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ラグビー選手でも壊せない「米軍採用」シェルター!「5.11 Tactical」のギアでキャンプを“ミルスペック”に

全国の人気アウトドアショップのリアルな魅力にせまる「愛せるお店と出会おう」。店づくりやアウトドアに対する想いを聞き、「つい訪れたくなる」「ずっと通いたくなる」理由を探ります。今回は、軍や警察関係者が使うタクティカルギアが目白押しの「5.11 Tactical Store Tokyo」。米軍御用達のギアも数多くあり、キャンパーにもおすすめなのだとか。タクティカル×キャンプの新たな楽しみ方に迫りました。

「米軍基地」の目の前にキャンパー注目のギアショップが

5.11 Tactical sore tokyo
JR青梅線・牛浜駅(東京都福生市)から徒歩約10分。横田基地に面する国道16号線沿いには、米軍基地の目の前ということもあり、アメリカンなカフェや雑貨店が並びます。そのエリアにあるのが、今回訪れた「5.11 Tactical Store Tokyo(タクティカル ストア トウキョウ)」です。 黒を基調とした無骨な構えで一際存在感のある同店は、主にタクティカルギアを扱う、軍や警察関係者が通う日本でもめずらしいスポット。特に、米軍で実際に使われるミルスペックのアイテムがキャンパーにもおすすめなのだといいます。いったいどんなギアが待っているのでしょうか。
キャンパーが考案する、タクティカルギアの意外な使い方とは?以下の記事もチェック!

「極限の状況」で使えるものがキャンプでも活躍

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店長の山本蘭華さん
ーー5.11 Tactical Store Tokyoでは、どんな商品を扱っているのでしょうか?
山本蘭華さん(以下、山本):私たちのお店では、「タクティカルギア」を中心に取り扱っています。軍や警察が採用するようなウェアやバックパックなど、高い品質基準をクリアしたギアを扱うお店です。
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店内には「防弾チョッキ」など、普段はなかなかお目にかかれない専門的なギアが並びます
ーー軍や警察が使うギアを取り扱うとは、非常に専門的なお店なのですね。
仲村慎祐さん(以下、仲村):「5.11 Tactical(タクティカル)」は、アメリカで生まれた軍や警察向けのギアを製造するブランドなんです。その日本唯一の旗艦店が、ここ「5.11 Tactical Store Tokyo」です。 タクティカルギアのお店ではあるのですが、キャンプにも積極的に関わっているんです
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5.11 Tactical 日本営業部の仲村慎祐さん。実は、ラグビー元日本代表選手という異色の経歴。選手時代に、5.11 Tacticalがスポンサーとして関わっていたことがブランドとの出会いに
ーーそれはいったいなぜなのでしょうか?
仲村:私たちのお店で扱っているギアのほとんどは、戦地や被災地など「極限の状況」を想定してつくられたものです。そのような環境で高いパフォーマンスを発揮するギアは、キャンプにおいても活躍するはずだと思っています。
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タクティカルギアが並ぶ一方、キャンプを意識したコーナーづくりも
山本:実際、軍の活動の一部はキャンプのようなものです。砂漠や山岳地帯などを体一つで移動し、食料の確保や野営をしなければなりません。タクティカルギアはキャンプでも使える場面が多々あるんですよ。 特に、米軍が使用するようなギアも多数そろえており、それがキャンパーにもおすすめなんです。

米軍採用の「シェルター」は驚異の耐久性で安全を確保

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「LiteFighter 1 Individual Shelter System」(税込69,300円)
ーー米軍のギアですか!いったい、どのようなものがあるのでしょうか?
仲村「LiteFighter 1(ライトファイター1)」は、まさにキャンプでも使えるギアですね。米軍が採用している個人用のシェルターです。
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山本:大きな魅力の一つはこの軽さ。重さ約1.9kgで、女性でも片手で軽々持てます。また、設営も非常に簡単です。3ステップで組み立てられる構造なので、暗闇でも手こずることなくセッティングできます。
ーー非常に軽いのですね。でも、これだけ軽いと耐久性に問題はないのでしょうか?
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ラグビー元日本代表選手の仲村さんが体重をかけても無傷!
仲村:耐久性もピカイチです。こうやって、上から思い切り体重をかけても壊れる心配はありません。風にも強く、さまざまな天候に対応できる万能シェルターです。 防水性能も非常に優秀です。足が浸かるくらいまわりが水浸しになる大雨の中で防水性能の実験をしたのですが、シェルターの中には一切水は侵入してきませんでした。
ーーさすが、米軍に採用されるだけの性能ですね!
仲村:このシェルターと最低限の荷物だけ持って、ふらっとソロキャンなんていう楽しみ方もいいですね。フットワーク軽く持ち運べて、どんな状況にも対応できる安心感もあり、よりキャンプが身近になるのではないでしょうか。

リアルな米軍スタイルを再現する「パッチ&コーヒー」

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山本:米軍ゆかりのアイテムとして、この「パッチ」もキャンパーに人気ですよ。軍隊では、階級や所属を一目で見分けるために胸にパッチをつける習わしがあります。それが発展して、キャラクターものや、軍のパッチをパロディーしたものが出回るようになって、一つのカルチャーとして普及しています。
ーーそれにしても、種類の豊富さに驚きます。
山本:ここにあるだけでもゆうに100種類以上はありますね。それに、半年に1回ほど新しいものが入荷するので、ラインナップはどんどん増えています。人気のパッチはすぐに売り切れて、プレミアがつくこともあるんです。
ーートレーディングカードのようなカルチャーですね。キャンパーにはどのようなものが人気なのでしょうか?
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山本:コミカルなキャラクターものは人気ですね!例えば、このトイレットペーパーのキャラクター。ユーモラスな見た目も魅力ですが、このパッチをトイレットペーパーが入っているポーチなどに貼っておくと、一目でわかるという実用的な面もあるんです。
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ーーここに並んでいる、ミリタリー感満載なパッケージの商品はなんでしょうか?
仲村:これらはコーヒー豆です。「BLACK RIFLE COFFEE(ブラック ライフル コーヒー)」というアメリカの退役軍人が立ち上げたコーヒーブランドの豆をそろえています。 軍人にとって訓練中はもちろん、任務中は気を抜くことが許されない時間。また、アメリカの土地は広大ですから、クルマでの移動は長時間におよび、運転中も気を引き締めなければいけません。集中力を保つためにも、コーヒーは重要な“ギア”なのです。
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ハイカフェインコーヒーとして人気の「CAF COFFEE ROAST 2.0」(左、税込3,780円)と、トレーニング前におすすめの「FIT FUEL BLEND」(右、税込3,456円)
ーーコーヒーも米軍にとってはなくてはならないアイテムなんですね!これだけ種類が豊富なのも納得です。
仲村:苦味や香りなどはもちろん、カフェインの量もラインナップによって異なっています。特に、ハイカフェインのコーヒーは米軍の人にも人気で、一杯飲めば頭が冴えわたりますよ。 キャンプの帰りは、クルマの運転をしなければいけないのに疲れて眠くなってしまう…なんていうこともありますから、キャンパーのドライブのお供にもおすすめです!

「タクティカル」で広がるキャンプの可能性

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ーー5.11 Tacticalはタクティカルギアのブランドですが、キャンプギアの開発も考えているのでしょうか?
仲村:5.11 Tacticalを日本で運営するブラック・ユニバース・エンティティーが、「ZINMAQUE(ジンマク)」というキャンプギアブランドを展開しています。2021年に立ち上げたばかりのブランドですが、タクティカルギアのノウハウも生かしつつ、新しいキャンプギアを提案していきたいと考えています。
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「シェラカップリッド」(左、税込2,970円)と、「シェラカップ」(右、税込3,520円)
ーージンマクのシェラカップがありますね。ユニークなカラーリングが特徴的です!
仲村:この色、米軍服の「緑色」と、自衛隊の戦車に採用されている国防色の「土草色」の中間色なんです。光の当たり具合によっても違う色に見えるでしょ?肉眼と写真でも大きく印象が変わりますよ。見る状況によってさまざまな表情を見せてくれるのが特徴です。
ーー米軍と日本の戦車の中間色とは、ミリタリーファンにもたまらないキャンプギアですね。
山本:ジンマクがプロデュースするキャンプ場もあるんですよ。「ZINCHEE(ジンチ)」という名のキャンプ場で、奈良県と三重県の県境にあり、名阪国道・針ICよりクルマで約60分ほどのところに位置します。敷地面積約2,300平方メートルある場内を、ひと組が貸し切って使うという営業形態が特徴です。
ーー2,300平方メートルというと、テニスコート約9面分の広さですね!それを独り占めできるとはなんとも贅沢。
山本:キャンプは非日常を楽しむアクティビティですが、ジンチならさらに特別な非日常感を味わってもらえるはずです。大型のテント、タープはそれぞれ3張りまで立てられます。またクルマは6台が乗り入れ可能。大人数で、まわりを気にすることなく思う存分キャンプを楽しめます。まさに、自分たちの「陣地」をつくってほしいですね。
【基本情報】 住所:奈良県御杖村神末168 電話番号:0743-61-5751 料金:[サイト]50,000円〜/1組 チェックイン/チェックアウト:14:00/12:00 詳細はこちら:ZINCHEE
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ーー5.11 Tactical、そしてジンマクを中心に、新しいキャンプのあり方が広がっていきそうですね。
仲村:キャンプとタクティカルの組み合わせには大きな可能性を感じています。軍などで培われた技術やノウハウが、キャンプの幅を広げるヒントになると思っているので、これからも積極的にキャンプへ関わっていきます。
山本:タクティカルギアの魅力は、あらゆる状況でも最大のパフォーマンスを発揮できる性能を備えていること。たとえ、オーバースペックだとしても、その性能を応用することでキャンプのおもしろさは何倍にも大きくなるのではないでしょうか。そのことを、このお店から伝えていきたいですね。
【店舗情報】 住所:東京都福生市熊川1072 電話番号:042-513-7015 営業時間:11:00〜20:00 定休日:火曜 詳細はこちら:5.11 Tactical Store Tokyo Instagramはこちら: @511tactical_tokyo 撮影/青柳光昭

愛せるお店と出会おう。

全国の人気アウトドアショップのリアルな魅力にせまるインタビュー連載。オーナーの店づくりへのこだわりや、アウトドアに対する想いを聞き、つい訪れたくなる、ずっと通いたくなる理由を探ります。



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