シェラカップで蒸し料理を堪能！この冬は「蒸しぇら」が欠かせない

ありそうでなかった「キャンプ×セイロ」発想。それを形にしたのが、CAMPOOPARTSの北野さんです。まずは目からウロコなギアの開発バックグラウンドを聞いてみました。 自ら本格的なアウトドアも楽しんでいる北野さん、もともとメスティンなどに網を敷いて蒸し料理をしていたこともあるそうですが、「余分な水分でべちゃつく」のが難点でした。でも、「キャンプ飯ってどうしても肉や炒め物など脂っこくなることが多いので、さっぱり食べられる蒸し料理をおいしくできる道具が欲しかった」んだとか。「キャンプ場に行く前って、地元の直売所や道の駅で新鮮な野菜を買うことも多いでしょ？それを蒸して食べたら甘くておいしいんですよね」と、聞くだけでよだれが出そうなお話も…。 そこで、シェラカップを蒸し器にしたら…と、シェラカップに合うサイズのフタとセイロを開発。セイロ自体も、今は市販で直径13cmや15cmを探すのが意外と難しく、シェラカップにジャストフィットして持ち運びもしやすいコンパクトなこのサイズは蒸しぇらの大きな特長です。 シェラカップとセイロを使って蒸した結果は大成功！べちゃつかずおいしい蒸し料理が簡単にできるようになりました。

北野さんのお話でもちらりと述べた通り、「蒸すだけ」ならメスティンやダッチオーブンを使ってもできないことはありません。でも、セイロの良さを調べてみるとこんなにありました。

• 木が余分な蒸気を吸ってくれるから食材がべしゃっとならない
• 蒸気で蒸し上げるからふんわりする
• 水やお湯に食材が浸からないから食材のうまみがギュッと凝縮される
• 濃い味付けをしなくても素材のうまみが引き出される
• 肉を蒸しても脂が落ちるからさっぱり
• セイロに食材を入れて火にかけるだけとシンプル、簡単！
• 蒸してる間にほかの事ができる
• 1回で複数の料理が作れる！

書き出してみると、改めてセイロってすごい。シンプルながら、素材も形状も考え抜かれたものだったと実感します。

蒸しぇらに使えるシェラカップは以下の通り。

• 330・480サイズ
• 外径約120mm、内径φ113ｍｍ以下

おすすめは480サイズの深型シェラカップで、これなら300メモリまで水を入れておけば12～13分は蒸し続けられるそう。水が少ないといつの間にか空焚きになってしまうので注意です。 セイロの直径が13㎝と15㎝の2サイズがありますが、シェラカップとセイロをフィットさせられる専用のフタが付いているので、シェラカップが上記サイズであれば、セイロは13cmも15㎝も使えます。 蒸しぇら単体と、シェラカップとのセットがあるので、もしサイズに合うものがないという人はシェラカップセットをどうぞ！CAMPOOPARTSのロゴもかわいいオリジナルです。

家庭で作る蒸し料理の定番、豚肉と白菜のミルフィーユを作っている人を発見！ 蒸しぇらの見た目とコンパクトさに惹かれて購入したというpuchi_campさん。実際使ってみたところ、手入れも濡れた布で拭くだけと、簡単で使いやすいところもお気に入りだそうです。おいしそうな今回のレシピも教えてもらいました。 【材料】 ・白菜…1/6 ・豚肉…約10枚 ・ポン酢…適量　 （セイロ1段の場合。2段以降はセイロの数だけ倍に） 　 【作り方】 ① 白菜と豚肉を交互に重ねた後、まとめて5センチ幅に切る。 ② セイロを水でサッと濡らし、水気を切る。そこに隙間なく①を埋め、フタをする。 ③ シェラカップに3cm以上の水を入れて沸騰させる。 ④ お湯が沸いたらシェラカップの上に②が入った「蒸しぇら」を乗せる ⑤ 5分ほど蒸したら完成！ポン酢につけていただくのがおすすめ。 このレシピ、簡単なのに野菜とお肉で満足感も十分！puchi_campさんも「寒い日にはもってこいで、よくリピートしています！」と絶賛。

お次は、栗を丸ごと蒸している人を見つけました。これはおいしそう…！ mitokon1103さんは、「餅つきの時に餅米を蒸しているのを見て蒸し料理をしたいと思っていたところ、キャンプで蒸し料理ができる蒸しぇらを発見して‟コレだ！”と思った」のが購入のきっかけ。「古典的な調理器具であるセイロをシェラカップで使えるように工夫されているところ、コンパクトになるところがいいですね」と、蒸しぇらの魅力を語ってくれました。 この栗は「ポロタン」という渋皮がすぐに剥ける新品種だそう。蒸す前に、栗の皮に小さな穴(切れ込み)を入れるのが上手に蒸し上げるコツだそうです。味の感想は、「普通にゆでるより水臭くなくてほくほく！」。 ちなみに、京都にお住まいのmitokon1103さん、「今度は京野菜を蒸してみたい」そうです。それ、絶対おいしいやつ！

セイロといえば飲茶！というわけで、王道の肉まんを蒸している人を探したら、いました！ビールと一緒に楽しんでいる方が！ 「サイズ感の良さと、いろいろな食材を蒸すことができると思ったから」と15cmサイズを購入したnakata130さん。肉まんは、7～8分でいい感じに蒸し上がったそうです。感想を聞くと、「もちろんホカホカでおいしいです！肉まんもいいですが、ブチ込むだけでできるので温野菜も好きです」と、簡単さも気に入っている模様。 ただ、「ガスコンロで強火にしすぎたら蒸しぇらに火がついて焦げちゃったので、火力に要注意です」と注意事項も…。シェラカップのお湯さえ沸いてしまえば、湯気が上がる程度に火力は落としてもOK。天然木なので、うっかり直火で炙らないように注意が必要です。

お次は、愛犬のごはんを作っていたamurin.ranrenさんです。 「愛犬のご飯の手作りを初めて、悩みは旅行やキャンプでのご飯をどうするかでした。その時に蒸しぇらを見つけて、これなら家でもキャンプでも使えるし、栄養成分が損なわれず素材本来の味を楽しめるから体にも良いんじゃないかと思いました」と購入。 たしかに、犬のご飯は濃い味付けができませんが、蒸しぇらなら素材の味を引き出してくれるからシンプルでもおいしいはず！ 「実際に使ってみたところ、中型犬の愛犬たちにはサイズもちょうどよく、セイロの木の香りも移って匂いもいいのか、食いつき抜群。今では、セイロを見ると後をついて回るようになりました」とamurin.ranrenさん。蒸しぇらは犬にとってもたまらないギアみたいです！ ちなみに今回のレシピも教えてもらいました。 【材料】 馬肉 鶏（今回はハツ・肝・ササミ・ズリ） ブロッコリー 人参 かぼちゃ サツマイモ 各適宜 【作り方】 ① 肉は1口サイズに切る。 ② 野菜は、レンジで30秒ほど温める。 ③ ①②をセイロに入れてフタをし、シェラカップに湯を沸かして蒸しぇらで蒸す。 と、いたってシンプル。これなら人間が食べる蒸し野菜のついでの取り分けもできて一石二鳥！ 「キャンプでの料理の幅を広げたいと思っていたのも購入理由の1つ」と語るamurin.ranrenさん、作ってみたいものの一つに「豚肉と白菜のミルフィーユ」があるそうです。この機会にぜひpuchi_campさんのレシピ、お試しください！

最後に、蒸しぇらの生みの親・北野さんにおすすめレシピを伺いました。蒸し野菜、ステーキ、市販の蒸しパンなどいろいろ教えてもらった中で、圧倒的インパクトだったのが「蒸し寿司」です。 市販のパックのお寿司が、蒸すだけでおいしくなる！というので、いざ実践。写真は玉子、サーモン、穴子ですが、この他にもマグロ、ホタテ、エビ、イカ、タイがありました。 結論、「うまい」。全体的にはまずご飯がふっくらし、酢飯の香りが立つことでいっそう食欲をそそります。それぞれのネタは個体差がありますが、特におすすめは穴子や玉子など、すでに加熱されているもの。よりふっくら、やわらかくなっていました。 イカはふわふわに、口あたりがよくなって食べやすく。タイは淡白な分、木の香りがいっそう楽しめました。気になるワサビはほとんど主張せず。 「蒸してまずくなったものは今のところない」と北野さんが胸を張るのも納得。蒸しぇらと一夜を共にすれば、未知のおいしさに目覚められるかもしれません。

セイロのお手入れは基本的に濡れた布でしっかり拭くだけ。汚れがひどい時は薄めた洗剤などで洗ってしっかり水気を切り、完全に乾燥させます。 食材が付いたままだとそこからカビが発生しますし、連続で何度か使ったあとは奥まで水分が入り込んでいるので、「食材の付着はしっかり取る」「できれば陰干しなどして完全に乾燥させる」ことがポイントです。自宅に帰ったら、パッキングから取り出してベランダや庭で干してあげましょう。 【基本情報】 蒸しぇら13cm／蒸しぇら15cm セット内容：中華セイロ本体×2・フタ×1・蒸しぇらカッププレート×1 サイズ： [中華セイロ]φ13cm／φ15cm 素材： [中華セイロ]杉　 [蒸しぇらプレート]ステンレス ※適合シェラカップ：330・480サイズ外径：約120mm、内径φ113mm以下の物。お勧めは480サイズの深型シェラカップ。

今回、開発者からユーザーまでいろいろな人に話を聞いてわかったのは、「蒸す」のが簡単でおいしくて失敗がないという夢のような調理法ということ。鍋にお湯を沸かして大きなセイロを持って…というのはキャンプではなかなかやれませんが、蒸しぇらならシェラカップの上でできてお手軽。ソロやカップルはもちろん、ペットと一緒にキャンプする人にもおすすめです！