【贅沢キャンプのすゝめ】セルフグランピングで快適&ゆったり空間を演出!〜ノウハウ編〜
快適でゴージャスなキャンプ体験ができるグランピング。一度は宿泊してみたいと思いつつ、費用面で二の足を踏む人もいるのでは。そこで提案したいのが、自前で“グランピング風”にキャンプをプロデュースする「セルフグランピング」。工夫次第でコストを抑えつつ、自分好みに豪華な演出ができる魅力があります。今回は、セルフグランピングを楽しむ、アウトドア専門店スタッフに取材。培った経験をもとに、役立つノウハウを伝授してもらいます。
セルフビルドなグランピングが断然お得!
自然に囲まれて気軽にキャンプ体験が味わえるグランピング。一般的なキャンプに比べて設備が整っているので、当然ながら費用が高額になるのも事実です。特にキャンプをライフスタイルの一部にしている人こそ、頻繁にグランピングを楽しむのは難しいのではないでしょうか。
それでも、たまにはグランピングを楽しみたい!という人におすすめなのが、自身で快適・贅沢な空間を構築する「セルフグランピング」です。工夫次第で費用が抑えられるので、何度もグランピングが楽しめるようになるというわけです。
今回はセルフグランピングの実践者に取材。季節ごとのコーディネイトや、おすすめの過ごし方について聞きました。
セルフグランピングの実践者に聞きました!
エルブレス 名古屋みなと店
髙村瑛一さん
愛知県在住。入社4年目。人気アニメ『ゆるキャン△』の聖地巡礼をきっかけにキャンプの世界へ。キャンプ好きが高じ、電気工事士からショップスタッフに転身。自前で快適な空間を構築する「セルフグランピング」に力を入れる。漫画や映画、ボードゲームを楽しむおこもりスタイルがお気に入り。
セルフグランピング=自分の快適空間づくり
髙村さんは友人やパートナーと一緒にセルフグランピングを楽しむことが多いそう。みんなにくつろいでもらえるよう、快適に過ごすための空間づくりを模索してきました。「いつものキャンプにひと手間加えるだけで、誰でも実践できます」と語る髙村さんに、シーズンごとに心がけているポイントを教えてもらいました。
「秋冬」は薪ストーブやラグマットでラグジュアリーに演出
画像提供:髙村さん
(写真中央)ホンマ製作所のアウトドアに特化した特別仕様の時計型薪ストーブ「ストーブコンロセット」。髙村さんが別売りのパーツで窓付きにし、黒く塗装したもの
寒さ対策が重要になる秋冬のキャンプ。もちろん通常のキャンプ同様に、4シーズン用のテントやシュラフ、テントなど、季節や人数に応じたギアのセレクトは必須です。その中でも、髙村さんが特にセルフグランピングに重宝しているアイテムがいくつかあります。
まずおすすめするのが薪ストーブ。「圧倒的な暖かさと趣ある存在感が魅力。巻割りがおっくうなら市販の薪を用意すれば解決です」。髙村さんは国産でコスパの高いホンマ製作所の時計型薪ストーブを愛用。まだ暖かい秋口には石油ストーブで手軽に済ませることもあれば、冷え込みが厳しい真冬は両方を組み合わせることもあるそう。
次に、テント内の空間を彩るのに髙村さんが多用するのがラグマットです。テントの中に敷くだけでグッとラグジュアリーな雰囲気に。シンプルなテーブルやチェアに、小さめのラグをかけるだけでも、空間が引き締まります。
2,000円程度で販売されているものもあるので、デコレーションアイテムとしても導入しやすいはずです。
「春夏」はタープ&複数の扇風機で屋外でも快適に!
春夏といえばキャンプのハイシーズン。秋冬とは一転して、いかにして日中の日差しを避けるかがカギとなります。髙村さんが活用するのは、遮光性が高く通気性の良いTC素材のタープ。涼しい日陰の下、風通しの良い空間でくつろげる下地があってこそのセルフグランピングなのです。
さらに、暑さ対策やテント内の空気の循環に一役買うのが扇風機。基本はアウトドア向けでコンパクトなスノーピークのフィールドファンを使用。大人数のときや暑さが厳しい場合は、コンパクトながら風量が強力なマキタの業務用扇風機も活用しています。
秋冬に比べてギアの数も少なくなる春夏キャンプですが、コーディネイトも工夫次第でワンランク上の仕上がりに。地面への直置きが気になるラグも下にレジャーシートを敷いたり、裏面が防水仕様のラグを使ったりすれば、効果的に空間アレンジを楽しめます。
仲間にキャンプ写真をシェア!映える撮り方のコツ
せっかくキャンプサイトをおしゃれに飾り付けたなら、きれいな写真に残して仲間やSNSでお披露目したいはず。髙村さんは全てスマートフォンを使用していますが、驚くほどクオリティの高い写真を撮影しています。これもセルフグランピングと同じように、少しの工夫で見栄えを格段にアップさせられるのだとか。
くつろぐ前に撮影を優先!
まず大切なのは写真を撮るタイミング。サイトの設営が完了した直後が狙い目です。ひとたびくつろぎモードに入れば、何かとモノが散らかるのは必至。一番整理されている状態を撮らない手はありません。そのほかにも、食事前の料理が並んだ食卓や、朝の澄んだ空気が漂うキャンプサイトなどもシャッターチャンスです。
次に意識したいのは写真のフレームをモノで埋めること。撮影のときだけレイアウトを変え、なるべく多くのギアを入れ込むのがポイントだとか。テーブル、チェア、ランタン、食器などを隙間なく配置すると写真全体が華やかになります。
さらに、被写体の背景にキャンプ場の風景を入れ込むとより一層雰囲気が引き立ちます。一眼レフのように背景をぼかすポートレートモードを活用するのもおすすめ。
テント内が会場に!ボードゲーム大会も
快適な空間があるからこそ、インドアな遊びも充実!漫画や映画をゆったりと観賞するもよし、ボードゲームやモルックをみんなでわいわい楽しむもよし。セルフグランピングのリラックス時間に楽しめる、おすすめの過ごし方を聞きました。
バリエーションは無限大!ボードゲームで盛り上がろう
最近髙村さんがドハマりしているのがボード(カード)ゲーム。大人数を収容できるテントやタープを用意して、ボードゲーム大会を開くほどのめりこんでいるそう。
知り合って間もない人や友人の友人など、まだ深く交流がない人とも、自然とコミュニケーションを取りやすいのが魅力。ゲームを通して考え方や人となりが見えてくるので、仲を深める機会にもなるのだとか。
漫画や昼寝など、自分が心地良いことを!
みんなで盛り上がるのも楽しいですが、セルフビルドした空間で気ままにくつろぐのもまた格別。ひと手間加えた秘密基地のような空間で、気持ちの良い風を受けながら静かに移ろう時間をぼーっと過ごす。そんな至福のひとときを満喫できるのもセルフグランピングの魅力です。
キャンプの準備は、アウトドア専門店エルブレスへ
今回、セルフグランピングのイロハを教えてくれた髙村さんが勤務するのが「エルブレス 名古屋みなと店」。キャンプをはじめ種類豊富なアウトドア用品が盛りだくさん。初心者から上級者までさまざまなニーズに合うアイテムがそろっています。
エルブレス 名古屋みなと店
広々とした店内には、ソロ用テントや大型テントが多数展示。テント展示のない店舗も少なくない中、実物を見比べられるのはうれしいポイントです。
アクセスは、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園駅」から徒歩約15分、地下鉄名港線「港区役所駅」から徒歩約20分。髙村さんらプロのスタッフのアドバイスも期待できる同店に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
エルブレス 名古屋みなと店
住所:455-0056
愛知県名古屋市港区砂美町1-5
電話番号:052-665-2081
営業時間:[平日] 11:00〜20:00、[土日祝日] 10:00〜20:00