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LEISMORのゴーストバンド

【LEISMOR】UL界隈で愛用者爆増中の“ゴーストバンド”の生みの親!

ノーハンドルクッカーに装着でき、蓄光性を持つ耐熱バンド“GHOST BAND”。「Instagramで見たことがある」という人も多いのではないでしょうか。こちらをつくったのが、今回紹介するLEISMOR。「必要な物だけを残し、極限まで削ぎ落す」をコンセプトにしながらも、独創性を放つブランドを紹介します。

「枯山水」をモチーフにしたロゴからもにじみ出るコンセプト

LEISMORのロゴ
LEISMOR(レイズモア)「Less is more」(少ない方が豊かである)からつくられた造語。2020年にWankoさんが立ち上げた、カスタム系ULギアをメインとしたブランドです。 カスタムといえば普通は「足す」イメージですが、レイズモアのカスタムギアは「引く」が信条。そのコンセプトは、「枯山水」をモチーフにしたロゴからもうかがえます。 「いらないものをとことん削ぎ落とす」というスタンスに、ULハイカーやシンプルさを愛するキャンパーから熱視線が注がれているレイズモア。「引き算の美学」を体現するかのようなギアたちはどのように生まれたのでしょうか。
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LEISMOR Wankoさん

枯山水は極限まで無駄な装飾を廃し、白砂に石を配しただけで庭をつくるミニマリズムの極み。文字は形が判別できるギリギリの範囲まで線の数を減らして、ロゴからもLEISMORのコンセプトがじわりとにじみ出るようにデザインしました。

ミニマリズムの中にも光る個性が魅力のギア

「引っ越しでもしてるのか?」キャンプに疑問を持った瞬間

ワーゲンバスでのキャンプ
写真提供:Wankoさん。ワーゲンバスでのキャンプ風景
子どものころから家族でキャンプを楽しんでおり、大人になってからのキャンプ歴も14年になるというWankoさん。大人になって自分主導で行きはじめた当初のキャンプスタイルは、愛車の古いワーゲンバスで景色の良い場所を見つけ、そこでキャンプをするというものでした。
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LEISMOR Wankoさん

ところが、大きなキャンプ道具を積んでサイトに並べ、1・2泊で片付けてクルマから降ろす…という繰り返しに、「自分は引っ越しでもしているのか?」と疑問を持つようになったんです。モノをたくさん所有するということは重荷であり、責任が増える。私にとって、それはストレスであることに気が付きました。
河原での野営風景
写真提供:Wankoさん。今では、さまざまなフィールドを自由に歩き回り、ときには川下りの途中でキャンプするという身軽なスタイルが定番に
やがて、軽量な装備でハンモックやタープだけでキャンプをしたり、登山やハイキング、パックラフトを組み合わせたりするように。最近ではバックパックひとつで電車とバスを乗り継いで目的地へ行き、山、川、街を自由に旅しているそうです。 そんなスタイルの中から生まれるギアだから、シンプルで実用的でなくてはいけないのも納得。縦横無尽に自然と街を駆けめぐる旅人を、邪魔せずさりげなくサポートしてくれます。

「何が足りないか」より「何を手元に残すか」

LEISMORのゴーストバンドをつけたノーハンドルクッカー
自分が好むそと遊びのスタイルに気が付いてからは、道具の軽さはもちろん、所有する数も減らして、自分自身の人生をもっと軽やかにしたいと思うようになった、と語るWankoさん。ものづくりのスタートは、自分の価値観と向き合うことでした。
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LEISMOR Wankoさん

「何を買い足すか」ではなく、「何を手元に残すか」を時間をかけて考えるようになりました。そのおかげで少しずつ自分の本当に好きなもの・大切にしたい価値観、どんな風に生きていきたいのかを、周囲や流行に惑わされず、自分目線で見つけることができたんです。

アンティークに見る普遍的なデザインを現代風に解釈

ファイアーキングのカップ

出典:PIXTA

ミルクガラス独特の愛らしいカラーが人気を博したFire-Kingのマグカップ
レイズモアのもう一つの特徴は、そのデザインにあります。「古いけど古く見えない普遍的なものが好き」とWankoさんが語る通り、たとえば、代表作のGHOST BAND(ゴーストバンド)はアメリカで愛されたミルクガラスの耐熱食器「Fire-King」のカラーを再現。
LEISMORのゴーストバンド
GHOST BANDではFire-Kingのカラーを再現。懐かしくも新しい雰囲気も魅力
ULギアといえばどうしてもシンプルでそっけない雰囲気になりがちですが、この彩りがちょっとワクワクするような満足感と愛着、パーソナリティをギアに与えてくれるのです。

「カスタム」という遊びの中で生まれるオンリーワンのギアたち

自らを「天邪鬼」と称するWankoさん。人と同じものでは満足できない性格で、車のカスタマイズパーツをつくる仕事をしていた経験もあって、アウトドアでも既存の商品をそのままで使用するのではなく、自分の好みにアレンジして使うことが多いと言います。 だからこそ生まれた個性あふれるULギアを紹介します。
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LEISMOR Wankoさん

いらない部分を思い切ってカットする、穴を開ける、素材を変えてみる――。そうすると、より軽量でコンパクトになったり、2つの道具を組み合わせるとまったく異なる見た目になったりと、新しい使い方が生まれます。そういった遊びの中で新たな商品の発想が生まれることが多いです。

【GHOST BAND】これをなくしてブランドを語れない、蓄光の耐熱バンド

LEISMORのGHOST BAND
シンプルなノーハンドルクッカーの美しさを最大限生かす耐熱バンド。 軽くてコンパクトなのが魅力のノーハンドルクッカーですが、熱した際に手で持つためには別で金属製ハンドルを付けなくてはいけません。そうすると、後付けのハンドルでノーハンドルクッカーのフチが傷ついてしまったり、収納時にクッカーの中でハンドルがカチャカチャ音が鳴ったりと、ちょっぴり残念なことも。 そこで、持つ部分を最小限にそぎ落とし、「ハンドルはなしのまま、クッカーに熱くない部分をつくればいい!」と思い付いたのがこちら。
LEISMORのゴーストバンド
さまざまなノーハンドルクッカーに装着できるようS、M、Lの3サイズがあり、それぞれカラーが3パターン。デザインも2本を組み合わせてカラーや蓄光で付加価値や遊びを取り入れ、オリジナリティが出せるようにしました。さらに、手で掴むところ以外は削ぎ落としているため、非常に軽いのも特徴です。 【サイズごとの使用可能ギアの例】
  • Sサイズ:エバニューの「gubigubi」や「Ti demitasse 220 NH」など。ペットボトルの滑り止めにも
  • Mサイズ:TMRの「L.T cooker」や「W.R cooker」、jindaiji「hillbilly Pot 350」、エバニューの「Ti250cup NH」など
  • Lサイズ:SOTOの「チタンポット750」、エバニュー「Ti400NH」、jindaijiの「Hillbilly Pot550」など

自分だけのカラーでノーハンドルクッカーに付加価値を

【Backpacker's Lantern Standアダプタータイプ】重さ39g!一軍入り確定のランタンスタンド

Backpacker's Lantern Stand
わずか39gと、超軽量なドライカーボン製のランタンスタンド。 ランタンスタンドといえば、「あるとうれしい、でも重くてかさばるから一軍からは外れがち…」という、いわば「ちょっと贅沢な」ギアかもしれません。でも、これなら荷物に入れっぱなしにしていてもいいくらい軽量コンパクト! スノーピークのミニテーブル「オゼンライト」に装着可能で、好きな位置の孔にランタンスタンドを設置できます。軽量なカーボン製で、分割収納すれば長さ27cm×幅11cm×厚み1.8cmとコンパクト。ランタンスタンドが付いた状態でテーブルごとラクラク移動できる手軽さも魅力です。

常備しておけるランタンスタンドってなかなかない!

【Backpacker's Lantern Standペグタイプ】地面に固定したいならこちら

LEISMORのランタンスタンド
テーブルではなく、地面に固定したいならこちらの「ペグタイプ」のランタンスタンドを。 アダプタータイプには劣るものの、それでも約60gと超軽量なドライカーボン製で、もちろん分割式。灯りのない河原や野営では、少しでも高い位置にランタンがあれば、周辺まで明るく照らしてくれます。登山やハイキングでテーブルを持っていかないときも、これさえあれば灯りの下で夕食が楽しめます。

地面に固定できる超軽量ランタンスタンド

今後も新製品が続々登場予定!イベントで見られる機会も増加中

今後は、超軽量でコンパクトなテーブルや、日本のペットボトルをカスタマイズしてかっこいいマイウォーターボトルにできるキットなどが登場予定だというレイズモア。登山を楽しむ人はもちろん、「身軽になりたい、でも利便性も確保したい」というULキャンパーやハイカーも見逃せません。 全国各地のイベントにも積極的に出る予定ということで、ますます注目度が上がりそう。人気に火がついてアイテムが手に入りにくくなる前に、まずはゴーストバンドから手に入れてみてはいかがでしょう。

今週の注目ブランド

hinataストアの旬なブランドを毎週紹介!気になっていたあのブランドのバックグラウンドストーリーやギアへのこだわりを掘り下げます。



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