エンタメを取り戻せ！アウトドアフェス「FUJI ＆ SUN」が2021年に開催できたワケ【取材】

外出が難しくなった2020年。新型コロナウイルスの影響を受け、キャンプ音楽フェス・FUJI & SUNは、その他の多くのイベントと同様、やむなく中止となりました。そして家にいるのが当たり前になった2021年。閉塞感が漂う時代に一陣の風が吹き抜けるがごとく、「FUJI & SUN '21」から復活の知らせが届きました。 withコロナ時代に、人と人とが作り上げる「フェス」というエンターテイメントを取り戻したい。 この思いで開催された「FUJI & SUN '21」は、ちょうどいい距離感(ディスタンス)を熟慮した上での開催されることになりました。そもそも、FUJI & SUNの最大の魅力は富士山を目の前にした広大なロケーション。意識せずとも人々が密にならず、余白を楽しめるこの空間が、開催の決め手となったのです。 距離を保ち、きちんと感染症対策を行うことで、新たな時代のフェスが幕を開けました。

広々とした会場は、静岡県富士市にある富士山こどもの国。歩き回るだけで軽い運動になるほどの広さを誇るこの場所は、緑にあふれ、気持ちの良い新緑の風が吹き抜けていました。

キャンプ泊で参加している人々は、それぞれ好きな場所にテントを建てていました。どこに建てても密集せず、リラックスして過ごせます。

会場内には個性あふれる3つのステージが出現。飲食や物販の充実した「SUN STAGE」、見晴らしの良い岩場エリアに作られた「STONE STAGE」、そしてキャンプサイトの中腹に今回新たに登場した「GREENHILL STAGE」です。

音楽やトークセッションが楽しめるこれらのステージは、それぞれ出展ブースやキャンプサイトまで音楽が聴こえてくるような、ちょうど良い場所に位置しています。くるりやカネコアヤノなど好きなアーティストのときは最前列に、ゆるく耳を傾けたいときはちょっと遠くから。そんな自由なスタイルで音楽を楽しめました。

アウトドアフェスでの楽しみといえば、お買い物。注目の出展ブースを紹介します。 まずは、我らがhinataブース。メインステージ近くの物販エリアに位置していました。オリジナルブランド商品や、オンラインセレクトショップ「hinataストア」で販売している商品の実物を展開。

共同出展していたのは、アウトドアアパレルブランド「ペンフィールド」。シロクマロゴで親しまれるアメリカのブランドです。まさにこのフェスで着たくなるアパレルアイテムの販売や、これから大きく展開していく「ペンフィールド・キッズ」の新作を展示しており、会場一の盛況ぶりでした。 大きなロゴ看板はフォトスポットとして、子どもから大人気！

そのお隣には、初心者からベテランまで憧れる理想のキャンプサイトが出現。Jeep、BMWなど人気の高いヨーロッパ車、アメリカ車の大型正規輸入車ディーラー・ALCが展開していました。ザ・ノースフェイスのジオドームや、イエティのクーラボックスなどセンスの光るキャンプギアとランドローバー ディフェンダーが展示されており、ラグジュアリーな空間に仕上がっていました。足を止めてしげしげと眺めるキャンパーが続出。

さらに歩くと、人気セレクトショップ「ジャーナル スタンダード」のブース。ブランドのアイコンであるLASKAの新作シリーズや、FUJI & SUNオフィシャルTシャツが販売されていました。記念に購入し、その場で着ていくお客さんも。

少し離れたグリーンヒルステージの近くでは、今回新たに登場する「グリーンヒルエリア」の空間演出を担ったアウトドアセレクトショップ「パーヴェイヤーズ」が、たくさんのアウトドアブランドとともに巨大なテントで出展。

物販のほか、群馬県桐生市のショップ内にあるクラフトビール醸造場「FARCRY BREWING」も出張。水の豊かな桐生で作られた、深い味わいを楽しめました。

メインステージ付近には飲食ブースが立ち並び、外ご飯へのわくわく感が掻き立てられます。

今回、特に人気が高かったのは、アジア料理を提供していた「2-3-4SHOKUDO」。青空の下で楽しむドライグリーンカレーは絶品でした。

「しばらくは、外を思いっきり楽しむのは難しい」。そう沈み込んでいた人々に、希望を与えてくれた「FUJI & SUN '21」。マスクをしていても笑顔が伝わってくる2日間でした。これからのイベントの新しいお手本として、多くの人の記憶に残ることでしょう。 公式はこちら：FUJI & SUN