キャンプ・アウトドア情報メディア | hinata〜もっとそとが好きになる〜
ファミキャン改造

時代遅れのファミキャンギアをフル改造!?〜キャンプコーディネイター「CAMMOC」が予算別にプランを提案〜

2022.01.09ノウハウ

夫婦でのキャンプ歴が通算11年目になった、とあるhinata編集部員ファミリー。まわりのおしゃれキャンパーに比べてギアが時代遅れと感じ、テントから小物まで、フルリニューアルを決心。夫婦で理想のキャンプスタイルを話し合った上で、サイトコーディネートのプロに相談しました。今回はいよいよ実際の提案内容を5万、10万、20万円の予算別に紹介します。

ファミキャンギア改造ストーリー、これまでの話

ファミキャン改造
家族構成 神奈川県川崎市在住の3人家族 【夫】マーシー(37):地域プロデューサー/ミュージシャン 【妻】ワタシ(39):hinata編集部/フリーライター 【子】ムスメ(7):小学1年 ソロ&グルキャンからデュオキャンプへ、さらにファミリーキャンプへと変遷し、夫婦でのキャンプ通算11年目を迎える我が家。もろもろのギアが時代遅れとなり、以下のステップで準備を進めてきました!

【理想のキャンプサイトづくりまでの道のり】

1.これまでのキャンプスタイルを振り返る 2.家族で「理想のキャンプスタイル」について話し合い、方向性を決める 3.現状のキャンプギアを見直す 4.現状と理想のギャップを埋めるための策を練る→キャンプコーディネイター“CAMMOC”に依頼 5.「4」を実行し、理想のキャンプスタイルを実現する
▼ステップ1~2では 夫婦でこれまでのキャンプスタイルをふりかえり、今後の方向性を話し合いました。
▼ステップ3~4(前半)では、現状のキャンプギアを改めて見直し。「キャンプのある暮らし」をコンセプトに、空間やフードのコーディネイト、イベント企画などを行うクリエイターズユニット“CAMMOC”と一緒に、理想のキャンプスタイルに近づくための方向性を決めました。

我が家の現状のテントサイトは…

ファミキャン改造
夫婦でキャンプの予定を決めてから、「すぐに必要だから!」と価格重視で選んだギアだらけの我が家。全体的にごちゃごちゃした印象なので、デザインやスタイルの統一感を出したいと考えています。

ママクリエイターユニット、CAMMOCが改造計画を提案!

CAMMOCが我が家の理想のキャンプスタイルや好みに合わせて、プランを作成。予算に合わせて無理なくギアチェンジができるよう、ざっくり5万、10万、20万と予算別にプランを提案してくれました。
person icon

CAMMOC

時代はキャンプブームまっただなか。ひとくちに「キャンプ用品」と言っても、Amazonで買えるノーブランドのプチプラ品から、生産数が少なくこだわりも強いガレージブランドまで、見た目も作りもファッションと同じようにさまざまです。 最近ではオシャレでカッコいいキャンプギアが増えているので、余計に悩むこともあるかと思います。 あふれるほどにあるキャンプ道具ですが、無計画にバラバラとそろえていくと「せっかく買ったけど自分には使いづらい」「サイト全体の方向性が分からなくなって、まとまりがない。色もバラバラで落ち着かない」といった悩みに行き着きがちです。 せっかく自分でキャンプ道具を買うのであれば、無駄な買い物をできるだけ避け、アイテムに愛着を持ってほしい。いろいろなキャンプスタイルを、長く楽しんで欲しい! キャンプ業界で10年以上の実績を持つCAMMOCが、失敗しづらいキャンプ道具の選び方を、しっかりとサポートいたします。

小物だけでも印象ガラリ!ミニマム5万円プラン

色数を抑えてシックな印象に。テントとタープの色味は生かす

朝倉家のキャンプサイト
▲現状のサイトでは、テント・タープの水色と、チェアのピンクがどちらも目立ってごちゃごちゃした印象
ファミキャン改造
person icon

CAMMOC

予算内でイメージを大きく変えようとして安いもので総取り替えをしてしまうと、不満のある今と同じ状況を繰り返すことになりかねません。 今回のケースでは「これからも続けたい」という未来が明確で、これまでの経験から自分にはどんなものが合うのかという感覚や、これからどんな方向を目指したいかというものも見えてきています。焦らずに先を見据えて、自分たちの理想に合うものへ着実に変えていきましょう。 ご希望のサイトイメージはアースカラーメインですが5万の予算でテントとタープを購入するのは難しいので、この段階ではお持ちのテントとタープのきれいなブルーを生かすコーディネイトをご提案します。

5万プランでチェンジしたのは「テーブル」「チェア」「焚き火台」の3つ!

サイトでくつろぐ間、大半の時間を過ごすのが食卓まわり。ここを整えるだけでも、全体の統一感はかなり出ます。

モンベル マルチフォールディングテーブル ワイド

コンパクトに折りたため、組み立ても簡単。耐水性・耐候性に優れたリバーシブル仕様の天板は、高さを3段階に調整可能。軽量で利便性の高いタフなアウトドアテーブル。 【基本情報】 使用サイズ:W112.5×D70×H67(Hi)・54(Low)・39(Za)cm 収納サイズ:W18×D70×H19cm 重さ:4.33kg(本体のみ) 価格:21,450円(税込) 【CAMMOCのおすすめポイント】 「テーブルとチェアは、現状のギアから次のステップへつなげるキーポイントです。ナチュラル感あふれるウッドファニチャーも気になるところですが、いずれ「身軽な自転車キャンプにも挑戦したい」という希望を考えると、なるべく軽量でハイスペックなギアの方向に寄せて行ったほうが、憧れのスタイルに自然と移行していけるでしょう」

ネイチャーハイク フォールディングムーンチェア YL05(グレー)×2脚

超軽量・高強度のスタイリッシュなアウトドアチェア。組み立て簡単、収納後は手のひらサイズで超コンパクト。背面がメッシュ素材で通気性も抜群。 【基本情報】 使用サイズ:56×58×(h)69cm 収納サイズ:37×12cm 重さ:1,100g 価格:5,800円(税込) 【CAMMOCのおすすめコメント】 「現状のギアからピンクを抜き、グレーを入れるだけで印象は大きく変わります。さらに、ポールに赤が入っていることで、ポップな色彩のギアとの均衡を保ちます」

マーグズ 多次元型焚き火台 ラプカ CT0001

五徳を3段階調整でき、上段で保温、中段〜下段で焼きをするなど、組み合わせ次第でさまざまな調理が可能。市販品のオプションパーツで自由にカスタマイズできる、汎用性の高いデザインが魅力。 【基本情報】 使用サイズ:345~350×380~390×345mm(ハンドメイドのため、寸法には個体差があります) 収納サイズ:353×345×13mm 重さ:1,800g 価格:19,800円(税込) 【CAMMOCのおすすめコメント】 「今後、焚き火をメインに使いたいということでしたので、初めてでも扱いやすく、軽量な焚き火台を選びました。焚き火も調理も、これ一台で楽しめます」
person icon

マーシー

かっこいい!自分たちの知らない、高品質でデザイン性の高いアウトドアギアを選んでもらえてうれしいです。とくに焚き火台「ラプカ」が、汎用性も高くてすごい。焚き火料理が充実しそうですね。

もうちょっとがんばって。一番リアル(!?)な10万円プラン

焚き火時間を充実させるため、必要な「機能性」も加味できる金額

ファミキャン改造
person icon

CAMMOC

5万プランで変更したギアからさらに、夢に向かってステップアップ。「料理は焚き火でしたい」という希望をサポートするための必要なスペックを追加します。 小物の色選びに迷った場合は、面積の多い基調となるカラーを選べば失敗が少ないです。今回の基調カラーはベージュなので、ベージュに統一するのもグッド。たとえば黒テントの場合は黒アイテムでそろえるとクールな印象になります。

10万円プランでは、5万プランで整えた見た目に「タープ」「バーナー」「焚き火台グッズ」「ランタン」で実用性をプラス

5万円プランをベースに、使い勝手を考慮してギアを追加したのが10万円プラン。

DOD ヘーキサタープ(タン)&ビッグタープポール(ウッド)

コットンの風合いと、速乾性のあるポリエステル素材をミックスしたポリコットン製のタープテント。燃えづらく通気性もいいので、一年を通して快適に使える。自由自在に変形可能なヘキサ型。 【基本情報】 [ヘーキサタープ] 使用サイズ:(約)W420×D420cm 収納サイズ:(約)W55×D14×H14cm 重さ:約3.0kg 価格:15,720円(税込) [ビックタープポール] 使用サイズ:(約)直径2.8×長さ254cm(先端直径:6mm) 収納サイズ:(約)W58×D14×H3cm 重さ:約1.0kg 価格:3,620円(税込) 【CAMMOCのおすすめコメント】 「タープ下で焚き火が楽しめるように、ポリコットン素材をチョイス。色はテーブルやチェアとも相性の良い、アースカラーのベージュにしました」

SOTO レギュレーターストーブ ST-310

高機能・コンパクトでリーズナブルなシングルバーナー。外気温が低下しても一定の火力を保ち、大きめの五徳が装備されているため、数人分の鍋を置いても安定して調理が可能。 【基本情報】 使用サイズ:W166×D142×H110mm(本体のみ) 収納サイズ:W140×D70×H110mm 重さ:330g(本体のみ) 価格:6,380円(税込) 【CAMMOCのおすすめコメント】 「ツーバーナーからシングルバーナーに変更。焚き火での調理をメインにしつつも、すぐに使えてコンパクトなバーナーがあると重宝します」

マーグズ 焚き火台 ラプカ専用ウィンドスクリーン

焚き火をゆっくり楽しみたいときや、調理の火加減が必要なときに便利な風防。前面の板のみ外せば薪をスムーズに出し入れできる。 【基本情報】 サイズ: [前/後パネル]W375、H153mm [右/左パネル]W363、H205mm 重さ:778g(総重量) 価格:3,600円(税込) 【CAMMOCのおすすめコメント】 「5万プランで追加した焚き火台“ラプカ” の調理を充実させるため、風防、鉄板、五徳のオプションパーツを追加。焚き火料理の幅がグッと広がります」

マーグズ 長尺鉄板 CT0006

蓄熱性に優れた細長い形状の鉄板。4辺が縁になっており食材や油が流れ落ちず、スリムで余計なスペースを取らない。 【基本情報】 サイズ:410、115、10、3.2mm(長辺、短辺、高さ、厚さ) 重さ:1,030g 価格:3,190円(税込)

マーグズ ニコイチごとく CT0005

ふたつのごとくをスライドさせることで、無段階に長さを調整することが可能。シンプルなステンレス製のデザインで、重さわずか204g。 【基本情報】 最小サイズ:縦222×横115×高さ13mm 最大サイズ:縦401×横115×高さ13mm 重さ:204g 価格:2,420円(税込)

ポストジェネラル トリ パネル ソーラーチャージド エルイーディーライト(サンドベージュ)

3枚のパネル部分でソーラー充電ができるおしゃれなLEDライト。パネルを開いてつるす、置く、手持ちでも使え、マグネットが内蔵されているので貼りつけることも可能。 【基本情報】 サイズ:約W60×D60×H150mm バッテリー:USB充電/ソーラー 重さ:0.24g 価格:4,180円(税込) 【CAMMOCのおすすめコメント】 「サスティナブルなソーラーパネル付タイプ。タープのベージュと合わせて統一感をプラス」
person icon

ワタシ

我が家の理想のスタイルに寄り添ったギアを、親身に選んでいただけたことがよくわかります、どれも素敵〜。「トリ パネル」は、普段は家の見えやすいところに飾っておいて、災害時用としても使えますね。

ついにテントをチェンジ!フルフル20万プラン

ギア改造計画の最終目的地!いずれは叶えたい、20万円でのフルリニューアル

ファミキャン改造
person icon

CAMMOC

現状のギアを生かしつつステップアップしてきたので、テントなど大物を変えても、今までのギアが「まったく合わなくなった!」とうことがありません。たとえば、この時点で最初のコールマンのテント+タープを使用しても、違和感はありません。 低予算から少しずつギアチェンジをする場合も、最大でどこまで変えていきたいのか、理想のイメージを思い描いてください。それを軸に選んでいけば、バランスを崩すことなく、少しずつアレンジしてサイトコーディネイトを楽しみ続けられます。

20万円プランではサイトのメインとなる「テント」、見た目のクオリティを上げる収納用品を追加

「理想」を叶える20万円プランでは、存在感抜群だった水色のテントも、他のギアになじむアースカラーに変更。サイトの洗練度と収納性を上げる、コンテナボックスも追加します。

ニーモ ワゴントップ 4P キャニオン NM-WAG4P-CY

ひとりでも設営ができ、天井高・移住スペースも広々。ビギナーにやさしい設計のオールシーズン使用できる4人用テント。ユニークなフォルムはキャンプ場でも一目置かれる存在に。 【基本情報】 使用サイズ:高さ203×幅254×奥行254cm 収納サイズ:高さ21.5×幅38×奥行71.1cm 重さ:9.0kg 価格:66,000円(税込) 【CAMMOCのおすすめポイント】 「テントは、ご夫婦が好むアースカラーに斬新さをプラスしたニーモのワゴントップをチョイス。デザイン性の高いニーモのワゴントップは、オールシーズン楽しめ、設営もしやすくワンランク上のオシャレサイト作りに一役買ってくれます」

エーオークーラー キャンバス ソフトクーラー 24パック(オレンジ)

断熱保冷を極めた5層構造が、驚異の保冷力を発揮するソフトクーラー。縫い目のないキャンバス生地が、アウトドアのみならず日常使いにもなじみます。 【基本情報】 サイズ:W43 xD25x H30cm 重さ:1,360g 価格:17,050円(税込) 【CAMMOCのおすすめポイント】 「テントのブルーがなくなったぶん、ビビッドオレンジのクーラーボックスを差し色に。バッグにしたりギアを入れたりと応用が効くソフトクーラーが、この先目指す身軽なスタイルにもピッタリです」

DOD フォールディングキャリーワゴン(ブルーグレー)

大容量の折りたたみ式ワゴン。駐車場とテントサイトが離れている場合には、これがあると重たい荷物を持って何往復もする必要がなく大変便利。自立式で縦型に収納できるので、玄関先などに置いてもスッキリ。 【基本情報】 使用サイズ:約W53×D95×H120cm 収納サイズ:約W20×D30×H80cm 重さ:約14kg 価格:14,940円(税込) 【CAMMOCのおすすめポイント】 キャリーやコンテナなども、他のギアと色を合わせて選びましょう。今回は、少し個性が表現できるように色味のあるものを選びました。色を入れる場合は、すでにサイト内のどこかに使用しているお気に入りの色とリンクさせるとスッキリとします。

DOD ヨクミルヤーツM(カーキ)

今やキャンパーで持っていない人を探す方が難しいほど定番の、万能収納ボックス。バラバラと散らばりがちな小物類をまとめて運ベます。DODの「ヨクミルヤーツ M」は耐荷重100kg。ボックス同士を上に積み重ねても、大人が座ってもビクともしません。 【基本情報】 サイズ:約W60×D39×H37cm 重さ:約2.7kg 耐荷重:100kg 価格:3,850円(税込)
person icon

マーシー

20万プランは、かなりおしゃれで玄人っぽくなりますね!ニーモのテントはオプションで前室が付けられるようなので、ぜひ拡張したいな。ポリコットン素材のタープは使うのがはじめてなので、手入れが若干心配ですが、雨の日もタープ下で焚き火が楽しめるのはうれしいですね。
person icon

ワタシ

ニーモのテントは、広々としているのに1人でも設営できるのがすごい!エーオークーラーは色がかわいいし、ピクニックなどでも使えそうで気に入りました。ナチュラルなテイストも捨てがたく、たとえばチェアはカーミットチェアにするなど…悩みますね。

夫婦+第三者のアドバイスをどうブレンドするか!?

第三者の介入により、それぞれ気になるポイントや、こだわりたいギアなどがポツポツと出てきました。突き詰めていくと、夫婦の意見が分かれることも。CAMMOCのプランを見ながら、さらに協議を重ねていきます。 次回は、マーシーとワタシもそれぞれ、気になるギアの具体案を出し合い、理想のスタイルを追求します。夫婦で意見をまとめ、理想のスタイルを実現できるのでしょうか!?続きをお楽しみに!
撮影協力:CAMMOC

ファミリーキャンプギア改造計画

ソロ&グルキャンからデュオキャンプへ、さらにファミリーキャンプへと変遷し、夫婦でのキャンプ歴が11年目となったhinata編集部の朝倉ファミリー。もろもろのギアが時代遅れとなり、ギアのフルリニューアルを決意。理想のキャンプサイトまでの道のりをレポートします。



あわせて読みたい記事