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GOOUTスーパーハイキング

イベント「GO OUT SUPER HIKING JAPAN」に見る“新しいそと遊び”

2025.11.05その他

アウトドアファッション雑誌『GO OUT』が手がける新イベント「GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1」が、2025年10月25日(土)・26日(日)に開催されました。広く愛好家が増えつつある「ロングハイク」ですが、もっと手軽に・もっと楽しく遊べる仕掛けが満載。今回は、イベントレポートとともに、GO OUT統括プロデューサーの竹下 充さんに聞いた、イベント開催のきっかけや想いをお届けします。

ハイキングとキャンプが楽しめる「GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1」

GO OUT スーパーハイキング
アウトドアファッション雑誌『GO OUT』が手がける新イベント「GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1」が、2025年10月25日(土)・26日(日)に開催されました。
GO OUTスーパーハイキング ルートマップ
登りは大きなところでも70mほど。その後はゴールのふもとっぱらに向けてなだらかな下りが続くのも、安心して参加できたポイントのひとつとなったはず
同イベントは、“キャンプだけじゃ物足りない人達へ。歩く、遊ぶ、泊まる、新しい楽しみ方。”をテーマに掲げ、ちょうどいい総歩行距離(約27km)を設定。山梨県富士河口湖町・静岡県富士宮市に伸びる「東海自然歩道」の一部を歩き、夜になったらキャンプの聖地ともされている「ふもとっぱら」でみんなでキャンプを楽しめるというものです。 スタッフによるコース誘導や食事の提供なども用意されていたので、はじめてロングディタンスハイクに挑戦する人も安心して参加できたのも特徴のひとつです。

統括プロデューサーに聞いた「GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1」

GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1の企画・運営に携わったGO OUT統括プロデューサーの竹下 充さんに、同イベントの開催に至るきっかけやこれからの想いを伺ってみました。
ーー今回のイベントを開催したきっかけを教えてください。 韓国でハイキングが若い人たちの間でも盛り上がっていて、新しいカルチャーを生み出していることに刺激を受けたのがきっかけです。 そのうえで、独自性が高いハイキングブランドや感度の高いショップがどんどん出てきているのにもインスパイアされたのも事実です。
GO OUTスーパーハイキング
いわゆる正統派なUL系(山と道やムーンライトギアなど)を第一世代というなら、それに続く第二世代(ストリート感・ファッション感覚の高い人たち)が、ハイキングを楽しく料理し始めたなと感じたんです。山でのファッションが圧倒的におしゃれになったな、と。 そういうアイテムを着てあえて街に出るのもかっこいいし、トレイルを歩いてみたいっていう人が実践できる場所があったらいいんじゃないのかなと。新しい遊び方の提案ができそうだと考えてイベントを立ち上げたというわけです。 ーーハイキングという遊び方の中での新しい提案とは? まだハイキングをしたことがない人も楽しめるように、間口を広げることを強く意識しました。
GO OUT スーパーハイキング 食事の提供
チェックポイントのひとつでは、ご当地メシ「富士宮やきそば」がふるまわれました
たとえば食事の提供です。チェックポイントや宿泊地(ふもとっぱら)で用意することで参加者は荷物の量や重量を減らせますよね。料理する時間や手間も省けます。これってストレス排除にかなり効果的なのではないでしょうか。 宿泊地では音楽やショッピングが楽しめるようにしたのも、そういう意図のもとです。
GO OUT スーパーハイキング KEENのシューズレンタル
KEENによるシューズの試履も用意されていました。hinataスタッフも新作のSEEKを試しましたが、軽くてフィット感も高く、ストレスのないハイクが楽しめました
また、できるだけ高低差の少ないルートを設定したのも、“参加しやすいイベント”として重要な要素だと考えたためです。もし標高が大きく上がるルートだと、服装や装備もより本格的になってファッションを楽しみにくくなるはずですよね。 荷物の配送サービスもこのイベント独自のものかもしれません。出発地点で預かった参加者の荷物を、宿泊地まで運搬するものです。参加者はキャンプ道具などを担がずにハイキングが楽しめるというわけです。
GO OUT. スーパーハイク ワインセラー
チェックポイントのひとつにはワインセラーも。一息つきながら試飲できたのもこのイベントならでは
登山はもちろん、一般的なロングスルーハイクでは考えられないことですよね。“自分の荷物を担ぐことこそ醍醐味”と考える人も多いはずですが、無理する必要がない・無理しないっていうのもGO OUTらしさというか、今回の遊び方だと考えています。 ーーイベント開催を経て、新たな気づきはありましたか? イベントを構想していくうちに気がついたのが、「ある意味でハイキングってめちゃくちゃ簡単」ということでした。キャンプにすごく近い感覚ですね。
GO OUT スーパーハイク
キャンプを楽しむ人が増えた理由って、“いつでも誰でもできる”というのが大きいかと思っています。 その気になればすぐにおしゃれにできるし、SNSでもそれをわかりやすく発信しやすい。30年続けている人もやりはじめてすぐの人も、同じキャンプギアを使えば同じキャンプスタイルを楽しめますよね。もちろん技術的な差はありますが、“楽しい”はみんな同じはずです。
GO OUT スーパーハイク
最終チェックポイントは観光地としても人気の「陣馬の滝」。ここで折り返して宿泊地(ふもとっぱら)に戻ればゴールです
登山なら高い山に何回登ったとか、トレランならあの人よりも速かった、なんていう具合に競い合うことも多いかもしれません。一方でハイキングならそんなことはないのかな、と思っています。 有名なトレイルを3日で歩いた人も、何年もかけて歩いた人も、どちらも自分らしく楽しんだ人が正解ですから。歩きたいから歩いただけっていうのが本質ですよね。 キャンプでも焚き火での火おこしを競っている人は少ないはず。最新ギアを楽しむ人がいれば、ブッシュクラフトを極める人もいる。そんな価値観がハイキングに近いな、と感じています。
GO OUT スーパーハイク 出展ブース
宿泊地(ふもとっぱら)には人気ブランドによるブースもずらり。キャンプ時間やショッピングを楽しんだ人も多いはずです
また、イベントを開催するにあたって“歩くことの素晴らしさ”にも気がつきました。 18〜19年ほど続けてキャンプイベント(GO OUT CAMPなど)を開催しているので、この周辺にはあるていど土地鑑があるつもりでした。しかしあらためて歩いてみると「こんな景色や施設があったんだ」という新しい発見がたくさん。自動車で通り過ぎていたらわからないことばかりですよね。 ーー今後のハイキングシーンに想うこととは? 今回のイベントを体験したり見たりした人も、「あ、こんなすてきなスタイルで歩いているんだ」なんていう気づきをもってもらえるといいなと。
GO OUT スーパーハイク
道はどこにだってあるんですから、代々木公園を歩くのだってOK。どこでも誰でもハイカーになれますよね。そうなったらおもしろいな、と思っています。お気に入りのシューズやウェアやサコッシュを使うと、それだけでも楽しいですよね。 そういうのも含めて、ハイキングに関してもまだまだやってみたいことがあります。このイベントもいろいろな方に協力してもらったので、これを機会に今後も続けていきたいと考えています。興味がある人はぜひ注目していただくとうれしいです。

キャンプ好きこそハイキングも楽しんでほしい

今回は、イベント「GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1」のレポートとGO OUT統括プロデューサーの竹下 充さんのお話をお届けしました。 hinataもhinataレンタルhinataストアを出店しましたが、登山派とオートキャンプ派による混成グループの「今まで別々に遊んでいたけど、これなら一緒に参加できるね」なんていう会話を聞くことも。こんなボーダレスな楽しみ方ができるのもハイキングならではなのではないでしょうか。 hinataレンタル・hinataストアにはハイキング用アイテムもそろえているので、ぜひチェックしてみてください。
【GO OUT SUPER HIKING JAPAN vol.1】 日程:2025年10月25日(土)・26日(日) 会場:山梨県南都留郡富士河口湖町、静岡県富士宮市麓、静岡県富士宮市猪之頭 宿泊地 :ふもとっぱら(静岡県富士宮市麓156) 監修・協力:特定非営利活動法人富士トレイルランナーズ倶楽部(三浦 務)、一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(三浦 務・滝沢 守生) 後援:富士河口湖町、富士宮市 認定:富士箱根伊豆国立公園指定90周年記念 連携イベント

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