【新キャンプギア最速レポ】ブランド初の「二次燃焼焚き火台」は小型&マルチなソロキャン向け秀作でした
人気メーカー・ユニフレームが、2023年6月10日に初の「二次燃焼焚き火台」を新発売!そこで今回は、気になるスペックや使い方とともに「二次燃焼とは?」をテーマに、仕組みやキャンプでのメリットなども詳しくお届け!合わせて、焚き火のお供として大定番の焚き火テーブルがもっと使いやすくなる「新作オプション品」も紹介します。
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キャンプ・アウトドアWebマガジン「hinata」編集部。年間に制作・編集する記事は600以上。著書に『ひなたごはん』(扶桑社ムック)など。
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もくじ
「二次燃焼」とは?キャンプで人気の理由
近年は焚き火台などにも採用されることが増えた「二次燃焼」構造。これってなんだろう?と気になっている人も多いのではないでしょうか?
薪などの燃料を燃やした際に発生する未燃焼ガスに、高温の空気を送り込んで再燃焼させることを「二次燃焼」と呼びます。
二次燃焼構造を設ける焚き火台は、一般的なものと比べて燃料を効率良く燃焼させられるので、より高い火力を得られたり、煙や匂いが少なかったりと多くのメリットがあるのが特徴の一つ。
一方で、複雑な構造をもつために焚き火台の重量やサイズがかさみがちであるデメリットも覚えておきたいところです。
焚き火を楽しんだ後、写真のような燃え残りの処理に手間を感じるキャンパーも多いのではないでしょうか。
二次燃焼タイプの焚き火台なら、薪などを完全燃焼させて大きな炭が残りにくいので、そのようなストレスが少なくなるメリットも。後片付けがスムーズになって、もっとキャンプが楽しくなるというわけです。
【二次燃焼タイプのメリット】
- 燃焼効率が良い
- 火力が高い
- 燃え残りが少ない
- 匂いが少ない
- 煙が少ない
買うべき理由が満載!待望の新作「バーンストーブ」
そんな二次燃焼の機構を備えながらコンパクトに仕上げられたのが、ユニフレームの新作「バーンストーブ」です。
同社の人気商品・チャコスタⅡから着想を得て、荷物が増えがちなキャンプでも大切な「携行のしやすさ」が重視されているのもポイントです。薄く収まる折りたたみ式としつつ約1.9kgと軽量に。さらにトライアングル形状やスリットラインによるスタイリッシュなデザインも盛り込まれています。
【基本情報】
商品名:バーンストーブ
使用サイズ:約20.3×21.1(ハンドル含む)×25.7(高さ)cm
収納サイズ:約25.7×20.9×7(厚さ)cm
重さ:約1.9kg
価格:税込12,100円
バーンストーブがソロ向きの「3つの理由」
ユニフレーム初の二次燃焼機構を備えたバーンストーブの特徴を詳しくチェックしていきましょう。同社は「ソロキャンプにもおすすめ」と言いますが、どのような実力を備えているのでしょうか。
【ソロ向けの理由 その1】コンパクトなボディ
使用時は約20.3×21.1(ハンドル含む)×25.7cmと、500mLペットボトルを少し大きくしたサイズ感。これなら、ソロ向けのアイアンテーブルなどに載せても窮屈さを覚えることはありません。炎を眺める自分だけのまったりタイムが叶うはずです。
3枚のうちの1枚のパネルをスライドさせて取り外せば、写真のように折りたたむことが可能です。
二次燃焼モデルながらも11インチのタブレットと同程度の大きさ(約25.7×20.9×7cm)になり、保管や持ち運びもスマートに!焚き火を諦めていた…なんていうミニマリストも楽しみが広がります。
【ソロ向けの理由 その2】後片付けもお手軽&スムーズ
薪がしっかり燃えてくれるため、細かな灰を処理するだけと後片付けもスピーディそのもの。
燃焼スピードが速いのも二次燃焼タイプの特徴の一つですが、コンパクトな焚き火台なので多くの燃料を用意しなくても十分満喫できるのでご安心を。薪を使用する場合は、一般的な30~40cmサイズのものを半分~4分割にカットするとぴったりです。
本体の素材には、さびにくくお手入れしやすいステンレスが採用されています。また、二次燃焼の要でもあるインナーウォール(内壁)には「水抜き穴」も完備。水が中に溜まることなく抜けてくれるので、ヨゴレの掃除やニオイの除去も素早く完了です。
【ソロ向けの理由 その3】調理の「あるある」も問題なし
軽量・コンパクトな焚き火台での調理時にありがちな悩み「調理器具の重量」も、バーンストーブなら問題ありません。
天面には耐荷重10kgのタフな五徳を装備しているので、同社製ダッチオーブン8インチ(重量約4.2kg)も無理なく使用可能です。五徳のスリットから炎がきれいに回って、鍋やフライパンの端までしっかりと加熱できるのもポイント!
五徳の強さの秘密は先端部分に設けられた「折り返し加工」にあります。これは鍋底への傷つきを防止してくれる頼もしいメリットも。高い金属加工技術と、ユーザーファーストを掲げるユニフレームならではの工夫とも言える部分です。
使って実感!バーンストーブの感動ポイント
ここからはhinata編集部が実際に使用して、バーンストーブの性能を確かめてみます。火力は?使いやすさは?キャンプで気になる実力をチェックしてみてください。
約3分のスピード沸騰
火力を検証するべく水の沸騰時間を計測してみました。使用したのは、同社製のUFシェラカップ 420と、カップ麺の調理を想定した300mLの水。これを本燃焼中のバーンストーブの五徳に置くと…?
2分ほどでボコッと泡ができはじめ、3分を過ぎるとブクブクと沸騰状態に。
状況や五徳、風防などの形状にも左右されますが、アルコールストーブや小さな固形燃料の場合は5~8分ほど必要なことも加味すると、ソロキャンプに必要な火力は十分!
なおこのテストは、曇り・気温22℃・標高300m弱の環境下で行いました。風速1mほどでしたが、風の影響を受けにくいのか炎も安定。煙もほとんど出ることがなかったので、お隣さんへの迷惑を心配する必要もありませんでした。
二重底でテーブルや地面にも優しい
バーンストーブは、火床に「二重構造」が採用されているのも見逃せないところです。
二重底なので、地面やテーブルに熱が伝わりにくいというわけです。hinata編集部が準備した温度計での計測では、バーンストーブとテーブルの間は40℃台。この部分に手を差し入れても「少し温かいな」と感じる程度です。
これなら、焚き火で気になる自然へのダメージも最小限に抑えられるはず。ハンドルも熱くなりにくい構造が採用されているのもうれしい発見でした。
焚き火を盛り上げるオプションも登場!
最後にもう一つの注目新作アイテムもお届け!バーンストーブと一緒に使えば、もっと焚き火が充実すること間違いなしです。
ユニフレームの名作・焚き火テーブルがもっと使いやすくなる、専用の追加天板「焚き火テーブル レッグラック」も新登場しました。テーブル天板と同様のステンレス材にエンボス加工を施した、純正オプション品ならではのベストマッチな仕上がりも魅力の逸品!
約25×44×1cmサイズ・分散耐荷重約2kgとされているので、調味料やクッカーなどを並べて焚き火調理をサポートするもよし。グローブや火ばさみなどのギア置き場にするもよし。デッドスペースが活用できるので、キャンプサイトのアレンジ幅も広がります。
使用時は、焚き火テーブルの脚に差し込むだけ。脚との接点にはABS樹脂パーツがセットされているので、スライドさせるときも嫌な金属音が出ることはありません。
収納時はこの通り。折りたたんだ焚き火テーブルの裏面にすっぽりと収まり、余計に荷物の量を増やしてしまうこともありません。
【基本情報】
商品名:焚き火台テーブル レッグラック
サイズ:約25×44×1(厚さ)cm
重さ:約710g
価格:税込2,750円
バーンストーブで二次燃焼マスターに!
デザイン性・携行性と、二次燃焼による効率の良さを高次元で両立させたバーンストーブ。コンパクトで調理にも活躍させやすいので、ソロキャンパーの必需品になる予感!使うほどに広がる焼き色にも、きっと愛着がわくはずです。焚き火台を探しているなら、ぜひバーンストーブを試してみてください。
撮影/渡辺昌彦