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編集部のお気に入り

ご当地限定がズルい!モンベル「ウイックロンTシャツ」は単なる山着じゃないのです

hinata編集部員が、お気に入りアイテムへの愛を語る連載「編集部のお気に入り」。百名山登頂を目指す松本が紹介するのは、モンベルの定番「ウイックロンTシャツ」です。メーカー独自素材の「ウイックロン」が、代わりの効かない快適な着心地を実現。旅先でご当地版を見かけるたびに物欲を刺激され、6枚目の入手をもくろんでいるのでした。

アウトドアウェアは「速乾性」で選びたい

ウィックロンTを山で着ている筆者
春~秋は登山を楽しんでいる筆者。荷物のパッキングと同じくらい大切なのが、ウェア選びです。登山を始めたばかりのころ、登っているときにかいた汗が休憩中に冷え、体温が奪われるといった経験をしてから、Tシャツを選ぶ際は「速乾性」を一番に重視するようになりました。 山で試したさまざまなTシャツの中で、最も気持ちよく着こなすことができたのが、モンベルの「ウイックロンTシャツ」。アウトドアパーソンに長年愛され続けているベストセラーです。具体的にどんなところが他のウェアと違うのか、筆者の偏愛ポイントを紹介します。

モンベルの高機能素材「ウイックロン」とは

モンベル ウィックロンTシャツ
「夏の快適素材」と銘打たれたウイックロン。アウトドアウェアの素材開発を続けてきたモンベルが誇る、ブランドを代表する高機能素材です。化学繊維でありながら、コットンのようなやわらかい肌触りと優しい風合いを実現。優れた「速乾性」と「通気性」を兼ね備えています。
生地の素材
「速乾性」の秘密は、「吸水拡散性」にあり。水分を吸い上げ、生地の表面に拡散させる性能のことを指します。ウイックロンは、細かい繊維のすき間を液体が移動する「毛細管現象」を利用し、水分を外部にすばやく拡散。汗が乾きやすいのはもちろん、洗濯をして干すときも短時間で乾いてくれます。コットン素材のTシャツと比べ、約半分の時間で乾いてしまうのだとか。 またウイックロンは、天然繊維や他の化学繊維とは異なる特殊な紡績方法を採用しています。一般的な紡績糸よりも「毛羽(けば)」が少なく、高い通気性を提供。毛玉もできにくいため、耐久性に優れています。
Tシャツ裏側
アウトドアで着るときに気になる「紫外線」と「におい」にもしっかり対応。通気性を失うことなく、紫外線遮蔽率を確保する編み方を採用しており、白色の生地でも90%以上の高いUVカット効果を発揮します。また繊維には、光に当たることでにおいの元を分解する「光触媒効果」を持った粒子が練り込まれており、洗濯を繰り返しても持続する半永久的な消臭効果を有します。

集めたくなる豊富なデザインとカラバリも魅力!

「ウイックロンTシャツ」の大きな魅力が、バリエーションがとにかく豊富なこと。ブランドのマスコットキャラクター「モンタベア」モチーフや、「山の版画家」として知られる畦地梅太郎さんの作品が描かれたものなど、ラインナップは150以上(2024年1月現在)。カラー展開もデザイン同様豊富なため、きっとお気に入りの1枚が見つかるはず。中には自然保護活動団体を支援できる「寄付つきTシャツ」として販売されているものもあります。 ここでは、父から譲り受けた2つの「ウイックロンTシャツ」を紹介!

「山の道具」Tシャツ

「山の道具」Tシャツ
こちらは、山の道具が縦に並んだユニークなデザインの1枚。バックプリントとして、「登山靴、ピッケル、シェラカップ、テント、寝袋」が描かれています。父のお下がりのTシャツですが、何度使ってもいまだにへたらず、毛玉もありません。10年以上前に購入したとは信じられないほどの状態の良さで、ウイックロンの耐久性の高さを実感させられます。

「岳」Tシャツ

「岳」Tシャツ
こちらも父のお下がりTシャツ。「岳」の1文字が背中に大きくプリントされた、渋すぎる1枚です。登山者としてはまだまだ未熟な私ですが、これを着て山に入ると一人前になったかのような錯覚を抱きます。こちらも長年着ていますが、新品と比べても遜色ないほどの状態の良さ。

お土産にもぴったり!ご当地デザインTシャツ

「ウイックロンTシャツ」最大のお気に入りポイントは、ご当地デザインが豊富にあること。全国各地のモンベルストアで、店舗限定・地域限定のTシャツが販売されているのです。また日本アルプスを始めとする山小屋にも、そこでしか手に入らない限定Tシャツが存在。愛用する3枚の「ご当地ウイックロン」を紹介します。

モンベル「南阿蘇店」限定Tシャツ

阿蘇山とその周辺に生息するオオルリシジミ
こちらは、熊本のモンベルストアで購入した1枚。帰省中、自宅からパジャマを持参するのを忘れてしまい困っていたところ、立ち寄った「モンベル南阿蘇店」で見つけました。色は自分史上初の鮮やかなブルーをチョイス。雄大な阿蘇の山容と、周辺に生息する絶滅危惧種の蝶「オオルリシジミ」がデザインされています。寝苦しい熱帯夜も、サラサラ素材のウィックロンTシャツで快適に眠ることができました。

槍ヶ岳山荘オリジナルTシャツ

「槍」Tシャツ
こちらは北アルプス・槍ヶ岳の「槍ヶ岳山荘」で購入した1枚。登山を始めて以来、ずっと憧れていた山に登れたうれしさのあまり、値段も見ずに買ってしまいました。「槍」の1文字が胸元に大きく書かれた渋いデザインがたまりません。
「槍」Tシャツを着て槍ヶ岳山頂で1枚
この日は強風×濃霧というあいにくの天気で、山頂は歯が鳴るほどの寒さでしたが、ウイックロンTシャツ1枚で山頂標識と記念撮影。霧により、Tシャツはかなり湿ってしまったものの、テントに戻ってしばらく経った頃には、カラカラに乾いてくれました。今度は快晴の槍ヶ岳を狙って、この「槍T」でリベンジしたい…!

白馬山荘オリジナルTシャツ

白馬岳Tシャツ
こちらは白馬岳山頂直下の「白馬山荘」で購入した1枚。支配人自らデザインしたという小屋のマスコットキャラクター「白馬雷蔵(らいぞう)」がプリントされています。初めて1人で泊まりがけの縦走をした際に出会った、思い出の1枚です。ライトグレー地に冬毛を思わせる白の「白馬雷蔵」、そしてライチョウを象徴する目の上の赤色がワンポイントで効いていて、カラーリングもお気に入り。すれ違う登山者が「かわいい!」と声を掛けてくれることも多く、着ているだけで気分が上がるようなお気に入りの1枚です。
白馬岳Tシャツと白馬三山
その土地を象徴する風景や動植物が描かれた、オリジナリティ溢れる「ご当地ウイックロンTシャツ」。モンベルストアに立ち寄ったら、ぜひ探してみてください。旅のお土産として、アウトドア好きのあの人に贈るのもよろこばれるかも! なんとこのご当地ウイックロンTシャツ、海外版もあるそう。公式サイトでは、本場・ヨーロッパアルプスの名峰の数々がデザインされたTシャツが紹介されています。海外旅行の目的の1つになりそう...!

ご当地デザインTシャツはこちら

ちなみにサイズ感は…

ウィックロンT サイズ
Tシャツの種類によって、男性用・女性用・男女兼用の3つに分かれています。160cm標準体型女性の筆者は、ピッタリ着るなら男女兼用のSサイズ、ゆとりを持って着るなら男女兼用のMサイズといった具合でした。ぜひ店頭で着用のうえ、サイズ感を確認してみてください。

日常&アウトドアでこれからもお世話になります!

ウィックロンT
ベタつきや汗冷え、においなど、アウトドアや夏の日常生活でぶつかる課題を1枚で解決してくれる「ウイックロンTシャツ」。一度その快適さを味わうと、他のTシャツに浮気することはなかなか難しくなります。豊富なバリエーションで所有欲を刺激され、気づけば「ウイックロン沼」にハマっていること間違いなし! 「ウイックロン」シリーズにはソックスやグローブ、ハットなど、Tシャツの他にもさまざまなアイテムがあります。自分のアウトドアスタイルに合わせて、取り入れてみてはいかがでしょうか。

夏の快適素材「ウイックロン」

編集部のお気に入り

hinata編集部員が、お気に入りのアイテムや、普段の生活でついオススメしたくなってしまったモノ・コトについて好き勝手につぶやく連載企画。



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