何が違うのか、気になることはたくさん。そこで、実際にツーリングキャンプを楽しんでいる埼玉県の会社員、あきさん(@aki_camp.life)を取材。キャンプ中のあきさんの1日に密着し、ツーリングキャンプを始めたきっかけや魅力、ツーリングキャンプならではの積載テクニックを聞きました!
ツーリングキャンパーのあきさんにインタビュー
ツーリングキャンプを始めたきっかけ
あきさんがツーリングキャンプを始めたのは1年2ヶ月ほど前にさかのぼります。もともと、外でバーベキューをするのが好きだったり、動画サイトで車中泊の動画を見ていて外での寝泊りに憧れがあったあきさん。
「キャンプに興味はあったものの、車は持っていなかったので、最初は公共交通機関でキャンプに行く徒歩キャンパーでした。ただ、時間や行き先の制約があり、車より手軽に保有できる原付きでのツーリングキャンプと出会いました」とあきさん。
「徒歩キャンパーのときは、都内西部や埼玉県内が限界でしたが、バイクツーリングを始めてからは行動範囲が広がり、伊豆半島や長野県の方まで行けるようになりました」といいます。もともと好きだった自然やさまざまなキャンプ場に行けるようになったことは、大きな変化だったとのことです。
ツーリング×キャンプ、その魅力とは
あきさんが「ツーリング×キャンプ」の魅力を感じている点は、道中に自然を感じられることももちろんですが、人との触れ合いがあること。
「ソロでツーリングキャンプをしていると、孤独に思われるかもしれませんが、実は1人じゃないんです。行く先々では、いろんな人との出会いがあり、そこでのコミュニケーションはあらためて人とのつながりを感じさせます」。
あきさんには、こんなツーリングキャンプエピソードも。
「ツーリングをしている時に同じツーリストとすれ違うと、手を振ってあいさつしてくれます。テントサイトでくつろいでいるときには、自分よりも年上の世代の先輩キャンパーに話しかけられたり、果物やお酒のおすそ分けをもらうこともあります」
キャンプやツーリングだけでなく、行く道中や目的地、その場で出会った人たちとのやりとりを楽しんでいる様子が伝わってきます。
週末ツーリングで、最高に自由な旅へ
行き先は、お気に入りのキャンプ場
今回、お気に入りのキャンプ場として撮影地に選んだのは、神奈川県相模原市にある青根キャンプ場。「川のせせらぎが聞こえる川沿いのサイトが特に気に入っています」と、今回も目星をつけていた川沿いのフリーサイトに設営をしながら教えてくれました。
「何もしなくても川のせせらぎを聞きながら、ぼーっとする時間も好きです。また、歩いて10分ほど場所に温泉もあるので、お酒を飲んだ後にお風呂に入れるのはとても良いと思います」と、お気に入りのポイントを解説。
夏には川遊びが楽しめたり、冬でもお湯が出るなど、広くて自然豊かなキャンプ場でありながら設備もそろっているキャンプ場でした。
【基本情報】
住所:神奈川県相模原市緑区青根807
電話:042-787-1380
営業期間:通年
料金:
[入場料]780円 大人(中学生以上)、550円 子供(3歳以上~小学生)/1泊
[持込テント]700円~/1泊
[バンガロー]6,900円~/1泊
※バンガロー、レンタルテントの利用は予約が必要です。
チェックイン / アウト:8:00(バンガロー13:00) / 翌10:00
公式はこちら:青根キャンプ場
時には、道中の景色のきれいな場所へ立ち寄ることも
普段は、あまり目的地まで寄り道をしないというあきさん。今年の3月には、撮影地である八丈島までフェリーで7時間かけて遠征しました。上の写真は原付で温泉巡りをしながら八丈島を一周する道中で、夕日ヶ丘という場所から無人島である八丈小島をバックに撮った1枚。
「ツーリングをしながら、道中で自然の美しい景色に出会えた時は、本当にうれしくなります」
あきさんのキャンプでの過ごし方
ブログ用の写真撮影
▲最近買ったギアの紹介のために撮影をするあきさん
目的地のキャンプ場に到着しツーリングを終えると、まずはサイトを設営。設営が済んだら、ブログ用に撮影を開始します。あきさんは趣味でキャンパー向けのブログを運営しています。
「キャンプ場の総合情報サイトがあり、最初は自分も利用していました。しかし、キャンプをしていると、ペグが打ちやすいサイトか、近くにスーパーマーケットがあるかなど、キャンパー目線の情報が少ないことに気がつきました。他のキャンパーの参考になればと思い、実際に足を運んだキャンプ場は、ブログ用にキャンプ場の設備やサイトの様子、周辺施設などの情報を載せています」。
焚き火をしながら、キャンプ飯
一通り撮影を終えると、ここからはキャンプ時間の本番です。事前に仕込んでおいたスペアリブをダッチオーブンで焼き、煮込み、ゆっくりしていたらあっという間にスペアリブの煮込み料理が完成。「焚き火をしながらお酒を飲んだり、食事をするのは至福のひとときです」と、顔をほころばせながら語っていました。
自然の中で映画鑑賞
ときには、あらかじめダウンロードしておいた映画を見ることもあるそう。「昔の映画が好きで、最近だとバック・トゥ・ザ・フューチャーを見たり、見逃したドラマを見ています」。家でもできることを、自然の中であえてやることも楽しみの一つです。
あきさんのキャンプサイトに登場していたランタンは、ホールアースの「フォールディング ランタン コンブリオ」。どんなサイトにもなじみやすいスタイリッシュなデザインながらも、伸縮型でコンパクトに収納でき、荷物を減らしたいツーリングキャンプにぴったりなアイテムです。
ツーリング×キャンプだからこそ!ギアのこだわり
とにかく軽量さ、コンパクトさを意識
「ツーリングキャンプでは、もちろんバイクでキャンプ場まで向かいます。バイクには積載量や積載できるサイズが法律で定められているため、法定内でギアを運ばなければいけません」。そのため、ツーリングだからこそのギア選びが重要です。
ギアを買う際の事前のリサーチを欠かさないあきさん。「とにかくコンパクトさ、軽量さを重視しています。気になるギアがあれば、You Tubeや他のキャンパーさんのブログでサイズ感を確認したり、実際に店に足を運んで確かめることもあります」。
ワンタッチコンパクトツーリングテントを試してもらった
今回は道具にこだわりのあるあきさんに、ホールアースから出ているソロ用テント「ワンタッチコンパクトツーリングテント」を実際にツーリングキャンパーの目線で使ってもらいました!
まずは設営からトライ。収納されている骨組みをある程度伸ばしたら、テントの頂点を片手で抑え、もう片方の手で頂点から出ているひもを引っ張るだけ。「インナーテントはものの10秒ほどで、簡単に設営できてしまいました!」と驚くあきさん。
これならテント設営に慣れなかったり、少人数で設営できない心配も無用です。
次に、あきさんは、設営できたテントをチェック。「中が思ったよりも広く、1人分の荷物を置く十分なスペースがあって快適そうです。収納サイズのコンパクトさや重さも、ツーリングでの積載に問題ありません。これなら、初めてツーリングキャンプをする人にもおすすめできます」。
フライシートのジッパーを完全に閉めると、インナーテントとフライシートの間に空間ができるため、玄関のように靴などを置いておけます。
ツーリングテントで抑えたい積載テクニック
自分のキャンプスタイルにあったツーリングバッグを
バイクでギアを運ぶときは、過剰積載とならないように配慮が必要ですが、もう1つ大切なポイントがあります。それは、自分のバイクの大きさや、持っていくギアの量に合わせたツーリングバッグを選ぶこと。リアシート(座席の後部)に、シートバッグと呼ばれる収納バッグを設置し、そこにギアを入れていきます。
シートバッグには、スナップボタンやファスナーで容量を変えられるタイプのものや伸縮性のあるタイプ、そしてボックスタイプとバリエーションはさまざまです。あきさんは、プラスチック製のボックスをシートバッグとして使っています。
「この形なら、ボックスの上にギアを載せやすいので、重宝しています」。ボックスに好きなステッカーを貼ってアレンジしている点は、プラスチックタイプのボックスならではです。
隙間は徹底的に活用
ボックスの中身を見せてもらうと、余分な隙間なくきっちりとギアが収納されています。
「パズルのように、アイテムの形を確かめながら入れるのもそうですが、ツーリングは積載のバランスが重要です。そのため、重いものは重心を下げるためにボックスの下の方に入れたり、左右に重さの偏りがないかなど、常に走行時のことを考えて収納しています」。バイクの積載ならではのポイントを教えてくれました。
バランスが取れていなければ、カーブをするときにそのまま転倒、事故やケガにつながる恐れもあります。未然に防ぐためには、持参するギアの選定から収納の仕方まで細かく考えられています。
リアシートに積載されていたアイテムの一部と、ボックス内に収納されていたアイテム。「比較的大きめのアイテムはシートに直接固定し、ダッチオーブンやクッカー、斧などの小物類は収納ボックスにまとめています」。
これらのアイテムを固定する時は、ツーリング向けに売られているネットがおすすめ。走行中の荷崩れは、バランスを崩す原因になりかねません。
取材を終えて
ツーリングキャンプを実際に楽しむキャンパーを取材し、その魅力を深堀り。ツーリングキャンプを心の底から楽しんでいるあきさんの様子はとても印象的でした。そんなキャンパーに、ホールアースのワンタッチコンパクトツーリングテントをレビューしてもらうと、ツーリングキャンプとの相性の良さが良く分かりました。ツーリングキャンプを初めてみたい人は、あきさんもおすすめするワンタッチコンパクトツーリングテントを候補に入れてみてはいかがでしょうか。