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プロノドアズ

【実戦報告】調理と鑑賞に優れた機能性。デザインだけではなかったプロノドアズの焚き火台

湘南発の新興アウトドアブランド「pronodoors(プロノドアズ)」が満を持してリリースした新作の焚き火台「Fire Starter(ファイヤスターター)」。今春の発表から、特徴的な近未来感あるデザインが話題を呼んでいます。そこでhinata編集部員が実戦で使用し、人気の理由を探りました。

革新的な機能美を目指す「プロノドアズ」

プロノドアズの焚き火台
プロノドアズは、2020年3月に湘南で生まれたアウトドアブランド。"pronodoors”は「product innovation of outdoors」に由来する造語で、「これまでになかった革新的な機能美を持ったアウトドア製品を送り出す」という思いが込められています。
焚き火台の「ファイヤスターター」は商品化の第1弾。同ブランドによると、焚き火台「ファイヤスターター」は5月の発売から、近未来的な外観が話題となり、初回生産分はすぐに完売。hinata編集部も手に入れ、実際にキャンプで使用し、気になる使い心地を確かめてみました。

近未来感あるフォルムが話題に

建築の三大要素を生かした焚き火台

プロノドアズの焚き火台
プロノドアズがこだわっているのは、古代ローマの建築家ウィトルウィウスが建築の三大要素として挙げている「用・強・美」。使う人を考え尽くした機能性と、アウトドアというハードな環境にも耐えられる構造、ミニマルな美しさを兼ね備えたもの作りを目指し、同ブランドのデビュー作となる焚き火台は生まれました。

部品は計8点

プロノドアズの焚き火台
パーツは、ステンレスメッシュの火床と4本の脚部、2枚のウィンドシールド、V字型に広がるロストルの計8点で構成。収納サイズは38cm四方で、厚さ3cm。付属の手提げ袋で荷物のすきまに差し込める点は、車での積載時に重宝しました。 1kgを切るソロ焚き火台が多くある中で、重さは1400gと珍しさはありません。ただ、ダッチオーブンも使える耐久性もあり、グループやファミリーで使えると考えると、気にする必要のない重さです。

組み立ては慣れれば1分以内

プロノドアズの焚き火台
組み立ては、火床の四つ角にある穴に、それぞれパイプを通し、隣のパイプに差し込んでつなげていく設計。最初は勝手がわからずに手間どりますが、慣れれば1分以内で設営可能。実際にプロノドアズの公式サイトの動画では、約30秒ほどで組み立てられています。 詳細はこちら:pronodoors公式サイト

複数の広葉樹の薪にも対応

広葉樹の薪も支えられる

プロノドアズ
組み立ててから思ったのは、「薪を入れたら、そのままメッシュの火床がそのままずり落ちるのではないか」という疑問。しかし、広葉樹の太い薪を3、4本載せても、ほとんどずれることはなく、そのまま支えられました。

ウィンドシールド何かと活躍

プロノドアズの焚き火台
燃焼部を囲うパネル(ウィンドシールド)が2枚付属。これによって近未来感あるデザインになっているだけでなく、1方向からの風の影響を防げるように。ただ、他の焚き火台と同じように、風が強い場合には、周囲のキャンパーに配慮し、焚き火をあきらめるか、陣幕を使用するほうが良さそうです。 ウィンドシールドはそのほか、輻射熱と煙突効果を生み出し、台形の空間で熱効果を高める機能も。また実際に夏に使ってみて気づいたのは、ウィンドシールドがあることで、焚き火の熱がかなり防げ、暑さを緩和できる点は重宝しました。

あらゆる調理器具に対応

メッシュ焚き火台でも調理が簡単

プロノドアズの焚き火台
一般的なメッシュ型の焚き火台の悩みは、調理のしづらさ。しかし、4点を支えるパイプを頂上部で連結させることで、ロストルが置けるようになり、鑑賞だけでなく、調理もできます。
プロノドアズの焚き火台
さらにロストルがV字型なので、広がった方は大きな鍋やフライパン、狭まった方はシェラカップなどの小物も置けます。またロストル自体を左右に移動でき、火力のある場所での加熱、弱い場所での保温がしやすいのもポイント。コッヘルを使った熱燗作りで活躍するので、個人的にはこの点が助かります。
プロノドアズ焚き火台
火床から地面までの距離は離れていますが、メッシュ素材のため、地面への熱が伝わりやすいのが気になるところ。下部に灰受がないので、灰受けとなるトレーや難燃シートを使う必要があります。 【基本情報】 商品名:Fire Starter(ファイヤスターター) 使用サイズ:53×53cm 収納サイズ:38×38cm 重さ:1400g 販売価格:18,800円(税抜) 詳細はこちら:pronodoors公式サイト

デザインより機能性に優れた焚き火台だった!

実際に使用してみて、洗練されたデザインは機能性を考えてのことと実感。秋のキャンプの本格シーズンを前に、鑑賞と調理の両方を楽しめる焚き火台を探している人にとって、有力な候補の一つになるでしょう!


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