【おこもりキャンプ成功法】冬を最大限楽しむ!テント内の「空間づくり」テクニック
特にキャンプ場があるような自然の中では、しっかり冷え込む季節になりました。キャンパーのみなさんも冬支度が忙しくなってきたのではないでしょうか。そこで今回は、冬に人気の「おこもりキャンプ」で活躍するギアを徹底紹介。テントの中でまったり過ごすからこそ選ぶべき、道具や楽しみ方のコツまでお届けします!
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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「おこもりキャンプ」ってどんなスタイル?
寒さが気になる冬も目前!とはいえ、キャンパーならこの季節もフィールドで遊びたいはずです。
そこでキャンプ好きがこぞって楽しんでいるのが「おこもりキャンプ」。テントの中にこもって、ぬくぬくとした時間を過ごすキャンプスタイルです。
普通のキャンプとおこもりキャンプの最大の違いは、テント内を「自宅のようなインテリア」で構築すること。
冬ならコタツやラグを設置してみたりと、豪華で快適なギアを並べることで、「アウトドアの非日常感」と「リラックスできる空間」のいいところ取りを満喫できるのが魅力です。
とはいえ、はじめてのおこもりキャンプにはどのようなギアをそろえればいいのか悩む人も多いかもしれません。
充実おこもり時間を叶える「道具」がコレ!
そこでここからは、おこもりキャンプを成功させるための「おすすめギア」をまとめて紹介!
まず心がけたいのが、「ギアに統一感をもたせる」こと。それぞれの大きさ・高さや、カラーリング、素材感などにまとまりがあれば、自宅のリビングのような雰囲気に!いつものキャンプよりもリラックスできる空間に仕上げられるというわけです。
とはいえ、この条件にこだわりすぎる必要もありません。あくまでも「前提」として、楽しくギア選びをすることも重要です。
おこもりキャンプの主役「テント」は大型を!
まずはなんと言っても重要なのがテント選び。
こちらのホールアースの「アースドーム 240 SC」(税込3万2890円)のように、約幅260×奥行き490×高さ180cm(フライシートサイズ)とデュオでゆったりと使える大きなテントがおすすめです。
インナーテントも、幅240×奥行き240×高さ175cmと余裕のサイズ。大人2人が横になっても広さは十分!
寝室側には左右にベンチレーターをレイアウト。幕内の換気を促進してくれるので、おこもりキャンプでも嫌な蒸れも気になりません。
設営が簡単なのも魅力。青や赤など色付けされたポールを同色のスリーブに通すだけ。ユーザーに親切な構造なので、初めての設営でも悩まずに進められるはずです。
次に重要なのがマット選びです。こちらのホールアース「チャンバーマット」(200×200cm)のように、テントに合わせた大判のものを使うのがおすすめです。
四辺にはベルクロで立ち上げられる構造が採用されています。水などの侵入も防げるので安心感も大!
底面には撥水加工を施した、耐水圧2000mmを誇るポリエステル製の生地を採用。朝露などでテント内が湿ってしまうような不快感からも守ってくれます。
ポリエチレンフォームが内包されているのも魅力の一つ。5mmの厚さによって、じっと座っていても快適な高いクッション性が実現されています。
前述のアースドーム 240 SCのインナーテントにピッタリと収まるサイズなので、芝生や前室はもちろん、寝室に敷いて快適なスペースを実現するのもあり!
表生地にも撥水加工が施されているので、ドリンクなどををこぼしてしも染み込んでしまう心配もありません。
「ロースタイル」が使いやすい!
テントの中で長時間を過ごすおこもりキャンプでは、なるべく背の低いギアを選んで圧迫感を減らすのがベターです。
そこでおすすめなのが、ホールアースの「シラキ リビングテーブル 90/4」です。40〜70cmの範囲で4段階の高さ調整ができるので、ロースタイルで満喫したい人にも不足なし!90×60cmの天板はデュオキャンプにももってこいです。
高さ調整用の脚は天板の中に収納できるので、収納時などもスペースを圧迫しません。すべての脚には汚れやがたつきを防いでくれるエンドキャップが付属します。
2つ折りにできてハンドルも備えられているので、持ち運びも楽々。約幅60×奥行き6.5×高さ45cmにまとめられるので、トランクスペースの空いているところにもスッと収まるはずです。
最も低い40cmで使用した状態がこちら。まったり過ごしたいおこもりキャンプでも圧迫感を与えていません。
テント内で使用しても邪魔になりにくい天板サイズで、食事や作業もはかどること間違いなしです。
シラキ リビングテーブル 90/4とマッチするのが、ホールアースの「ハイバック ボンファイヤーチェア」です。
その名の通りゆったりと座れる高い背もたれが特徴で、座り心地は抜群。おこもりキャンプ中にずっと腰掛けていたくなるような逸品です。
座面高は約13cmと、かなりのロースタイル。極限まで地面に近く、あぐらをかくことも可能です。
高級感と肌割りの良さを演出している、竹集成材を用いたアームレストもうれしいところ。
折りたたみ時は約幅14×奥行き22×高さ66cmとコンパクトに。約3.5kgなので力の弱い人でも片手で持ち運べます。
ポリエステル製のシート生地には難燃加工が施されているので、火の粉が付着しても燃え広がりにくく安心。高さ・強さともに、焚き火シーンにも適した仕上がりです。
こちらはチェアの座り心地をもっと快適にしてくれる、ホールアースの「ハニーゲルクッション」です。
背もたれや座面に装着できる幅42×奥行38cmサイズ。
蜂の巣のような形状のハニカム構造クッションが内包されています。これを上下2層で採用することで、優れたクッション性を獲得!
このような体圧を分散してくれるクッションがあれば、おこもりキャンプでもずっとリラックスして座っていられるはずです。
カバーの裏地には滑り止めのラバーもデザインされています。クッションが少しずれるのは意外と大きなストレスになるので、このような気の利いたディテールはありがたいところです。
調理器具はひと通り用意しておこう!
おこもりキャンプにも欠かせないのが「グルメタイム」!せっかくゆっくり過ごすなら、調理器具には手間なく使えるものを用意するのがおすすめです。
熱源はカセットコンロを。イワタニの「カセットフー タフまる」なら、オリーブやベージュなどミリタリーな配色でキャンプサイトにもマッチするはずです。幅341×奥行き283×高さ129mmとコンパクトなので、シラキ リビングテーブル 90/4の上でも違和感なく使用できます。
耐荷重は約20kgで、30cmサイズのダッチオーブンを載せられるタフさも魅力の一つ。
風邪の影響を受けにくい「ダブル風防ユニット」も搭載しているので、アウトドアシーンで火が消えてしまうこともありません。
キャリングケースが付属のもキャンプ向きの理由です。
ケースと本体を合わせても重量は約3.6kgなので、軽々と持ち運びOK!ケースの武骨なカラーリングもキャンパー心をくすぐります。
カセットフー タフまると一緒に使いたい調理器具が、こちらのホールアース「オモテナシクッキングセット」です。
ステンレス製の21cm鍋、同じくステンレス製の17cm鍋、25.5cmフライパン、ハンドル、バスケットと、キャンプ飯を作るための器具が一式そろえられています。
鉄製のフライパンは55mmの深さがあり、スープなどの調理もお手のもの。
ハンドルはくるくるとひねるだけで簡単に着脱OK。収納時に困ることはありません。
鍋は大小ともにふた付き。どちらかで煮物をつくり、予熱で火を通している間にもう片方で調理する、なんていう使い方も可能。ソロやデュオはもちろんのこと、グループやファミリーキャンプでも役立つセットです。
今冬のキャンプはテントにこもってみよう!
以上、寒〜いこの季節だからこそ楽しみたい「おこもりキャンプ」に使いたいおすすめギアを紹介しました。
いつもは寒さで冬キャンプを諦めていた人も、今冬は快適なおこもりキャンプでアウトドア遊びを満喫してはいかがでしょうか。ここで紹介したもののほかにもさまざまなおこもりキャンプ的ギアが登場しているので、好みをみつけて自分らしさを楽しんでみてください。
撮影/Tat