【RIDGE MOUNTAIN GEAR】山での快適と日常での心地よさが一枚に
最近アウトドア系のアパレルでよく聞く、「アウトドアでも日常でも使える」というキーワード。でも、本当に自然の中での具体的なシーンに役立つ機能を備えながら、普段着としても満足できる服にはなかなか出会えない…という人も多いのではないでしょうか。そんなアウトドアファン必見の「RIDGE MOUNTAIN GEAR」を紹介します。
「山でも街でもフラットな自分」でいられるウェアを
国内50店舗以上のほか、台湾や中国、フランスでも取り扱い店舗があるRIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)。
代表の黒澤雄介さんは、アパレルメーカーでのパタンナーや生産管理、OEMメーカーでのセレクトショップ向けオリジナル製品の企画・製造に携わったのち、ULハイカーのための道具をつくる「山と道」で生産管理や営業、ショップスタッフなどを経て独立。
写真を撮るのが好きで、会社員時代からリフレッシュがてら写真を撮りに自然の中へ足を運んでいたといいます。登山を楽しむうちに、都会では味わえない静けさや雄大な景色に心を奪われ、徐々にその魅力に引き込まれていきました。
山と街での乖離をできるだけなくしたい
2010年ごろは、登山ファッションといえば「いかにも」なものがほとんど。黒澤さん自身も登山を始めたばかりのころは、電車などに乗っていて「あの人、山帰りだな」とすぐわかるようなファッションだったそう。
MYOGブームに後押しされてギアの自作をスタート
とはいえ、服をつくりはじめるのはまだ少し後のこと。2014年ごろ、MYOG(Make Your Own Gear)人気が盛り上がり、ミシン経験がない人たちまでもバックパックをつくっている姿を見て刺激を受けたのだそう。
最初はつくりやすい小物から挑戦し、ウォレット、ポーチ、サコッシュと、少しずつ難易度の高いアイテムへステップアップしていった黒澤さん。段階を踏みながら技術を磨き、自分のつくりたいものを形にしていきました。
「自然の中で頼れる機能」はマスト!
Basic Long Sleeve Shirtと同じ素材を使用した「Hooded Long Sleeve Shirt(フーディッドロングスリーブシャツ)」。風が強くなったり、急な雨や強い日差しに見舞われたときもフードをさっとかぶるだけで快適に過ごせます
リッジマウンテンギアが多くの人に愛される理由の一つは、「山でも日々の暮らしでも」というコンセプトを具体的に形にしていること。日常生活になじむデザインでありながら、いざというときは「サバイバルウェア」としての役割も果たす機能性をしっかりと備えています。
たとえば「Basic Long Sleeve Shirt(ベーシックロングスリーブシャツ)」は、シンプルで長く着続けられるデザイン。一方で、無数の微細な空気孔を持つ高機能素材「COOL DOTS(R)」を使用しており、優れたストレッチ性と通気性を実現。撥水性も備えているため、ちょっとしたレインウェアのような効果も期待できます。
専門性のある工場を選び、共にクオリティを上げていく
製造はほとんどがアウトソーシングですが、パートナー企業を探すときに特に意識しているのは「金額で縫製工場を選ばないこと」と黒澤さん。たとえば長年シャツだけを生産してきた工場にはシャツの縫製を依頼するなど、その工場の得意分野を最大限に生かす形でお願いしているそう。
さらに、「できるだけ長く一つの工場とお付き合いする」ことも重要視。長い付き合いの中で、「このパターンをこう変えれば、さらに美しく、機能的に仕上がります」など、その工場が持つ技術や知識を提案してもらえることがあるといいます。
ディテールを知れば納得!自然の中で頼れるアイテム3選
自然の中でも日常でも、「これがあれば安心」と思える製品をつくり続けるリッジマウンテンギア。
黒澤さんが考える「安心」は、単に素材の機能性だけでなく、「気を使わずに済む」ということも含まれているそう。それはたとえば、着心地の良さや、体を動かしたときに肩や腕回りの動きがスムーズで、長時間着用しても疲れを感じにくいこと。熟考した素材とパターン設計から生まれる、おすすめアイテム3つを紹介します。
【Stuff Sack】パッキングを快適にしてくれるロングセラー
まずは、リッジマウンテンギアの定番商品「Staff Sack(スタッフサック)」。
ブランド初期からつくり続けているロングセラーで、開発当時の2018年にはまだめずらしかったDCFを使用。シンプルなデザインながら、ハンドストラップやショルダーストラップとして使えるテープを加えたことで、収納袋としてだけでなく、手持ちや肩掛けも可能な多用途アイテムになっています。
軽量ながら耐久性・防水性に優れており、温泉に行くときに濡れたタオルや衣類を入れるのにも便利。容量約8L、耐荷重1.5kgと荷物をたっぷり入れられて、アウトドアでも日常でも活躍します。
手に持ったり肩掛けしたりと持ち歩く際のスタイルもいろいろ。中に衣類やタオルを詰めてテント泊の枕としても使えます
【Alpha Booster Vest】2024年冬のイチオシ!寒がりな人のマストアイテム
2つめは、黒澤さんが「この冬、一番のおすすめアイテム」と太鼓判を押す「Alpha Booster Vest(アルファブースターベスト)」。
寒がりな黒澤さんが、"きちんと温かい"をテーマにデザイン。アクティブに動いたときに一貫した暖かさを保ちながら、通気性も確保できる機能素材のPolartec(R)Alpha(R)Directを使用。裏地が不要なのも特徴で、通気性のアップと軽量化に一役買っています。
深めの衿ぐりは薄手のフーディやスタンドカラーのインナーと重ね着をしてもストレスがありません。また、一般的なベストに比べて肩先までしっかり覆えるデザインに仕上げているため、保温効果が高いのも特徴です。
ハンドウォーマーにもなる大きめのポケットで、指先が冷えたときもサッと暖をとれます
【Merino Flannel Basic Cap】定番キャップを秋冬仕様にアップデート
最後に紹介するのは、看板商品の「Basic Cap(ベーシックキャップ)」を秋冬仕様にアップデートした「Merino Flannel Basic Cap(メリノフランネルベーシックキャップ)」。
オーストラリア産のメリノウールを使ったフランネル生地を使用しており、従来のキャップに柔らかさと暖かさをプラスしました。メリノウールの特徴である高い保温性、通気性、調湿性、高い防臭力(抗菌性)も備えており、アウトドアにぴったり。また、ウォッシャブルなのでお手入れがしやすいのも魅力です。
頭回り約59cmと少しゆったりめにつくられており、ゴムでサイズ調整が可能。「実は頭が大きいからなかなかサイズが合うおしゃれなキャップがない…」という人にも救世主になりそう!
2025年は新たなチャレンジが満載!ますます目が離せません
2025年にかけて、いくつかの新製品をリリースする予定がある、と黒澤さん。
中でも注目は、ブランドとして初めて使用する素材、
「PERTEX(R)」の20デニールEQUILIBRIUMを採用した軽量で耐久性にすぐれたアノラックと、「デイハイクではバックパックがなくても快適に歩けるのでは?」というコンセプトから生まれた、
山歩き対応のスリングバッグ。
さらに、2025年は新しいWebサイトのオープンやアトリエでのイベント開催なども計画中。ブランドの理念や製品へのこだわりに触れて、ますますリッジマウンテンギアに沼る人が増えそう。Instagramで最新情報もチェックしてみて。
公式Instagramはこちら:
RIDGE MOUNTAIN GEAR