hinata編集部
2021年に一番斬新だったキャンプ関連のサービスは!?「MOKKI NO MORI」に栄冠【hinataアウトドア大賞】
2021.12.31ライフスタイル
2021年に発表されたキャンプ用品・サービスの中から、最も優れたものをhinata編集部が独自に表彰する「hinataアウトドア大賞」。斬新性や読者・スタイリストの声を踏まえ、カテゴリ別の全5部門で大賞を決定しました!締めくくりとなる「サービス」部門の大賞は、アウトドア本来の楽しさに立ち返った会員制フィールド「MOKKI NO MORI」(東京都檜原村)。受賞理由とサービスを創設した秘話を紹介します。
制作者
hinata編集部 中西優花
編集長。出版社にて月刊メンズファッション誌の編集を経て、hinata編集部へ。外で最高のお酒を飲むために、手軽なおつまみ作りはお任せあれ。キャンプと野球観戦をメインに、好きなものは広く深く。アウトドア以外にファッション、料理、美容など多ジャンルに興味あり。
Instagram:@yukantoi
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もくじ
「hinataアウトドア大賞2021」とは?
hinataアウトドア⼤賞は、hinataの読者やスタイリストの推薦、掲載した記事の反応、キャンプ業界での反響を加味しながら、編集部がその年に発表された商品・サービスを独⾃に選定する表彰です。キャンプでの実⽤的な機能性はもちろん、デザインや発想の斬新性、アウトドアファン拡⼤への貢献を評価して決定。2021年が1回⽬となり、今後も毎年、年末に発表していく予定です。
【サービス部門】キャンプ場や森林など、「サブスク」型事業が目立った2021年
出典:PIXTA
コロナ禍における室内型レジャーの制限により、2020年から加速度的に増加したキャンプ人口。オンシーズンの土日は行きたくても予約のとれないキャンプ場が多数ある一方で、平日やオフシーズンは予約が入らず閑散としている場所が多いのも実情です。
そんな中で、2021年に数多く生まれたのが「キャンプ場(森林)のレンタルサービス」。音楽や動画と同じように、月額定額で好きなだけキャンプを楽しめるサブスク型サービスが次々に登場。ユーザーにとっては「思いたったらすぐに行ける」、キャンプ場にとっては「土日の予約の偏りをなくし、空きサイトを有効活用する手段」というメリットがあり、広がりを見せています。
【大賞】モッキノモリ(東京都檜原村)
アウトドアを通した地方創生・林業活性化のパイオニアになるか
MOKKI NO MORI(モッキノモリ)は、東京都檜原村で2021年10⽉にオープンした会員制のアウトドア森林フィールド。林業事業者の⽣産林や⼭主が持て余していた⼭林の集合体(約45ヘクタール)を、プロの林業家が整備。源流部や広葉樹の雑⽊林など4つのフィールドで構成され、年会費を払えば何度でも無料で使えます。
【基本情報】
住所:東京都西多摩郡檜原村697
会員費:
[シングル会員]110,000円/年(税込)
[ファミリー会員]132,000円/年(税込)
詳細はこちら:モッキノモリ
選定理由
モッキノモリ共同代表の一人・渡部由佳さんに聞いたサービス創設秘話と受賞コメント
——なぜ、「森林シェア」というサービスを思いついたのでしょうか。
渡部由佳さん(以下「渡部さん」):
シェア畑は多くあるのにも関わらず、「シェア山やシェア森はないな?」というのが当サービスを思いついたきっかけです。当初は、山林を区画割りしてレンタルすることを考えましたが、檜原村の山林は急峻な場所が多く、環境保護や安全管理の面から言っても、区画貸しはハードルが高いものでした。
試行錯誤を重ねる中で、森林空間全てを会員でシェアするという、「会員制アウトドアフィールド」というアイデアが生まれました。会員は気軽に森に通いながら、山仕事や各種ワークショップに参加できるとともに、自然と一体になる「アウトドア」の本来の姿を楽しむことが可能です。
「映画館や美術館に通うように、森に通って欲しい」というスタッフの願いを、会員さんたちが、実現してくれています。
——受賞の感想を一言お願いします!
渡部さん:
この度は、輝かしい賞を頂戴し光栄に思います。当サービスは、本年10月にスタートしたばかりであり、先行事例のない中で、会員と共に少しずつ成長を重ねています。林業家、地域住民、そして街に暮らす人々、多様な人が集まり、土を耕し、種を蒔いている中で、この新たなる芽がどのような木に育つのか楽しみです。
多くの方にとってアウトドアが身近になっている昨今だからこそ、このような取り組みをたくさんの方に知っていただく機会が必要となります。アウトドアメディアhinata様の素敵な記事とこの賞を通して、全国各地のアウトドアファンの方に当サービスを知っていただくことができました。ありがとうございます。
▼モッキノモリについての詳細はこちらの記事もチェック!
【次点】姫木平ホワイトバーチキャンプフィールド
白樺の木々が美しい高規格のキャンプ場
長野県長和町にある「姫木平ホワイトバーチキャンプフィールド」。白樺林に囲まれたキャンプ場です。標高1,300mで夏でも涼しく、晴れた日は青空と白い幹のコントラストが、夜には満天の星が楽しめます。
2021年4月29日にオープンした新しいキャンプ場ですが、すでに土日は予約が難しいほど人気の施設。美しい景観はもちろんのこと、ウォシュレット完備のトイレや温水の出る洗い場、施設内Wi-Fi完備など、その高規格っぷりでも支持を集めました。初心者でも安心して使えるキャンプ場として、今後定着するきざしが見えました。
【基本情報】
施設名:姫木平ホワイトバーチキャンプフィールド
住所:長野県小県郡長和町大門3515-33
チェックイン/チェックアウト:13:00~17:00/11:00
営業期間:2022年度は4月23(土)〜
料金:
[区画サイト]3,500円~
[フリーサイト]1,000円〜
公式サイトはこちら:姫木平ホワイトバーチキャンプフィールド
【施設詳細ページ】
2021年、もっとも優れたアウトドア関連商品・サービスは?他の4部門も今すぐチェック!
「テント」「小物」「焚き火」「ごはん」4部門の大賞はすでに発表済み。自分が愛用している、または欲しくてたまらない大人気アイテムは大賞に選ばれているでしょうか。下のボタンから記事一覧をチェック!
この記事で紹介したスポット
キャンプ場画像 | |
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キャンプ場名 | 姫木平ホワイトバーチキャンプフィールド |
リンク | キャンプ場の情報を見る |
hinataアウトドア大賞2021
2021年に発表されたキャンプ用品・サービスの中から、最も優れたものをhinata編集部が独自に表彰する「hinataアウトドア大賞」。機能やデザインの斬新性、読者・スタイリストの声を踏まえ、「テント」「小物」「焚き火」「ごはん」「サービス」の全5部門で大賞を発表します!