仕事帰りにキャンプデビューが叶う!「高架下キャンプ練習場」が秋葉原に出現!
線路の真下でキャンプデビューは意外に"アリ"!?駅徒歩10分、JR「高架下キャンプ練習場」に潜入
2022.07.04ノウハウ
「高架下でテント泊」。そう聞いただけでは「まさか、寝られるわけがない…」「本当に楽しいの…?」と疑問に思う人も多いでしょう。2022年5月某日、JR吉祥寺〜西荻窪駅間の高架下でキャンプ泊体験イベントが開催されました。hinata編集部はイベント2日目の会場に潜入。真上に電車が通る中で1泊した参加者に話を聞くと、キャンプ初心者にとって、意外なほどメリットだらけな「高架下キャンプ」の実態が見えました。
制作者
hinata編集部 中西優花
編集長。出版社にて月刊メンズファッション誌の編集を経て、hinata編集部へ。外で最高のお酒を飲むために、手軽なおつまみ作りはお任せあれ。キャンプと野球観戦をメインに、好きなものは広く深く。アウトドア以外にファッション、料理、美容など多ジャンルに興味あり。
Instagram:@yukantoi
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もくじ
知る人ぞ知る「高架下キャンプ練習場」
JR吉祥寺〜西荻窪間に期間限定の「手ぶらで行けるキャンプ練習場」が設置
「高架下キャンプ練習場」は、JR中央線吉祥寺〜西荻窪駅(東京都武蔵野市)間にある、高架下の空きスペースを活用した空間(この場所でのテストキャンプ実施は2022年5月に終了)。これからキャンプを始めようとしているビギナーや、車や免許がなくてもキャンプを楽しみたい首都圏近郊の人に向け、手ぶらでキャンプの基本スキルを練習する場として、現在実証実験中です。
練習場の入り口
練習場までは吉祥寺駅、西荻窪駅、どちらからでも歩いて10分ほど。本当に線路の真下なので、すぐ隣の道路には車・人の往来は多め。しかし、道路と練習場の間には柵が建てられ、外からは中の様子が見えないように仕切られているので、人の目は気になりません。
ソロからファミリーまで、10組程度が寝泊まりできる落ち着いた空間
こちらの施設は一般に向けてオープンしているわけでなく、「ジェイアール東日本都市開発」が検証的に、参加者を限定したテストキャンプを開催。大々的に看板が出されてはいないので、まるで秘密基地に入るようなワクワク感があります。
コンクリートの柱で仕切られた敷地内には、大小あわせて10程度のサイトが。ウッドデッキと人工芝が敷かれ、ペグダウンせずともテントが設営できるようになっています。
電車の通る真下でテント泊。参加者の感想は?
気になるのはやはり、電車の騒音。練習場の真上を通るJR中央線は、終電が0時過ぎと、遅くまで電車が通ります。テント泊をするのに支障はないのでしょうか。
2022年5月に開催された「テストキャンプ」イベント参加者に話を聞くと、意外にも「そこまで気にならない」という意見が多数。全くの無音というわけにはいきませんが、1時間も過ごせば慣れるとのこと。実際に取材中もたびたび電車が通りましたが、近くの人と会話も問題なくできました。
都心・駅近・手ぶらでOK。「賃貸の好物件」のような高架下キャンプのメリット
手軽にキャンプの雰囲気を掴める
イベントに参加していたファミリー
イベントに参加していた3人家族に話を聞くと、「キャンプは全く初めて」だそう。お子さんが「テントで寝てみたい!」と言ったのをきっかけに、イベントへの参加を決めました。
「電車で来られて、道具も全てレンタルできたのでかなりハードルが下がりました。本当に右も左もわからない状態なので、設営はスタッフの方に助けていただきましたが、キャンプというものの雰囲気がつかめたのは良かったです」(お父さん)。
お子さんが夜寝られるかが心配でしたが、昼間に遊んだり、慣れない設営をしたりで心地よい疲れがあったからか、すぐに寝付けました。
駅から近いので、いつでも買い出しにいける!
会場の中央には、共有の調理スペースが設置。バーナーやバーベキューグリルなど、調理器具一式がそろっていました。
調理台には、簡単にできるキャンプ飯のレシピブックを設置。食事のメニューを決めずに来ても、現地で食べたいものを考えてから買い出しに行けばOK。
そう、こちらの練習場は駅から徒歩圏内なので、もちろんコンビニやスーパーも徒歩数分の距離。食材の買い漏れや、洗面用品の忘れ物があってもすぐに買いにいけるのがうれしいポイント。参加者からも「都心から離れたキャンプ場と違って、万が一トラブルが起こっても、ひとまずどうにかなるだろう、という心強さがありがたい」という声が聞かれました。
高架下なので日陰がしっかり確保できる!
ある程度キャンプ経験のある人は、日中ずっと日差しを浴び続けるだけでもけっこう疲労する…ということは体で学びますが、経験がなければ意外と気づきにくいもの。
開けたキャンプ場ではタープがないと日陰の確保に苦労しますが、この「高架下キャンプ練習場」においてはその心配は必要ありません。
日なたのサイトにいて暑さを感じたら、高架下の日陰に避難。人工芝のフリースペースが用意されているので、ハンモックに揺られて読書をしたり、フリスビーなどの遊具で遊んだり、涼しい場所で気持ちよく過ごせます。
高架下キャンプ練習場には、初心者のキャンプのハードルを下げてくれる「逃げ場所」がある
「高架下でキャンプ」という今までになかった発想で、キャンプ初心者の「やってみたい」を後押ししてくれるこの練習場。今後、別の場所でもテストキャンプの開催が検討されているよう。気になる方は続報をお楽しみに!