【人気インフルエンサーが伝授】もう余らせない!おいしい&簡単「アウトドアスパイス」活用術
キャンパーが大好きな「アウトドアスパイス」。これさえあればあら不思議!誰でもいつでもあっという間においしいキャンプ飯ができる調味料です。とはいえ、いつも余らせちゃうし、同じ料理ばかりで飽きちゃうし…。なんていう悩みも多いのでは?そこで今回は、5組の人気インフルエンサーが、定番アウトドアスパイスを使うアレンジレシピを伝授。つくる料理は「世界のご当地グルメ」。ほら、おうちでも試してみたいでしょ!
人気インフルエンサー5組が「おなじみスパイス」で世界の料理をキャンプ飯に!
キャンプ飯のお供として欠かせない「アウトドアスパイス」。とはいえ、なかなか使い切れずに、余らせてしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みをもつキャンパーに朗報!今回は、アウトドアスパイスでアレンジが楽しめる世界のご当地グルメレシピを紹介します。教えてくれるのは5組のキャンプ系インフルエンサー。キャンプはもちろん、普段の料理でも活躍する活用術は必見です。
教えてくれたのはこの人たち!
左:ファミ柴さん(@famcam_shiba1) 右:SAEさん(@_saecam_)
【左】
ファミ柴さん:子連れでもできるシンプルなキャンプスタイルが信条の、ファミ柴さん(写真右)とファミリー。愛犬と一緒にいろんなところへ出かけたい! と始めたキャンプ歴は6年目。よくつくるキャンプ飯はアヒージョ。
@famcam_shiba1
【右】
SAEさん:幼いころからキャンプに親しむ、SAEさん(写真右)とファミリー。夏はSUP、冬はスノーボードとキャンプ以外のアクティブな趣味ももつ。キャンプでは、事前に仕込んだ肉を焼くだけなど、時短料理が基本。
@_saecam_左:なゆキャンさん(@nayu_yasai) 中央:たなか夫婦さん(@jeep_de_camp) 右:Jennyさん(@jenny.h.camp)
【左】
なゆキャンさん:キャンプデビューは0歳。気づいたらキャンプ場にいる生活に。焚き火で暖をとりながらキャンプ飯を思いっきり食べることに幸せを感じていて、よくつくるのはスパイスカレー。
@nayu_yasai
【中央】
たなか夫婦:2019年に夫婦でキャンプをスタート。色や素材などの統一感にこだわり、アーバンライクなキャンプスタイルを目指す。サムギョプサルなどみんなでシェアしやすいキャンプ飯が好み。
@jeep_de_camp
【右】
Jennyさん:キャンプ歴約15年。スノーボード、SUP、サーフスケート、釣りもするアクティブ派。湖畔や海キャンプができる絶景キャンプ場を探すのが好き。よくつくるキャンプ飯は焚き火ベーコン。
@jenny.h.camp
【ほりにし ブラック】韓国・チーズタッカルビをアレンジ(ファミ柴さん)
韓国料理といえば甘辛だれ、そしてチーズ。「チーズタッカルビ」はその代名詞的料理!
今回はチーズタッカルビに欠かせないチーズソースに「ほりにし ブラック」を投入!
ほりにし ブラックの燻製岩塩による個性的な風味がチーズに混ざることでまろやかになり、コチュジャンの辛味とよく合います。ディップスタイルにすることでシンプルな「タッカルビ」と「チーズタッカルビ」2つの味が楽しめるのもうれしいところ!
<チーズタッカルビのレシピ>チーズと「ほりにし ブラック」をしっかりまぜまぜ!
【材料(2人分)】
- 鶏もも:約400g(大きめの唐揚げぐらいにカット)
- タマネギ:1/2玉(くし切り)
- キャベツ:1/4玉(ざく切り)
- 白ゴマ:適量
たれ
- コチュジャン:大さじ5
- しょうゆ:大さじ1
- 酒:大さじ1
- はちみつ:小さじ1/2
- おろしニンニク(チューブ):小さじ1
チーズソース
- ほりにし ブラック:適量
- ピザチーズ:200g
- 小麦粉:適量
- 牛乳:適量
【つくり方】
タッカルビ
【1】タマネギ・鶏もも・キャベツの順に炒める(今回は鉄板マルチグリドルで)
【2】【1】にたれを絡ませ炒める
【3】お好みで白ゴマを振り完成
チーズソース
【4】ピザチーズを鍋(今回はスキレット)に入れ、小麦粉をまぶす
【5】弱火にかけながら、牛乳を少しずつ注いでのばす
【6】「ほりにし ブラック」を混ぜて完成
具材の種類は少なく、シンプルに!
あれもこれもと欲張らずに、なるべく材料の種類を増やしすぎないようにするとつくりやすくなります。気をつけるのは、鶏ももの生焼けを防ぐために、たれを入れたあと、アルミホイルなどでしっかりフタをして蒸し焼きにすること。
チーズソースの牛乳は、一度にたくさん入れず、少量ずつ分け入れると濃度が調整しやすいはずです。
【ほりにし】イタリア・アクアパッツァをアレンジ(ファミ柴さん)
イタリア南部エリアでは魚介類を使う料理が多く、「アクアパッツァ」もその一つ。船上での調理時に水がバシャバシャする様子から「暴れる水」という意味のこの名前がつけられたという説もある、ナポリ地方の漁師飯です。
ハードルが高い料理のようにも感じますが、ざっくりパパッとつくる漁師飯だと考えれば、気軽に挑戦できるはず。20種類以上のスパイスや調味料をブレンドした「ほりにし」を使うことで味付けもお手軽になるのです。
<アクアパッツァのレシピ>「ほりにし」の2度使いで魚の味が際立つ!
【材料(2人分)】
- ほりにし:小さじ1
- ホウボウ:1尾
- アサリ:1パック
- ハマグリ:適量
- ニンニク:2片
- ミニトマト:5個
- オリーブオイル:適量
- ブラックオリーブ:適量
- 水:適量(魚の底にかかるぐらい)
- アスパラ:太め3本
- タイム:適量
- イタリアンパセリ:適量(粗みじん)
【つくり方】
下準備
- ホウボウの腹の中をきれいに洗って水分をふき取り、鱗をとる
- アサリ・ハマグリを砂抜きをする
- ニンニクの皮をむき、潰す
- ミニトマト・アスパラをカットする
【1】フライパンにオリーブオイルを入れニンニクを炒める。ニンニクの香りがたったら「ほりにし」を入れ、軽く火にかける
【2】ホウボウを両面焼く
【3】水と具材を入れフタをして蒸す。アサリが開いたら、さらに「ほりにし」で味を整え軽く煮込む
【4】別でグリルしたアスパラを盛る(今回はスキレットで)
【5】お好みでイタリアンパセリを振って完成
魚は切り身を使ってもOK!
まるまる1尾の魚を用意するのが大変な場合は、白身魚の切り身で代用可能。タイを使うのが一般的ではありますが、今回はクセが少なく、より甘みのあるホウボウでアレンジしてみました。「ほりにし」の風味が、ホウボウの甘みを際立たせてくれるのです。
通常、下味や最後に振りかける使い方が多いスパイスですが、煮込みに使うことで、より手軽に挑戦できるレシピに変身。簡単な盛り付け工程もあるので、子どもと一緒に楽しむのもおすすめです!
【黒瀬のスパイス】チュニジア・オジャをアレンジ(SAEさん)
アフリカ大陸の北部、地中海に面したチュニジアの料理は多種多様。フランス、スペイン、イタリアやエジプトなど、地中海沿岸諸国の伝統料理のエッセンスが伝わっています。
そんなチュニジア料理の定番「オジャ」はオムレツという意味の、トマトや唐辛子ペーストで食材を煮込み、最後に卵を落とす料理です。今回は唐辛子ペーストの代わりに「黒瀬のスパイス」を使用!これで簡単にスパイシーな味付けが実現します。
<オジャのレシピ>「黒瀬のスパイス」でコクをプラス!
【材料(2人分)】
- 黒瀬のスパイス:小さじ1
- パスタソース(アラビアータ):1パック
- 卵:2個
- カッテージチーズ:50g
- バケット:適量
- パセリ:適量(粗みじん)
【つくり方】
【1】トマトソースを鍋で煮詰める(今回はスキレットで)
【2】「黒瀬のスパイス」を入れて軽く煮る
【3】卵を落とし、フタをして火を入れる
【4】カッテージチーズを散らす。お好みでパセリを散らす
【5】バケットを添えて完成
トマトソースは市販のもので手軽に!
チュニジアでは唐辛子ペースト(ハリッサ)を使いますが、それを「黒瀬のスパイス」に変えることでお手軽に!
キャンプ飯は簡単につくれることも重要なので、ベースのトマトソースは市販のパスタソースで代用。それをしっかり煮詰めてうまみとコクを出すのがおいしく仕上げるコツです。スパイシーすぎても黄身とチーズを混ぜればマイルドに味変可能です。
【マキシマム】ペルー・セビーチェをアレンジ(なゆキャンさん)
旅行業界のアカデミー賞とも称される「ワールド・トラベル・アワード」。その「世界で最も美食を楽しめる国」部門で2022年までの10年間に9度も最優秀賞を受賞しているのがペルーです。
生の魚介類を使う「セビーチェ」は、海岸地域でインカ帝国時代の前からつくられていたといわれるペルーの伝統料理。通常はニンニクや唐辛子を使いますが、このレシピでは出汁や香辛料がふんだんに入った「マキシマム」で代用。
ライムでマリネにした食材の爽やかな酸味に奥深いスパイシーさが加わり、味がグッと締まります。
<セビーチェのレシピ>「マキシマム」をマリネ液として活用
【材料(2人分)】
- マキシマム:小さじ1
- タイ(柵):150g
- タコ(刺身用):100g
- イカ(刺身用):50g
- ライム:1/2個
- オリーブオイル(バージン):大さじ1
- 赤タマネギ:1/8玉(角切り ※タマネギでも可)
- キュウリ:1本(角切り)
- パプリカ(黄):1/4個(角切り)
- セロリの葉(新鮮なもの):適量(粗みじん)
- パクチー:適量
【つくり方】
下準備
- タイの水分をよくふき取り、ぶつ切りにする
- 赤タマネギをカットし、水にさらして辛味をとる
- キュウリとパプリカをカットする ※キュウリはタネをとると食感が増す
【1】「マキシマム」・ライム・オリーブオイルをよく混ぜてマリネ液をつくる
【2】具材を【1】で和える
【3】パクチー・ライムとともに盛り付けて完成
マリネ液の「乳化」が味の決め手
アウトドアではなかなか見かけない鮮魚を使う料理ですが、香菜(パクチー)を入れることで臭みも気になりません。おいしく仕上げるコツは、マリネ液をしっかり混ぜて乳化させること。スパイス、オリーブオイル、ライムの味が一体化されて、具材ともよく絡みます。
また、具材のカットの大きさをそろえると、口に入れたときの一体感が生まれます。生魚を使っているので、調理後はすぐに食べることも大切です。
【バカまぶし】メキシコ・タコスをアレンジ(たなか夫婦さん)
2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されたメキシコの伝統料理。なかでも代表的なものが「タコス」です。現地ではみんなが集まったときにわいわいと楽しむ料理とされているので、グループやファミリーキャンプにぴったり!
サルサやペッパーソース、ハバネロなどメキシコには辛い調味料が多い印象ですが、今回は肉のうまみとの相性に注目して「バカまぶし」を使用。ステーキ肉を豪快に使って、食べ応え十分!
<タコスのレシピ>「バカまぶし」が肉の味を引き出す
【材料(2人分)】
- バカまぶし:適量(全面に均一にかかるぐらい)
- 牛ステーキ肉(サーロイン):200g
- タコスの皮:4枚(トルティーヤでも可)
- キャベツ:1/8玉(千切り)
- シュレットチーズ(生食用):100g
- ミニトマト:8個(1/4カット)
- グリーンリーフ:4枚(大きめに手で千切る)
- アボカド:1個(角切り)
- ホットソース:適量 ※ケチャップとペッパーソースを混ぜたもの
- アリオリソース:適量 ※マヨネーズ・すりおろしニンニク・牛乳を混ぜたもの
【つくり方】
【1】具材を用意する
- 牛ステーキを角切りにし、「バカまぶし」で味付けして焼く(今回はスキレットで)
- 野菜をそれぞれカットする
【2】タコスの皮を温め(今回は鉄板マルチグリドル)、具材を挟む
【3】お好みでソースをかけて完成
具材は大きめカットでワイルドに!
ひき肉ではなくアウトドアらしいステーキ肉を使うワイルドなタコスだから、具材は大きめカットで迫力を楽しむのがおすすめ。肉の存在感が強ければ強いほど、それに合わせた「バカまぶし」のクミンも効いてきます。
火入れも楽で食べやすくもなるので、調理時は肉をカットしてから焼くのがおすすめ。ほかの具材は好みに合わせて挟んで召し上がれ!
【UMAMI BARBECUE RUB】アメリカ・バッファローチキンをアレンジ(Jennyさん)
アメリカの料理といえば、ハンバーガーのようなワンハンドフードや肉料理&こってりとした味付けといったイメージ。
「バッファローチキン」もニューヨークのバッファロー地区で生まれた、ワンハンドでいけるこってり味の鶏肉料理です。
辛味や酸味が効いた手羽先はビールとも相性抜群で、現地ではスポーツ観戦時のお供としても定番。今回は「UMAMI BARBECUE RUB」だけで味が整う簡単なつくり方を伝授します!
<バッファローチキンのレシピ>「UMAMI BARBECUE RUB」をすり込んで準備!
【材料(2人分)】
- UMAMI BARBECUE RUB:適量(手羽先全体にかかる量)
- 手羽先:8本
マリネ液
- はちみつ:小さじ1.5
- 赤ワイン:小さじ1
- オリーブオイル:大さじ1
- ライム:1/2個
【つくり方】
【1】手羽先の骨に沿って包丁を入れて開く
【2】手羽先にたっぷりと「UMAMI BARBECUE RUB」をすり込む
【3】マリネ液をつくり、【2】を6時間ほど漬ける(フリーザーパックなどに仕込んでおくとキャンプの持ち運びに便利)
【4】表面がカリッとするまで焼く(今回は鉄板マルチグリドルで)
【5】ライムを添えて完成
出発前に準備しておけば、キャンプ場では焼くだけ!
「UMAMI BARBECUE RUB」をまぶして漬け込むことでしっかり味がつくので、あらかじめ仕込んでおけば、あとは焼くだけ、というお手軽さ。キャンプ前夜に用意して、サイトに着いたらすぐ調理して乾杯!なんていう楽しみ方もできます。
手羽先を下処理することで食べやすく、火の通りが早くなるのも押さえておきたいポイント。赤ワインと柑橘の酸味を加えることで爽やかな味わいもプラスされ、飽きのない味わいに仕上がります。
世界のご当地グルメで「アウトドアスパイス」がもっと楽しくなる!
なじみ深いアウトドアスパイスで「世界のご当地グルメ」をアレンジするレシピはいかがでしたか?こんなに簡単にいつもと違うキャンプ飯をつくれたら、キャンプはもちろん、おうちでの献立も脱マンネリ間違いなし。
今まで以上にアウトドアスパイスが活躍するタイミングが増えるので、「余らせちゃう問題」も楽しくクリアできるはず!みなさんもぜひ、アウトドアスパイスを使うアレンジレシピをいろいろ試してみてください。
今回の料理を監修してくれたのはこの人!
フードコーディネイター/合同会社good morning代表
南雲智幸
アウトドアブランド「ogawa」の運営するカフェレストラン「ogawa GRAND lodge CAFE」でシェフを務めた。現在はフリーランスとして、キャンプ料理を中心にレシピ開発やフードスタイリングを手掛ける。
お味はいかに?hinata編集部のリアルな感想をYouTubeでチェック!