【達人に聞く】 秋の日帰りトレッキングが劇的に楽しくなる 「お助け神アイテム」
暑さも和らぐ10月はキャンプが最も楽しいタイミング!体を動かすのにもうってつけなので、アクティビティをプラスして記憶に残る時間を体験したいと考えているキャンパーも多いはずです。そこで今回は、hinataがおすすめする「日帰りトレッキング」にクローズアップ。初めてチャレンジする人に向けて、専門店のスタッフに「必要最低限の道具」と「持っていたらずっと楽しくなるアイテム」を聞いてみました。
10月は絶好のトレッキングシーズン
キャンプといえば“夏”をイメージする人も多いかもしれませんが、実は“秋”こそがベストシーズン。暑さが和らいで過ごしやすく、この季節ならではのおいしい味覚もキャンプ飯を盛り上げること間違いなし!
そんなそと遊びにぴったりな秋だからこそ、「いつものキャンプにアクティビティをプラスしてみたい」と考えるのも必然です。
そこでhinataがキャンプのお供におすすめするのが「日帰りハイキング」です。
キャンプ場をベース基地に近辺を山行すれば、ほどよい疲れと爽快感で大満足すること間違いなし!きっと、いままで以上にアウトドアフィールドにいる自分が好きになるはずです。
まずは標高1,000〜2,000mの低山を手軽に楽しむのがおすすめですが、とはいえ安全・快適に歩くためにも、最低限の道具をそろえることは必須です。今回は、アウトドアの達人が「用意したい道具」とその使い方を徹底レクチャー。適切に選べば日帰りハイキングにどっぷり魅了されますよ!
歴戦の専門店スタッフがコツを伝授!
教えてくれたのは、アウトドア専門店「エルブレス イオンモール草津店」のチーフスタッフを務める松井浩二さん。キャンプやトレッキングはもちろん、サーフィンやスノーボードなどさまざまなアクティビティに精通するそと遊びのプロです。
登山歴は15年ほど。雪山などのハードな環境下での山行も楽しみますが、お散歩感覚で満喫できるトレッキングやハイキングも大好き。そんな松井さんに、秋の日帰りトレッキングを安全・快適に実践するための道具選びを聞いてみました。
「まず始める」ための必須アイテムは意外と少ない
道具選びが大切!とはいいつつも、本格的な登山のような重装備は不要なのでご安心を。
標高1,000〜1,500mほどの場所を歩く日帰りトレッキングなら、必ず用意したい道具はそれほど多くはないようです。
(左)ロジャーエーガーの「エボウールライト」 (右)とアディダス テレックスの「AX4」
松井さんによると、最低限必要なのは「吸水速乾性が高いベースレイヤー」と「トレッキングシューズ」だとか。
エルブレス イオンモール草津店では、これから日帰りトレッキングを始める人に、ベースレイヤーの「ロジャーエーガー・エボウールライト」と、トレッキングシューズの「アディダス テレックス・AX4」をおすすめしているそう。
ロジャーエーガー・エボウールライトは、高い消臭効果を発揮するメリノウールの採用によって、ハイレベルな吸水性&速乾性や肌触りの良さを合わせ持つのが特徴のひとつ。体を適温に保ちつつ、快適に行動し続けられるというわけです。
また、アディダス テレックス・AX4は、手に取りやすい価格ながらも、硬すぎずグリップ力の高いアウトソールが採用されているのもポイント。足首の自由度が高いローカットスタイルと相まって、ビギナーも違和感なく足を進められるはずです。
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
10月のトレッキングは紅葉などの美しい景色に出会えるのも醍醐味です。涼しくなる季節といえども行動中は体が温まるので、汗が不快にならないベースレイヤーはマストです。また、トレッキングシューズも楽しく歩くには必須。どちらも専門店のスタッフに相談しながら選ぶのが効率的ですよ!
秋トレッキングを「最高!」にする神アイテム5選
ここまでは必ず用意したい道具を教えてもらいましたが、さらに一歩踏み込んで、醍醐味でもある美しい自然の満喫を後押ししてくれる「プラスαしたい神アイテム」も推薦してもらいました。
ここで登場する5品も手に入れて、日帰りハイキングをマスターしてみてはいかがでしょうか。
急な冷え込みに対応する「ソフトシェルジャケット」
気軽に楽しむ日帰りトレッキングでも、防寒対策は検討するべき項目です。
一般的に標高が100m高くなるごとに気温が0.6℃下がるとされているので、標高1,000m程度の低山でもかなり涼しさを感じるはず。さらに、日陰が続いたり風にさらされることも少なくなく、想像以上に体温を奪われることになるからです。
そこで松井さんがおすすめするのが、ソフトシェルの「ロジャーエーガー・BYFARDRY EX ボンディングシェル」。
超耐久撥水素材・BYFARDRY EXの採用によって、高い耐摩耗性や防汚性を獲得。4方向にストレッチして体の動きを妨げにくいので、日帰りトレッキングにもぴったりです。
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
10月の低山ならハードシェルではなくソフトシェルでも十分です。このシェルは特殊なフィルムを生地の内側に用いているので防風機能も抜群。撥水性も高いので、ちょっとした雨ならフードを被ればOKです
足運びが楽になる「登山用タイツ」
ボトムスにタイツをプラスすると「トレッキング後に残る疲労感が驚くほどに緩和される」と松井さんは言います。
一押しは「CWX・ジェネレーター 2.0」。アスリートにも愛用者が多いことでも実力を認められている、日帰りトレッキングを強力にバックアップしてくれる逸品です。
筋肉に沿ってレイアウトされたテーピングも、ジェネレーター 2.0が人気の理由のひとつです。
自然に関節や筋肉が矯正されるので、無駄な体の動きを抑えながら運動性を向上。その結果、トレッキング後の疲労感を和らげてくれるというわけです。
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
姿勢よく胸を張って歩けるようになるので、余計な疲労が蓄積しにくくなりますよ。私は勤務中にも着用するほど。これがない生活は考えられません(笑)
スムーズな歩行をサポートする「トレッキングポール」
タイツと同様に、疲労軽減にも効果大なアイテムが「トレッキングポール」です。
うまく使えば、上り坂でも猫背にならず胸を張って歩けて疲れにくくなるというわけです。もちろん、滑りやすかったり歩きにくい場所でもサポートしてくれます。
松井さんのおすすめは、「グローヒル・カーボンステッキ」。3カ所のレバーロックの操作で、65~135cmの間で無段階に長さを調整できるトレッキングポールです。シャフトにカーボンを採用しているので、1本あたり197gという軽さも実現されています。
下る際は、トレッキングポールを体の前方に着いてから足を出すのがポイント
一般的なトレッキングポールに比べてグリップの長さが2倍ほどあるのも、松井さんがお気に入りとしている理由のひとつです。
下りの際は写真のようにエンド付近を握ったり、上りの際は短く握ったりと、トレッキングポール自体の長さを変更する手間が減らせるというメリットも享受できるというわけです。
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
トレッキングでは姿勢が重要です。不自然だと怪我や疲労蓄積に直結するので、姿勢を矯正して歩行を助けてくれるトレッキングポールは用意したいところ。最短65cmに収まる伸縮式なので、現地までの持ち運びにもストレスを感じないはずです
荷物の負担を抑えてくれる「登山用バックパック」
標高1,000〜1,500ほどの低山での日帰りトレッキングには、容量25L前後のバックパックがおすすめです。
そのうえでチェックしたいのが、バックパック自体の重量・体へのフィット感・ショルダーハーネスなどの形状だそう。それらを高いレベルでクリアしているのが、こちらの「ドイター・フューチュラ 25 SL」です。
背面にはメッシュバックパネルをレイアウトするシステム「エアコンフォートセンシック」が採用されているのも、松井さんのお気に入りポイント。
バックパックと体の間に握り拳が入るほどのスペースが確保されるので、背中の通気性が確保されて嫌な汗ばみも回避できるというわけです。
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
バックパックはなるべく高いスペックを備えたモデルを選ぶのが正解。さらにハードな登山にチャレンジすることになっても使用できますからね。背負い方やベルトの閉め方で快適性が大きく変わるので、店舗スタッフにレクチャーを頼むのもおすすめです
体の中から温まるための「保温ボトル」
休憩中など行動を止めているときの大敵なのが「体の冷え」です。そこで活躍するのが、暖かい飲み物や簡単な調理にも役立つお湯を携行できる「保温ボトル」。
松井さんの推しは、こちらの「サーモス・山専ボトル900ml」です。6時間後でも77℃をキープする高い保温性能や、パッキングしやすいストレート形状など、同社が登山用として開発した頼れるスペックが凝縮されています。
操作しやすく、はちみつや砂糖水などのベタつきやすい液体を入れてもお手入れしやすい「ダブルスクリュー栓」が採用されているのもうれしいところ。直径36mmと広すぎない飲み口が、保温力を確保するのにも機能しています。
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
体の冷えを防ぐためにも保温ボトルの携行は有効です。最近はフリーズドライ食品のレベルも上がっているので、お湯があると楽しみも広がるはずですよ!
達人おすすめ!秋に行きたい日帰りトレッキングスポット
準備が整ったら、いざフィールドへ!
ということで、松井さんが日帰りトレッキングを楽しむ際のお気に入りスポットも聞いてみました。
「主に関西エリアで日帰りトレッキングを楽しんでいますが、その中でも特にお気に入りなのが権現山(ごんげんさん)~小女郎峠(こにょろうとうげ)~蓬莱山(ほうらいさん)の稜線を歩くルートです。見晴らしのいい稜線を歩くと、非日常的な高揚感に包まれます」(松井さん)
「このルートは最も高い場所でも標高1,100mほどなので、気負いすぎることなくチャレンジできるのも特徴です。琵琶湖を見渡したり、秋なら紅葉を楽しんだりと、美しい景色を満喫できるのも魅力です」
「ビギナーでも4時間ほどで往復できますが、権現山だけを2時間ほどトレッキングして戻ってくるのもあり。スタート地点の権現山・登山口には駐車場もあるので、クルマで気軽に訪れられますよ」(松井さん)
エルブレス イオンモール草津店 チーフスタッフ
松井さん
蓬莱山には絶景を楽しめるカフェ「びわ湖テラス」も。ソファにゆったりと腰掛けてコーヒーを味わうのもおすすめです。関西エリアにお住まいの方はぜひ訪れてみてください
トレッキングのアドバイスが欲しいなら「全国のエルブレス」へ!
今回は「エルブレス イオンモール草津店」にお邪魔して、達人に日帰りトレッキングに「マストなアイテム」と「できれば用意したいアイテム」を教えてもらいました。
同店は約300坪の広大な売り場に、キャンプやトレッキングをはじめとするさまざまなアウトドアアクティビティ用品を並べるアウトドア専門店。
スタッフ同士で登山を楽しんだりと、ギアに対する知識と経験が豊富なのも特徴です。ショッピングの際も親切ていねいにアドバイスしてくれるので、初めての日帰りトレッキング道具選びでも困ることはありません。
店内には、全国のほかのエルブレスと同様に
足型測定器「FEET AXIS(フィートアクシス)」も完備されています。
最新テクノロジーで、自分の足や目的のアクティビティに最適なシューズを選出。シュ-ズとのフィット率も計測・提示してくれるので、間違いない一足に出会えるはずです。
JR京都駅からはクルマや公共交通機関で30〜40分なので、日帰りトレッキングのチャレンジを考えている人はぜひ訪れてみてください。
【店舗情報】
エルブレスイオンモール草津店
- 住所:滋賀県草津市新浜町300 イオンモール草津B棟
- 電話番号:077-516-0233
- 営業時間:10:00~21:00