
軽さより“愛着”を選んだ。使うほど惚れる「銅製クッカー」が気になる【目利きのキャンプギア】
2026.06.19キャンプ用品
UL化が進む登山・キャンプギアの世界。少しでも軽く、少しでもコンパクトに。そんな流れの中で、真逆とも言える道具を見つけました。それがNruc(ヌルク)の「GENTLE HIKER'S COOKER」。素材はなんと銅。登山用クッカーとして考えれば、決して軽量とは言えません。それでも、多くのアウトドア好きが惹かれてしまう理由があるんです。
バイヤーが衝撃を受けた「キャンプギア」
hinataストアのバイヤーが本気でおすすめしたい逸品を紹介する連載。
今回は、UL人気の世間を逆行するかのような銅製のクッカー、Nruc(ヌルク)の「GENTLE HIKER'S COOKER」です。
UL全盛なのに、なぜ“銅”なのか
一般的な登山用クッカーといえばチタンやアルミ。軽くて丈夫なのが当たり前です。
でもこのクッカーは違うんです。あえて銅を採用。
理由は性能競争ではなく、「育てる楽しさ」を優先したから。使い込むほど色味が変わり、表情が変わる。新品が完成形ではなく、使ってからが本番なんです。
傷も変色も、全部が思い出になる
銅製品の魅力は経年変化。
最初は美しい金色でも、火にかけ、雨に当たり、山へ連れ出すうちに少しずつ色が深くなっていきます。
気づけば世界にひとつだけの顔つきに。
キャンプ道具や革製品を育てるのが好きな人なら、この感覚はきっとわかってくれるはずです。
道具というより“相棒”に近い存在
最近は便利なギアが本当に増えました。とはいえ、便利だから長く使うとは限りません。
一方で、愛着が湧いた道具は違うはず。多少重くても持っていきたくなる。手入れする時間さえ楽しい。このクッカーは、まさにそんな存在です。
山ごはんを作るための道具でありながら、自分だけの経年変化を楽しめる趣味道具でもあるというわけです。
軽さではなく「好き」で選びたい人へ
ULギアのような圧倒的な軽さはありません。でも、軽さだけでは語れない魅力があります。
使うたびに表情が変わり、自分だけの道具になっていく。そんなロマンを感じられるクッカーは、今ではかなり貴重な存在かもしれません。
「軽いから買う」ではなく「これが好きだから持っていく」。そんな道具を探している人にこそおすすめしたい逸品です。
制作者

キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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